「Wildtree」(ワイルドツリー)とは?
長野県伊那市の中心市街地“通り町”に2013年、オープンしたワイルドツリーのショールーム兼ショップ。
ミツロウキャンドルをはじめ、ミツロウ、キャンドルホルダー、キャリアオイルなどを販売しています。
また、ギャラリースペースを併設し、伊那の地に活動するクラフト作家の作品展示を行ったり、ミツロウを用いたキャンドルやコスメ作りのワークショップなども開催しています。カフェたねも併設。
ワイルドツリーは世界でいちばん汚染されていない
オーストラリアの自然で(エコロジカルで)
ピュア(オーガニックな)なものを
日本やその他の地域の人々に紹介し、お届けします。
また、作り手と使い手の顔の見える関係を作ること、
ものだけではなく、それを作り、使う人々の価値観を共有し、
共感できる関係を作り上げることを目指しています。
ミツロウ(Bees wax)とは?
ミツロウとは、働きバチが、巣の材料として分泌するうろこ状のロウ(bee wax)。
働きバチは、これらのロウを、脚で口に運んで噛み砕き、こねて、ハニカム(正六角形)の頑丈な巣を作り上げ、花の蜜や花粉などを貯蔵しながら、子育てをします。1kgのミツロウは、その20倍あまりの重みに耐えるそうです。
ミツロウと私たち人間とのかかわりは、紀元前5000年頃に遡ります。はじめはクリームの原料に、その後はキャンドルも作られはじめました。人体に害を与えないロウとして、キャンドルにも、コスメにも使うことができます。
ゆっくりと完全燃焼するため、ロウ涙が垂れににく、ススや煙が少ないことが挙げられます。香りを主張するアロマキャンドルとは異なり、ほのかな甘い香りがあります。
また、キャンドルを灯すとマイナスイオンが発生し、ヒーリング効果やアレルギーを抑制する作用があるともされています。マザー・テレサの活動中、喘息の持病を持つ子どもたちの部屋にミツロウキャンドルを灯すと、症状が和らいだとする記録が残っています。
キャンドルの原料には様々なものがあります。石油化合物であるパラフィンがほとんどですが、死んだ動物の脂から採ったステアリン酸や松やヤシの油などの植物油も使われています。パラフィンにも精製されたものもあれば、未精製の毒性の強いものもあります。
ミツロウキャンドルといって売られているものの中にも固めるためにパラフィンを入れているものもあります。キャンドルは食べ物ではないので成分の表示義務はありません。
直接食べなくても、その成分は体内に取り入れられるのです。キャンドルの質は大事な要素なのです。
ミツロウは、保湿性・殺菌性に優れた自然素材として、コールドクリーム・リップクリーム・軟膏の基材や床ワックス・粘土・クレヨン・ローケツ染めなど様々なものに使われてきました。
オーストラリアやヨーロッパでは、ミツバチの巣ごとハチミツを食べる習慣もあります。ミツロウでつくられた巣にも体によい成分がふくまれていると考えられているからです。ローヤルゼリーやプロポリスなどミツバチからの贈り物が健康によいと注目を集める中、ミツロウへの関心も高まっています。
原料は高品質なミツロウ。 パラフィン不使用な「ノーザンライト」社のキャンドル
原料とされるミツロウは、巣箱を健全に保つために取り除いたもの。みつばちの適正な数が維持されるよう、採取後の巣はそのまま元に戻すなどの配慮がなされているそうです。
ワイルドツリーで手に入るノーザンライト社のミツロウキャンドル
ティーライト
もともとはポットなどの保温用ですが、軽くて持ち運びやすく、小回りの利いた使い方ができ、並べ方によってさまざまな表情が醸し出されます。
1個につき、燃焼時間は6~7時間。キャンドルの溶け残りが起こらないよう設計されたブリキの容器が2個付属しています。
「ティーライト」は、本来、ポットなどの保温に使われるものですが、並べ方によってさまざまな表情を醸してくれるのが魅力です。
ディナーに。「Poet/ ポエット 」
直径:35ミリ 高さ:10センチ。燃焼時間は12時間。
ロウ涙が垂れにくいので、落ち着いてディナーを楽しめます。
燃焼時間は100時間★
「Paschal Cathedral/パスカル カセドラル」は、商品名どおり、カトリック教会でミサの際に使われてきたもの。直径:70ミリ 高さ:18センチの大型サイズ。
ハンドメイドのためのミツロウも
ノーザンライト社のミツロウ500g入り。キャンドルやコスメ作りに慣れた方のために。
キャンドルをDIYするための一式(ミツロウや芯用のもめん糸、かざり用のミツロウ粘土)がパッケージされ、ミツロウを溶かすための小さめのお鍋があれば、すぐにでもキャンドル作りに取り掛かれます。
2014年に発売された「つちのいろ ミツロウワックス」は、ミツロウにオーガニック植物油、ベンガラを配合。
木製の家具などに塗りこむとうっすらつやが出て、表面を保護してくれます。赤ちゃんの木のおもちゃにも安心。10色が揃い、“アルプス、コヒガン桜、柿、稲穂、茜”と伊那の自然をモチーフにしたネーミング。
クラフト系キャンドルホルダーの扱いも
地元・伊那市の鍛鉄作家で、鉄のフライパンが高い評価を受ける河原崎貴さんによるキャンドルホルダー。大・小のサイズがあります。
灯したところ。
新潟のガラス工房「クラフトユー」が制作した耐熱ガラスのキャンドルホルダーに、ティーライトとブリキのホルダーが1個ついた『リフトボール セット』。
木の枝にハンギングしたり、水を入れ、フローティングキャンドルを浮かべても。
おしまいに
原料とされるミツロウは、巣箱を健全に保つために取り除いたもの。みつばちの適正な数が維持されるよう、採取後の巣はそのまま元に戻すなどの配慮がなされているそうです。
「Wildtree(ワイルドツリー)」は、信州伊那に本拠を置く会社で、オーストラリア「ノーザンライト社」のミツロウキャンドルの日本における総輸入元です。
代表の平賀裕子さんは、「100万人のキャンドルナイト」「アース・デイ」への参加をはじめ、池上本門寺での音楽イベントのキャンドルライトアップサポートや、信州大学の学祭をはじめ、全国各地でミツロウキャンドル関連のワークショップの講師をつとめるなど、ミツロウキャンドルの普及に力を注いでおられます。