大阪や神戸の都心から約1時間で行ける田舎「三田(さんだ)」
お休みの日にプチ旅気分で、ドライブや電車に揺られてお出かけしてみませんか?
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
自然に囲まれるロケーションが魅力。とっておきの一軒家カフェ2店舗
田園風景に溶け込む、ギャラリー併設のカフェ「うわのそら」
今年で22年目を迎えるお店は、建物以外はほぼコツコツと手作りしてきたというから驚きです。
「常に変化すること」を大事にしている勝田さん。思い立った時にディスプレイや家具を並べ替えたりはもちろん、毎年店内にDIYを施して、少しずつ手を加えているそう。そうやって小さな変化を楽しみながら、丁寧に営んできたお店は、センスが光る他にはない特別な空間に。
しっかりしたコンセプトも設定しないのが「うわのそら」流。「やりたい事は少しずつ変わってくるし、その時々を楽しみたい」という勝田さんの目線から紡ぎだされる空間は、なんとも居心地がよく、長年に渡り多くの人に愛されて続けています。
見渡す限り、鮮やかなグリーン。青い空と美味しい空気
田んぼの中にポツンと建つセンスのいいログハウス風の一軒家。青々と生い茂る草木や山が美しく、心も体も解放されるような心地いい場所です。
駐車場にある薪は、秋冬につかう薪ストーブ用のもの。なんとマスターの勝田さんが、山から切って用意したものなんです!
「ボタンひとつで簡単にできる時代、あえて無駄や手間のかかることが楽しい」と、薪割りもしんどくならない適度に楽しんでいるそうですよ。
もちろん、このお庭も手作り! 雑木林に憧れて、観賞用の整った庭というより、木も花も自然に咲いているような落ち着ける庭にしたくて今の形になったそうです。
枕木で作られたテラスや耐火レンガの小道など、こだわりが随所に。シンボルのコナラの木を始め多くの樹木や草花で彩られたお庭は自然のエネルギーを感じるパワースポット♪
シンプルでいて、木のぬくもりや手作りの温かみを感じる空間
一歩店内に入ると窓から差し込む光が明るく、木のぬくもりを感じる温かな雰囲気に包まれます。
椅子以外の家具は廃材などを利用した手作り。どれひとつとして同じものはなく、味わいのある家具がシンプルな中にも個性を感じさせます。
センスの良さが光るギャラリーも素敵。いつ来てもちょっとした変化があるので、ワクワクさせてくれますよ。
窓からの眺めはこのとおり。まるで窓枠が額縁になった一枚の絵画のよう。テーブルは全て窓際に配置されています。
この景色も含めて全てがごちそう! ここで食べるご飯は最高ですね。まさに充電するのにぴったりの場所です。
器づかいも楽しめる。有機野菜など素材にこだわったランチ&カフェ
月替わりで内容が変わる数量限定の「うわのそらランチ」。前菜、メインと副菜3種類に、スープなどの汁もの、三田産コシヒカリを使ったご飯に、デザートとドリンクが付いています。
お料理を盛る器づかいもぜひ楽しんでほしいポイント。ひとりひとり使われている器が違うのだそう。思わずマネしたくなるヒントがいっぱいですよ。
ランチは11:00~、13:00~の2部制。人気なので前日までの予約がベターです。
ランチには地元三田にある「藤原農園」の有機無農薬のお野菜や近隣で作られた旬のお野菜がたっぷりと使われています。
お肉は地元の「三田屋」、お豆腐は三田の「手寄とうふ福井」のものを使用。
「食材は無理して探すというより、ご縁やタイミングが重なって、自然の流れで使うことになったものが多いんです」と話す勝田さん。
人とのご縁を大切にされる人柄と妥協しない姿勢から、体に優しく素材にこだわったメニューが誕生しました。
