新潟県のほぼ中央に位置する新潟県燕市は、ステンレス加工の一大産地として、世界的にも知られている工業都市です。

画像は燕市と、三条市の市境に位置している燕三条駅。

その燕市で、1977年に創業したキッチン道具全般の開発や製造を手がけている「一菱（いちびし）金属株式会社」と、デザイナーの小野里奈氏、バイヤーの日野明子氏などのコラボにより誕生したブランド「conte」。

"長く使われ続ける道具でありたい"との願いが込められた「conte」のまかないシリーズは、使い勝手の良いステンレスのアイテムがたくさん揃っています。

調理の際、活躍してくれるキッチンボウルですが、特徴の出しにくいアイテムでもあります。まかないシリーズの「まかないボウル」は、調理の名脇役のキッチンボウルを、より使いやすくするため、問題点を見つけるところから始まりました。

ステンレスボウルにつきものの、カールした縁。ところが、「まかないボウル」の"巻かない"の名前通り縁がありません。なので、粉などが詰まらずに洗いやすいので、縁の洗い残しもなく、さらに水分で腐食することを防いでくれるため、長持ちします。

130、180、220のサイズがあり、どのサイズも底面がやや狭めで深さがしっかりあるので、卵やクリームなどの攪拌時に飛び散りにくく、しかし安定感はしっかりある、使いやすい作りになっています。

食材に粉をまぶしたり、食材を漬け込んだり、調理の際に欠かせないバット。よく使用されている角バットと違い、こちらの「まかない丸バット」は、円形の大きなカーブの底面のため、洗いやすい作りになっています。

前述したまかないボウルと同じく丸バットも、130、180、220のサイズの3種類。それぞれ「まかないボウル」のフタとしてピッタリなので、組み合わせれば、保存容器として活躍してくれます。

「まかないボウル」に「まかない丸バット」でフタをすれば、重ねて冷蔵庫に入れることもできます。これならラップ不要なうえに、すっきりと冷蔵庫に収まり、とっても便利。

底面積が大きい浅型のパンチングトレイ「まかない平ザル」も、ボウルや丸バットと同じく130、180、220のサイズがあり、それぞれボウルや丸バットと組み合わせて使用できます。

本来、パンチングの穴は周辺部は楕円形に歪んでしまうため、水切りが不均一になりがち。ところが、まかない平ザルのパンチングの穴は、中心部も周辺部もすべてきれいな正円になっています。

そんな、驚くほどの手間が掛けられた水切りしやすい平ザル。ボウルと組み合わせれば、サラダの水切りに使用したり、出汁を漉したりする際にも、この組み合わせはとても便利です。

丸バットと組み合わせれば、揚物の油切りや、食材の水切りだけでなく、そのまま食器代わりに使用しても、シンプルなデザインなので、和洋どんなインテリアの食卓にもすっきりとマッチしてくれます。

ボウルも丸バットも平ザルも、スッキリと入れ子式に重ねて収納できるので、それぞれすべてのサイズを揃えたくなりそう。なお、これらのシリーズは食器洗浄機や乾燥機の使用は可能ですが、IHや電子レンジの使用は不可となっています。

ステンレス加工の一大産地として全国的に有名な新潟県燕市から誕生した、conteのまかないシリーズ。調理の際に活躍してくれる、ボウル、バット、ザルをより使いやすくするために、それらの問題点を見つけ出すことから始まったまかないシリーズのアイテムは、どれも長く愛用できそうなものばかり。興味を持たれた方は、以下のリンクをのぞいてみてください。一生物の、調理器具に出会えるかもしれませんよ。