工房アイザワ [3ページ目]

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工房アイザワはステンレス製・銅製調理用品や雑貨、小物などを取り扱うブランド。新潟県にある株式会社アイザワによって運営されている。 大正11年に相澤保治商店を創業したことから始まる。東京都内の金物店卸問屋や関東地方の小売店をリサーチして廻り、商品を刃物に絞って取り扱っていた。 昭和25年、創業者の死去に伴い地場産業であるステンレス製雑貨や小物、厨房用品を取り扱い品目のメインに変更する。 昭和43年銅製の輸入市場に着目し、伊勢丹研究所と共同して銅製小物や雑貨の開発がスタートした。 昭和45年松坂屋大阪店の進出2周年を記念して新潟県物産展の企画が上がり、新潟県と共同して出展。成功を収めて、単独開催も行う。 この経験を生かし、新宿の小田急百貨店にて「越後路の名産店」を開催。昭和52年からは小田急百貨店の年内行事として組み入れられた。 昭和48年、初代相澤保治の意思を継ぐため、三条鍛冶職と共同で日曜大工用品100点の販売を開始。 昭和50年工業団地に移転し、生産規模を拡大。工業デザイナーの羽生道雄氏を中心とするモノプロ工芸株式会社と業務提携を開始。『モノプロ+BOXER』の表記で共同開発に取り組む。 昭和51年、現在の株式会社アイザワに社名変更し、翌年には新社屋が完成。 昭和61年『MONOPRO+BOXER』のテーブルウエア製品からブラックカトラリーがニューヨーク近代美術館の永久保存デザインコレクションに選定される。 ステンレス製品では25年以上のロングセラーを誇るミルクパンや、10年以上のロングセラーであるストレートケトルが現在も支持されている。 その他、ステンレス製の弁当箱は従来からあるプラスチック製弁当箱のマイナスポイント、匂いや色の移りや衛生面の問題を排除した製品として高い人気を持つ。 調理に欠かせない計量スプーンは一本売りやすりきり付きのセットタイプがあり、どこか柔らかい印象を受けるデザインに定評がある。 工房アイザワの製品は、一見“普通”の印象を受けるかもしれない。とてもあっさりしていて、シンプルで無駄な装飾もない。素材の特質から耐久性があるため、長く使う間に飽きさせず尚且つ魅力あるデザインが人気の秘密なのだろう。

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