こちらは「季節のワッフル+お飲物のセット」。旬の果物を使うことが多く、春はイチゴを使ったメニューが多いんだそう。
「気まぐれで変更します」とのことなので、どんな味のワッフルが出てくるのかを楽しみに行くのもいいですね♪
アイスやクリームなどの乳製品は「大山白バラ牛乳」の製品を使用。イチゴは三田の近隣農家から仕入れたもの。カフェメニューも食材にこだわっています。
素敵な出合いにときめく。手仕事の良さを感じるギャラリー
カフェ内にギャラリーがあるのも大きな魅力のひとつ。常設で20~30人の作家さんの器や作品が抜群のセンスで並べられています。
ご両親がギャラリーをされていて、小さい頃から作家ものの器を日常使いされていた勝田さん。「自分が本当に使いたい」と思うものを日本各地から集めて展示販売をしているんだそう。
店内でゆっくりと作品を眺めるのも素敵ですよね。一点物の器はまさに出合い。中には2、3年待ちという人気の作家さんもおられるのだとか。お気に入りが見つかったらぜひ購入を♪
写真はギャラリーの窓に飾られたグラス。柔らかい光が透けて、ひとつひとつ表情が違うのがよく分かります。
またギャラリーでは、年に6、7回個展を開催。1年前から勝田さんが企画し、作家さんもその時期を目指して作品を制作されるそうです。
個展の醍醐味は、200~300点の作品が一気に見られること。ディスプレイも個展に合わせて変化し、作家さんの魅力を存分に楽しめるようになっています。
器好きの方は期間中ぜひにどうぞ。最新の詳細はHPやSNSでチェックして下さいね。
作品はメールで注文が可能。新作はInstagramでチェック
遠方でなかなか来店できない…という方の為に、メールで注文すれば「うわのそら」で扱っている器などの作品が購入できるというサービスもあるんです。
入荷した作品のチェックはInstagramから。気になるものがあれば問い合わせしてみましょう。
風と木漏れ日が心地いい、深い森の中に佇む邸宅カフェ「吹上の森」
マイナスイオン溢れる森の中へ
入口には石積みの門。思わず深呼吸したくなるような心地いい森は、店主の藤川さんが枝を落としたりこまめに手入れをされているんだそう。
立てかけられた木の看板も素敵で期待が膨らみますね。「吹上の森」は、この辺りの昔の地名から名付けられたそうです。
森を抜けるとひっそりと佇む邸宅が見えてきます。隣には土日のみオープンのテラス席で手作りピザなどが楽しめる「森のfumo」が。
春夏の爽やかな新緑の季節は深い緑が目に鮮やかで、とても気持ちがいいですよ。
旧邸宅の良さを肌で感じる和モダンな空間
築約50年以上は経つという邸宅は、長い間、丁寧に扱われてきたのがよく分かる美しい建物。玄関の格子のガラス扉も趣があります。玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えるスタイル。ガラガラと扉を開ける感覚もどこか懐かしく、まるで祖母の家を訪ねてきたようなほっこりした気分に。
リノベーションなど一切行われていないという店内。使い慣らされた木の廊下、土壁や欄間、障子など随所に日本の美を感じさせます。「古く美しい建物に敬意を表し、自分が美しいと思うモノを配置した」という前オーナーの小田さん。古い家具や古道具、照明が和の部屋と見事に融合し、くつろげる空間になっています。
また、店内のどこの席に座っても庭が見えるように配慮されています。一番人気は、やはり庭がよく見える縁側の席だそう。
窓の外に見える庭も素晴らしく、時を忘れて長居してしまいそうな雰囲気。差し込む光が柔らかく、景色を見ながらまどろむ贅沢な時間で非日常を味わって。
所々に新旧混在の本や雑誌が置いてあり、気に入ったものを眺めながら珈琲やランチを頂くのもいいですね。
限定16食。地元野菜を使った女性に嬉しいヘルシーランチ
