アルルとは?
また、アルルは、ゴッホが描いた「アルルの病院の中庭」「ファンゴッホの寝室」「アルルの女」「夜のカフェテラス」「アルルの跳ね橋」などの有名絵画が完成した場所でもあります。ゴッホが晩年を過ごした病院、エスパス・ヴァン・ゴッホでは100年前に描かれた「アルルの病院の中庭」と変わらない景色が広がっています。
石畳が敷かれた旧市街の路地は、中世の面影を色濃く残しています。風情ある路地の両横には、古い家々が軒を連ねており、そぞろ歩きを楽しんでいると、数世紀前にタイムスリップしたかのような気分を覚えるほどです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
カフェ・ヴァン・ゴッホ
アルル旧市街にあるカフェ・ヴァン・ゴッホは、ゴッホが1888年に制作した名画「夜のカフェテラス」のモデルとなったカフェです。
ゴッホが描いた「夜のカフェテラス」を描いた時から、100年以上の歳月が過ぎていますが、実際の風景とゴッホの絵を見比べてみましょう。
ゴッホがこの地で制作に励んだ時から、1世紀以上もの歳月を経ていますが、夜になるとカフェ・ヴァン・ゴッホでは、ゴッホが描いた油絵そのままの景色が眼前に現れます。静かな佇まいをした中世の面影を色濃く残す夜景の美しさに魅せられながら、晩年のゴッホの生活に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
ヴァン・ゴッホ橋
アルルの街の郊外にあるヴァン・ゴッホ橋は、ゴッホの名画「アルルの跳ね橋」のモデルとなった橋です。現在の橋は1960年に復元されたものなので、絵画と全く同じ風景ではありませんが、プロヴァンス地方の美しい田園風景を眺めながら、晩年のゴッホの生活を偲ぶことができます。
円形闘技場
アルル旧市街にある円形闘技場は、紀元前1世紀頃に作られたもので、フランスにある円形闘技場としては最大もののとなります。
円形闘技場の最上階からの眺めの美しさは格別です。静かに流れるローヌ川を背景に、赤レンガ色をした屋根の家々が軒を連ねる様子は、一枚の絵画のようです。
レパブリック広場
サン・トロフィーム教会に面したレパブリック広場は、アルル旧市街の中心地です。噴水のある広場は、観光客だけでなく、地元の人々にとっても憩いの場となっています。
サン・トロフィーム教会
レパブリック広場に面したサン・トロフィーム教会は、「アルルのローマ遺跡とロマネスク様式建造物群」として世界遺産に登録されていると教会堂です。
中庭を取り囲む回廊の美しさは思わず息を呑むほどです。美しく装飾が施されたアーチ状の柱は、まるで幾重にも連なる虹のようです。
カマルグ湿原
アルル郊外には、豊かな自然が残るカマルグ湿原が広がっています。地平線が見えるほど広大なカマルグ湿原は、景勝地であるだけでなく、野生動物の宝庫でもあります。
カマルグ湿原は、フラミンゴの生息地としても知られており、その姿を見かけることもできます。
カマルグ湿原で眺める朝陽の美しさは傑出しています。地の彼方から昇る太陽、朝陽に照らされて赤く輝く雲、朝陽と空を鏡のように映し出す水面が織りなす景色は、絶景そのものです。
アルルの歴史は古く、紀元前6世紀頃ギリシア人によって築かれた街です。その後、ローマ人によって紀元前123年に街が占領され、地中海に繋がる運河が建設されたことによって、地中海交易の要所として栄えました。現在もアルルには、円形闘技場、古代劇場といった古代ローマ遺跡がたくさん残っており、さながら南フランスのローマといった趣があります。