マイペースで自由気ままに過ごしている猫たち。階段でお昼寝したり、塀の上をお散歩したり、公園でちょうちょと戯れたり。その愛らしい行動は、いつまで見ていても飽きることがありません。

街中のキュートな猫たちを眺めていると、忙しない日常をふと忘れることができます。動物の持つ癒しの力はとても絶大。人間社会のしがらみで疲れた心を、ほっこりと癒してくれるんですよね。

猫たちは好奇心旺盛で、楽しいことが大好きです。とてもマイペースな猫ですが、自分が遊びたいことを見つけると、その高い身体能力を生かしてとことん遊びます。

猫たちがよくお昼寝をするのは、いざというときに、しっかりと体を動かせるように備えて体力を温存しているんです。眠るときはよく眠る。遊ぶ時はたっぷり遊ぶ。そのメリハリが大切なんですよね。

自分の気持ちに向き合って、やりたいことをやる。そんな当たり前のことを、私たちは忘れがちです。バイタリティ溢れる猫たちに会いに行くと、豊かな毎日を過ごすためにどうしたらいいか、ヒントをもらえるかもしれませんね。

地元でお世話されている猫たちには、勝手にごはんやおやつはあげないように気を付けましょう。遊ぶときは、猫じゃらしなどのベーシックなおもちゃで遊ぶようにして、興奮させすぎないこと。みんなで猫を守っていくことが、猫の街を守ることにつながります。

それでは早速、「猫に会える街」と、立ち寄りたいおすすめのスポットも一緒にご紹介していきましょう。

東京の猫の街として有名な谷中銀座。JR日暮里駅、東京メトロ千駄木駅からそれぞれ徒歩5分ほどの距離にあります。全長175mの商店街はレトロな雰囲気が溢れ、最近は若い人にもとても人気のスポットになっています。商店街をお散歩してみると、街をあげて、猫たちを応援しているのがよくわかります。

もちろん、本物の猫もたくさんいます。細い路地が多い谷中エリアは猫たちにとっても恰好のお散歩場所。下町の情緒あふれる景色に馴染む猫たちはどこか貫禄があります。静かに猫たちを眺めてあげましょう。

護国寺は東京メトロ護国寺駅から徒歩3分ほどの距離にある由緒あるお寺です。徳川綱吉が母である桂昌院の願いを受け、建立したお寺で、山県有朋、大隈重信など著名人のお墓もあります。広い敷地内には猫たちが、のんびりとお散歩していることが多く、猫に会えるスポットとして知られています。

護国寺には仁王門や惣門、多宝塔など見どころもたくさん。のんびり寝そべる猫ちゃんを探しながら、長い時の流れを感じてみるのも素敵ですね。

神聖な場所であるお寺でも、猫たちはのんびりマイペース。私たち人間は、礼儀を重んじ、ルールを守って心静かに猫たちに会いにいきましょう。

東京三大豆大福のお店としても有名な護国寺の群林堂は、創業が大正初期という老舗中の老舗です。護国寺駅から徒歩1分ほどの距離にあります。開店前から行列ができることでも知られています。とてもやわらかく、ふんわりとしたお餅の中に北海道産のお豆がぎっしりと入っています。甘すぎず、すっきりとした豆大福で、日本茶によく合います。

普段はのどかなお散歩を楽しんでいる猫たちですが、スポーツイベントなどが開催されるときは人が非常に多くなるので、人目につかないところに隠れてしまうこともあります。猫に会いに行くときには、事前にスポーツイベント情報などをチェックしておくといいかもしれません。

汐風を感じながらゆったりと寛ぐ猫たちと一緒に、水辺でひと休みしてみるのもいいですね。きらきらと光る水面を眺めていると、気持ちもふっと凪いできます。

大井ふ頭中央海浜公園からも近い大井競馬場はとてもお洒落な造りで、女性でも入りやすいと話題の競馬場のひとつです。競馬場が初めてでも、臆することなく楽しめます。躍動感あふれる馬たちの様子に心も躍ります。イルミネーションの美しい夜のトゥインクルレースもおすすめです。

宮城県にある猫の島として有名なのが田代島です。この島ではたくさんの猫たちが、島民たちと仲良く共生しています。なんと住民よりも猫の数の方が多いといわれているんですよ。田代島には、石巻駅からバスとフェリーを乗り継いでいくのが一般的です。

田代島には大泊港と仁斗田港という二つの港があり、猫たちにも港の周辺で多く出会うことができます。漁師さんたちがお魚を猫たちにあげることも多いそう。フレッシュなお魚をもらったら、猫たちも大喜びですね。

大泊港から約1キロほどの距離に、猫神様を祀る猫神社があります。昔、田代島の漁師たちは猫の様子を見て、天候や漁獲量などを予測していたそう。あるとき、島の猫が不注意で死んでしまったことから、悲しんだ漁師たちはここにお社を建て、猫を祀ったといわれています。猫の島の神様ですから、しっかり手を合わせて、お参りしておきましょう。