ランチには「パンプレート」をご用意。毎月内容が変更になり、パンを合わせて7~8種類のお料理がワンプレートにぎっしり。
メニューには必ずスープが含まれていて、冬は温かいもの、夏には冷製のものが出されるそう。訪れる月によってお料理が変わるので何度でも足を運びたくなりますね。
限定16食で、土日は開店と同時に完売してしまうほどの人気ぶり。必ず食べたいという方は予約必須です。
※11時30分に来られる方に限り、席とランチの予約が可能。
ランチの食材は、基本的に地元三田のお野菜が使われています。地元の農家さんから買い取り、新鮮な旬のお野菜を使ってスタッフ3、4人でメニューの内容を考えるんだそう。
プレートにつくパンは地元三田で営む「かもめベーカリー」のもの。北海道の健全で高品質な小麦粉を原材料とした安心安全なこだわりのパンです。
「吹上の森」の原点。開店当初からある自慢のカフェメニュー
「吹上の森」の原点とも言える珈琲は「女性でもブラックで飲める」というコンセプトのもと、飲みやすさにこだわったもの。
豆は程よい苦みが特徴の「ケニア」、甘味のある「タンザニア」、酸味がおいしい「エチオピア」の3種類。好みやその日の気分に合わせて選ぶのもいいですね。
また、この3種類の豆を独自にブレンドした「三輪ブレンド」がお店の一番人気。
ブラックで飲むのは苦手と言う人でも「この珈琲は飲めた!」という方も多いそう。ぜひ試してみて下さいね。
また、かき氷もお店の開店当初からある看板メニュー。なんと年間を通して食べられるんですよ。
旬のフルーツを贅沢に使った自家製シロップをたっぷりとかけたふわふわのかき氷は絶品。写真は「三田のいちごミルクのかき氷」。三田産のいちごを使ったシロップとミルクの相性が抜群です。
年中食べられる定番はいちご味の他、桃とほうじ茶があります。桃は6月頃から期間限定でコンポートが入るそう。
カフェメニューのパフェも人気です。かき氷同様、旬のフルーツを使い、その季節しか味わえないパフェがメニューに並びます。
1~5月頃までは三田産のいちごを使ったパフェが。
写真は「ほっこり いちごのパフェ」。いちごアイスとジャージーアイス、あまおういちご餡や自家製パウンドケーキなどが入っています。
夏には桃やブドウ、秋には栗などのパフェが登場します。
土日のみオープン!手作り窯で焼く自家製ピザが絶品「森のfumo」
カフェの隣にある「森のfumo」。土日のみオープンし、スタッフが手作りした窯で自家製のピザを焼いて提供しています。
元々、古いガレージだった所を、大工さんとスタッフ達で野外店舗として作り上げたそうです。
自然を肌で感じられるテラス席は、これからの季節最高ですよ。ワンちゃん連れもOK。お庭や森をお散歩したり、愛犬と一緒にのんびりするのもいいですね。
手作りの窯で焼き上げられたピザはモチっとして軽くペロリと食べられます。写真は「マルゲリータ」。
季節の素材を使ったはピザもちろん、他にも「スモークサーモンのサラダピザ」など数種類あり、スイーツやドリンクも販売。ピザは「吹上の森」でもいただけますよ。
ロケーションに癒される。とっておきカフェで充電タイム♪
いかがでしたか? 今回ご紹介した2店舗はどちらも自然豊かなロケーションの中に佇むこだわりのカフェです。
ランチやスイーツを食べながら、ボーっとくつろぐ時間は、忙しい日常の疲れを癒してくれる充電タイムになるはず。
お天気のいい日にふらっとお出かけしてみませんか?
目の前に広がる豊かな自然を眺めながら、美味しいランチやスイーツを食べる…。
都会の喧騒から離れて、ゆったり流れる時間を体感すれば、心も体もみるみる緩んで、パワーチャージができるはず♪
今回は、そんな場所にぴったりな、とっておきの2店舗を紹介します。