「好き」でも「苦手」でも悩む、洋服との付き合い方
数はたくさんあるのに「着る服がない」という悩み
持っている服が多くてもそれがメリットとは限りません。手持ちの服をひっくり返して「こんなの持ってたっけ?」と思う物がある状態なら「管理が行き届いていない」状態であると言えます。
お気に入りはすぐに手にとれる状態に
覚えていないほど服があるという事は、めったに着ていないという事。服は手入れしないまま長く置くとシミが出たり色が変わったり…と劣化してしまいます。高いから・もったいないから・大事だから・めったに着ないが、一番「もったいない」着方かもしれません。気に入っている服はすぐに手に取れるようにしておくのが正解です。
イマイチ…の100着より、お気に入りの10着
出かける時に、変な格好じゃないかな…?と悩まないためには、「気に入っている服だけを残して後は手放す」のが一番間違いがありません。「着られる状態かどうか」ではなく「着たいと思う物」だけ持ち、服を買う時も「安くなったからお得」ではなく「自分に似合ってしょっちゅう着たいか」で選び、不必要な服を増やさないのが一番です。「何かの時に着られるかも」と微妙な服を残しておくとコーデの成功率が下がる…くらいの気持ちで。
洋服が多すぎるデメリットは「疲れる」事
手持ちのアイテムが多すぎると、管理はもちろん選ぶ度に頭を使います。特にテイストが全く異なる服が混在していると、アイテムの数は多くても良い感じのコーデが作れる組み合わせはテイスト毎に2~3組という事も。そうなると混ざってしまったパズルの中から必要なピースを探しているような状態でとても疲れてしまいます。これも「着る物が(見つから)ない」というパターンです。
一定の時期が来たら手持ちの服を見直してみよう
クローゼットが雑多になる原因の一つは、流行の変化だけでなく自分自身の変化もあります。「○才になったら○才らしい服を着る」必要はありませんが、好みや顔立ち、体型の変化で今まで似合っていた物がピンと来なくなる事もあります。「着る服がない」と思ったら今までと着こなしを変えたり、髪型などとの相性が変わってないかチェックしてみましよう。
似たような服が何着もある悩み
逆に好みがはっきりしていると、テイストは絞れている代わりに似たような服を何着も買ってしまう…という悩みも。この場合「理想の一枚」を厳選してみるのをおすすめです。「好きな感じ」と思って購入してもあまり着ない場合、何かしら「ちょっとここが…」と思うポイントがあるはずです。
ワンランク上のブランドで少数精鋭が◎
同じようなアイテムばかり何枚も買ってしまう癖がある人は、普段買っている価格帯よりワンランク上のブランドで予算を一枚に投資する方法もおすすめです。安い物を三枚買うより、一枚でも買った後の満足感が違ってきます。
一目惚れや思い出のある服が捨てられない悩み
「思い出があるから」「気に入っているから」という理由で、着ない・着られない服がクローゼット占める割合が高い場合は、過去にとらわれて今の自分をおろそかにしているような状態です。もう着る機会はないけれど、思い出があるから捨てられないという服は、服ではなく「コレクション」なのでクローゼットとは別の場所にしまう事をおすすめします。
「好きなのに着たくない服」もある事に注意
一目惚れして購入し、サイズも合っているはずなのに手を通したいという気持ちになれない事も。その場合、素材の肌触りや腕の動かしやすさなど、着心地が原因となっている事があります。見た目は同じようなカットソーでも、主体が綿かポリエステルかで着心地がかなり違うので、着ない服の素材をチェックしてみると、自分の苦手な素材に気づくかもしれません。
服で悩まないためにこれからできる事
服に悩んだら「着てみてから買う」を徹底
「気に入った服がない」という場合、意外と試着せずに買うのが当たり前になっている事があります。「試したら買わなければならない」という事はありませんので、とにかく気になったら着てみてチェックする事が大切です。試着の段階で「ちょっと微妙…」と感じた服は、買ったとしてもほとんど着るとこがない服になります。試着慣れしていない場合は量販店など、買わない時も店員さんに直接断らなくても良いシステムのお店から慣れていきましょう。
通販の場合、面倒がらずに返品する癖を
通販で服を購入する場合、送料合わせであまり欲しくない服を買ったり、届いて着てみて微妙だった場合タンスの肥やしを増やしがちです。買いに行く時間と交通費のコストを考えると送料はそれほど大きくありません。気持ちのいいクローゼットを作る投資だと思って、本当に欲しい服以外は買わない、返品するを徹底しましょう。
自分に似合う色を探そう
靴やバッグなど小物はセットで考える
「とにかくこれがお気に入り」というコーデを作る
服を着る時、自分がわくわくする組み合わせをまず一つ考えてみましよう。もし「どんな組み合わせを考えてもいい感じにならない」と感じるアイテムがあれば、それは自分の中での賞味期限が切れた服です。期限切れの服は処分して「着るのが楽しい」と感じる物だけにブラッシュアップしてみましょう。
「よく着る服だけしかない」クローゼットにしてみる
いきなり処分はハードルが高いですが、「今のシーズン、これが着たい」という服だけを一週間の着回し分だけ残して、他の服は一度別の場所に移動するアイデアもおすすめ。すっきりしたクローゼットでしばらく暮らして支障がなかった場合、着なかった服をどうするか検討すれば処分の必要性が判断できます。
洋服の数自体はあるのに、毎朝「着る服がない!」と思ったりしていませんか?この悩みの正体、正しくは「着たいと思う服がない」なのです。実はこれ、持っている服が多い人ほど陥りがちな悩みです。