猫好きの間ではたくさんの猫に会えるスポットとして知られる神奈川県の江ノ島。島の中には、江島神社などのパワースポットもあり、古くから神聖な場所としてたくさんの人に愛されてきました。小田急線片瀬江ノ島駅、または湘南モノレール湘南江の島駅、江ノ電江ノ島駅で下車し、弁天橋を渡ると江ノ島です。

江ノ島の猫たちは人に慣れているので、あまり逃げたりもせず、のんびりと過ごしていることが多いようです。地元でも猫をモチーフにしたお土産なども販売されており、島にいる人たちみんなが猫を愛しているのが感じられます。

ここの猫たちは人懐こい猫が多く、自分から寄ってきてくれる子も！毛の艶もよく、太っている子も多いので、地元の人たちに大切に愛されているのがよく分かります。

男木島（おぎじま）は香川県高松市沖にある小さな島。NHKの世界ネコ歩きという番組で取り上げられて以来、猫の島として人気になりました。島民の数よりも猫の方が多くなり、多すぎる猫が問題視されたこともありましたが、現在は猫と人とが共存できる穏やかな島になりました。

男木島は昔懐かしい漁港や昭和レトロな雰囲気の古民家など、絵になるスポットがあちこちにあります。その中に可愛らしい猫がいるとなれば、写真好きにはたまらないフォトスポットになりますよね。漁港だけではなく、いろいろなところで猫たちに会うことができますよ。

のんびりと日向ぼっこする猫のなんともいえない表情に、心がふと軽くなるのを感じます。猫の見つめる先には何があるのか、知りたくなりますね。

茨城から移住された方がオープンしたダモンテ商会というベーカリーカフェ。男木港から徒歩1分という場所に、築100年の納屋をDIYで改装してカフェとしてオープンしたそう。島でとれた野菜やイノシシなどを使った無国籍料理が人気です。

坂の道としても有名な広島、尾道はノスタルジックな街並みに猫たちが集う素敵な猫の街です。招き猫美術館や猫グッズのお店なども展開され、街をあげて猫を大切にしているのがよく分かります。

地元や観光客に愛されている猫たちは、穏やかで人懐こい子が多いんです。猫じゃらしなどを持参すると、一緒に遊んでくれる猫もいます。遊んでいるときと、クールな表情のとき、どちらの表情の猫もとてもカワイイものですよね。

JR尾道駅から徒歩10分ほど。茶房こもんは、1977年創業のワッフル専門店です。ボリュームのあるワッフルは季節限定のものもあり、どれにしようか迷ってしまいます。甘さ控えめのワッフルは、食べやすくてぺろりと食べられてしまいます。

福岡県糟屋郡新宮町、玄界灘に浮かぶ相島。新宮港から相島までわずか17分の船旅で行ける猫のパラダイスです。もともとは釣り人たちに人気のスポットでしたが、たくさんの猫が自由気ままに暮らすことが知られるようになり、猫好きの人たちが訪れるようになりました。

なんとアメリカのCNNが選ぶ「世界6大猫スポット」にも選出され、ますます有名になりました。ここの猫たちは人のことをあまり警戒せず、とても人に慣れています。

都会の猫たちとはちょっぴり違う雰囲気を纏って、リラックスしています。ゆったりのんびり集う猫たちに、ふと笑みがこぼれます。

島の東の海上にそそり立った玄武岩のユニークな岩。高さが20ｍもあり、中央に波で浸食された大きな穴が開いています。めがねのように見えることから、通称めがね岩と呼ばれ、平成18年には県の指定文化財になりました。ダイナミックな光景に目を奪われます。

沖縄県竹富島のコンドイビーチは猫が多く集う海岸として有名です。竹富島は石垣島から高速船で約10分ほどの距離にある八重山諸島にある離島です。青い海と青い空が広がり、いつまでものんびりと休日を過ごしていたくなります。

コンドイビーチの猫たちは何匹も一緒になって寛いでいることがあり、集団の可愛らしさを堪能することができます。暑さの中でまったりと過ごす猫たちを見ると、こちらまでほっこりとした気持ちになれますよ。

竹富島の素晴らしいロケーションの中では、猫たちもどんな場所でも絵になってしまいます。色が変わりゆく空をバックにシルエットだけの猫もとても素敵。深く心に残る光景になりそうです。

古民家風のこちらのカフェではパフェやかき氷など沖縄にぴったりの涼し気なスイーツをいただくことができます。お日様が燦燦と降り注ぐテラス席も良いものですが、すこし休憩がしたいときは木のぬくもりを感じる店内がおすすめ。のんびりとティータイムを過ごせます。

旅先で、自由気ままにふるまう猫たちに出会ったら、日常の小さな悩みなんて吹き飛んでしまいそう。猫たちとの一期一会の出会いを大切に、猫たちの生き方からプラスのパワーをもらってみましょう！きっと、また元気に頑張れるような気持ちが湧いてきますよ♪機会を見つけて、カワイイ猫たちに会いに行ってみてくださいね。