バスク地方とは?
バスク地方は、大西洋に面した温暖な海とピレネーの裾野に広がる緑の山々に恵まれた地方。ヨーロッパで最も古い言語と言われるバスク語が現在も使われ、他地方との共通性をほとんどもたない独自の文化と伝統が今も守られています。
バスク自治州政府(Gobierno Vasco、Eusko Jaurlaritza)の2001年のデータによれば、バスク語は16歳以上人口の11.8%のものが家庭内での主要な言語として用い、5.2%のものが両言語を同じように家庭内で用いている。残りのおよそ83.0%のものは、家庭内でカスティーリャ語のみをもっぱら用いる。
習得が難しい言語のひとつで、別名「悪魔の言葉」とも呼ばれているようです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
そんなバスク地方は、美食の町として世界的に有名!
Photo on Visual Hunt
スペイン・バスク地方にある人口18万人の小さな街サン・セバスチャン。この街にはミシュランの星付きレストランが何と7件、そして世界TOP10レストランに2件がランクインしている世界一の美食の街として知られています。
今、新しい料理法を発信している地として、世界中のガストロノミーの関心を集めています!
男性限定の美食倶楽部?
フランス料理とスペイン料理の融合する‘ 食の都 ’。大西洋と地中海の食材をいかしたグルメの頂点などと言われ、昔から独自の食文化を遂げてきたスペイン・バスク地方。このバスクに、男性のみの会員制‘美食’倶楽部《TXOKO (チョコ)》が多数存在しております。(「SOCIEDAD(ソシエダ)」ともよばれます。)
バスク地方の料理ってどんなもの?
料理界をリードする斬新な手法の料理「アルタ・コシーナ」と、長年の歴史が息づく「伝統料理」
アルタ・コシーナ(ヌエバ・コシーナとも言われています。)は斬新な調理法として、今、世界中の注目を浴びている分野。でも、ガリシア地方には他にも素朴で「美味しい!」料理がたくさんあるんです。
バスクの郷土料理と名産品
海と山の幸に恵まれたバスク地方では、魚介中心の沿岸料理と、肉や野菜などの内陸料理、どちらも個性的でおいしい郷土料理が発展してきました。魚介料理は、お米やじゃがいもと一緒に食べることが多く、日本人好みの味わい。最近は日本でもバスク料理が注目されており、東京には専門店もあります。
トウガラシは特に有名で、辛みの強い赤トウガラシ、少しマイルドな青トウガラシがあります。家庭料理では、黒こしょうの替わりに粉末の赤トウガラシを使うことも多々あり、家の壁などに赤トウガラシの飾りをつり下げている様子は、いかにもバスクらしい光景です。エスプレット(Esplette)村では、毎年10月にトウガラシ祭りが開催されています。
ピペラード
トマト。
パプリカ。
にんにく、玉ねぎをふんだんに使います。
最後に香ばしくソテーした生ハムをのせるのがバスクらしい。勿論生ハムはイタリアのプロシュートのような柔らかいものではなく、スペインの味の引き締まったものを
タラのバスク風
タラをソテーする前にニンニクは最低5分は弱火で焦げないように炒めるとよりおいしい!こうすることでニンニクの香りがよく油に移り、タラの臭みを消してくれます。
イカの墨煮
残ってしまったら、このようにリゾットに使いまわしてもおいしそうです。トマトを入れ過ぎると、折角のイカの香りが消えてしまうので、イカ墨が濃いなと思ったらトマトで調節するぐらいの感覚で入れてみましょう。
仔牛のアショア
調味料にある「エスプレット」とはエスプレット村で作られたトウガラシのこと。町中がトウガラシに包まれた小さな村です。
フランス南西部、バイヨンヌから車で約30分のところにある、トウガラシ(Piment d'Espelette)で有名な村。2011/12年度版の『地球の歩き方』の表紙にもなりました。エスプレットのトウガラシは、AOP(EUの品質認証制度)の認定を受けた高品質な食材として知られています。そういうわけで、エスプレット村では、多くの家々が、乾燥させた赤トウガラシをオーナメントとして飾っています。
デザートだってバスクのレシピで♪
ガトーバスク
キレの良い爽やかなバスクのお酒
「チャコリ」という白ワイン
バスク地方で作られるアルコール度数9度~12度(地域により幅が異なる)の主に白ワイン。柑橘のさわやかな香りとフレッシュな酸味、ほんのりとした苦味が特徴的で、超微発泡。泡を立てるために高い位置からグラスに注ぎ入れると、泡が弾けるとともに香りが立ち、口当たりが良くなることで酸味も和らぐ。
日本で本格バスク料理を食べたくなったら
国が違えば、手に入りにくい材料が多いもの。そういう時はバスク料理専門のレストランに行って本場の味を堪能しましょう!
大西洋沿いのスペイン北部とフランス南部にまたがる地方のことを指します。スペイン・バスクは"País vasco" フランス・バスクは"Pays basque"と言い、どちらも地方というよりは「バスク国」といったニュアンスで表記されます。