江戸時代から続く熟練の技
江戸時代、徳川幕府は京都より名工を招き、優れた職人の育成に努め江戸の工芸技術を向上させました。その中で「見えないところほど銭をかける」といった町人文化が栄え、さまざまな工芸品が誕生したと言われています。都内をめぐりながら、江戸の伝統工芸をを間近に感じてみませんか?
【江戸風鈴】篠原まるよし風鈴/台東区
【江戸指物】茂上工芸/台東区
【江戸切子】すみだ江戸切子館/墨田区
【東京染小紋・江戸更紗】東京染ものがたり博物館/新宿区
江戸の粋な伝統工芸に触れて
経済産業大臣が、現在指定している伝統的工芸品は全国で230品目だそう。その中で東京の伝統工芸品は合計41品目で、そのうち16品目は国の伝統的工芸品にも指定されています。今回ご紹介した江戸指物や江戸切子、東京染小紋などもそのひとつです。近代化が進み大量生産の製品で溢れていますが、職人技が光る伝統工芸品の魅力はこれからもずっと受け継がれていくものではないでしょうか?実際に体験することで、そのクオリティの高さや歴史をより深く知ることができますよ。
はじめにご紹介するのは、江戸風鈴。江戸時代から作られているガラス製の風鈴のことで、昭和30年代に篠原儀治氏が名付けました。大江戸線の新御徒町そばの佐竹商店街にある「篠原まるよし風鈴」では、儀治氏の息子さんが風鈴作りを続けています。