自由気ままでマイペースの猫たち
一見、のんびり屋さんで一日の大半を眠っている猫たちですが、いざというときには活動的に。
野生の猫たちはハンターの名手だそうですが、家猫たちもまた遊び上手で、楽しいことの見つけ上手でもありますよね。気になるものを見つけたときのクルクルと動く目を見ると、私たちも彼らを少し見習って、何事にも果敢にチャレンジしなければと思ったり。
猫先生から、生き方のコツを教わってみましょう!
私たちが元気のないときには、何かを察知したように傍に寄り添ってくれる猫たち。おかげで、心がふんわり軽くなることも。その猫たちの習性は、自分が幸せになるためのコツを本能的に知っているかのようです。猫のコミュニケーションの取り方や生活習慣から幸せに生きるためのコツを教わってみませんか?
心身をリセットするために、よく眠る
猫たちがとってもよく眠る動物であることをみなさんもご存知ではないでしょうか。彼らは、一日の大半を寝て過ごしますが、彼らがよく眠ることには理由があるのだそう。野生ではハンターの猫たち。眠ることで、いざというときに獲物を得るための体力を温存しているようです。
私たち人間も、よく眠ることで心身や頭をリセットして、できれば何事にも万全な態勢で臨みたいですね。
パンディキュレーション(伸び)をしてコンディションを整える
猫たちを見ていると、目覚めたら、まず大きなあくびと背筋の伸びをしてから行動をしているように見受けられます。
大きなあくびは深呼吸を促し、背筋のパンディキュレーション(伸び)は眠っていた身体や脳を活性化させるそうです。私たち人間も、この猫の動作を真似て、活動するためのスイッチをオンにしたいものです。
緊張したり疲れたときはグルーミングして気分転換
よく毛づくろいする猫たちですが、その理由は気持ちを落ち着かせるためでもあるのだとか。そうすることで、緊張を和らげて気分転換を図っているようです。イヤなことがあってもセルフケア。いつまでも長引かせたりしません。
イヤなことは、すぐ忘れる。実に猫らしい処世術です。私たち人間も、ストレッチやセルフマッサージを日課にして、その日一日の疲れや緊張をほぐしてみるのがいいですね。
嫌なことや無理なことを言われたら、ノー!
猫は嫌なことをされたら、はっきり「イヤ」と鳴き声や態度で示します。
猫の好みはさまざまですが、一定の時間、自由を拘束されるブラッシングや爪切り、シャンプーを嫌がる猫は多いですよね。また好んでいないひとに触られたり、追いかけられたりすると「シャーッ」と威嚇をすることも。
私たち人間は、職場の人間関係やコミュニティでの繋がりを築く上で、どうしても「イヤ」と言うことが難しい場面に遭遇します。猫たちを見習って、ときには嫌なことや無理なことにきちんと「ノー」と言える勇気を持ちたいですね。
”自由な街歩き" から恋が生まれることも!?
外猫や野生の猫たちは、いつも気の向くままに街を闊歩。特に野生の猫たちは、恋の季節になると、自分のテリトリー以外の場所にまで、恋の相手を探しに行くそうです。そこで、新しい出会いや素敵な発見をしているのかも!?
私たちも、何の予定もなく街を自由に散歩することで、もしかしたら素敵な恋を見つけることができるかもしれませんよ。
誰かに甘えたいときは素直に
自立心が強くて個人主義なところもある猫たちですが、ときどきは誰かに甘えたくなるようです。尻尾をピンっと立てて、顔をスリスリ。「私(僕)のことを撫でて」と寄ってきます。こちらが傍に寄ると、プイっと居なくなってしまうこともあるのに。猫は究極のツンデレ、それが愛しくてたまらないというひとも多いのでは?
私たちも、普段は凛としながら、好きな人や心を許せる人の前では素直に甘えられるようにしたいですね。
初めてのことも恐れず好奇心いっぱい
初めての物事や知らない出来事に遭遇したとき、人間はちょっぴり躊躇したり、面倒に感じて近寄らないことも多いと思うのですが、猫たちは逆に新しいモノが大好きです。何事にも興味を持って観察したり、少しづつ歩み寄って安全かどうか確認したりします。「これは大丈夫!安心だ!」と一度認識したら、どんなことにも好奇心を持って、楽しく接してしまうのです。
私たち人間は未開の出来事には警戒してしまうけれど、リスクを恐れずに接することで、新しい出会いや経験を蓄えてみませんか?
何もしない、何も考えない時間を持つ
私たちを取り巻く環境は多様で、何か一点に集中することが難しく感じられることも。食事中にメールやSNSのチェック、またメディアからは次々と最新情報が流れていたり...。いつも何か他のことに気を取られてしまいがちです。でも、猫たちはいつも余計な事はせずに、シンプルに一つのことに集中しているようにみえませんか。
私たちも、お天気の良い休日を何もしない日と決めて、ひとり静かに部屋の窓を開けて、日常の些細な音に耳を澄ましたり、差し込む日射しをただ見つめたり、風を感じたりすることで、何か一点に集中する時間を持つことも大切です。
「ふつうがいちばん!」と知っている
いつもと同じメニューなのに、飽きずにとても美味しそうに食べてくれたり。いつもと何も変わらない平凡な部屋なのに、とても優雅に寛いでくれたり。それは、きっと食べ物でも何でも「ふつうがいちばん!」と知っているのかも。だから人間のように無理をしたり、頑張りすぎたりしないのかもしれません。
私たち人間は、モチベーションを保つために、ときには贅沢をしたり、背伸びをすることも大切ですが、日常生活では、猫のように「ふつうがいちばん!」と捉えると、もっと充実した毎日が過ごせそうです。
独りでも楽しい!ソロ活動を大切にする
猫たちは群れで行動するよりも単独行動を好む動物です。とても独立心が強いので、何にも忖度や依存することが無いように感じます。
私たち人間は、彼らよりも、ずっと社会的な生き物です。どうしても群れで行動しなくてはならないので、社会の縛りや他人の目やしがらみなど...少し厄介なこととも上手く付き合わなくてはなりません。ときには猫を見習って独立独歩になることも大切です。独りでゆっくり本屋さんを回ったり、映画を観たり、マイペースなソロ活動を楽しみましょう。
テリトリーのパトロールは地元愛の証
猫たちは自分の家が大好きです。いちばん心が安らいで落ち着ける場所だから。そんな猫たちも、一日に一度は安住の地から少し離れて、自分のテリトリーにしている地域をパトロールします。そこでは、新しい刺激をもらったり、遊んだり、冒険したり、寛いだり。
私たち人間も猫たちを見習って、ご近所を散歩しながら、自分の住む町の良いところを発見したり、好きな場所や居心地の良いショップを見つけてみましょう。そうすることで、地元をもっと好きになれたり、遠出をしなくても身近にある楽しみに触れることができます。
猫先生、ありがとう!
猫たちの生態から様々な生き方のコツをご紹介しました。いかがだったでしょうか? 猫たちは他者に頼りすぎず、自分にとっての幸せを最優先に考えて行動しているように見えます。と言っても、自分勝手に自由に振舞うということではありません。私たちが猫を見てホッと心が和むように、きっとあなたが幸せそうだと周りの人たちにも、良い影響を与えることになりますよ。
自由気ままで、いつもマイペースな猫たち。関心事以外は、ほとんど我関せず(われかんせず)。あまりにもひょうひょうとしていて、そのクールな姿勢や、自由でのんびりとした雰囲気をうらやましく思ったことはありませんか?