「日本各地の民藝館」パート2は、関西・中国・四国・九州をご案内します。手仕事の温もりを感じる、生活に根差した美しい工芸品、民藝運動家達の目指した本物の美しさにも触れに出掛けてみませんか?売店を併設し、民藝品も実際に購入できるところも多いので、実際に使って「用の美」を実感できます。2018年04月09日作成
「民藝運動」は、1926(大正15)年に、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱されました。日常の生活道具を「民藝」と名付け、生活の中にある美しさを見出した活動です。工業化や大量生産によって失われつつある手仕事の文化を守り、より良い生活のあり方を追求しています。今回は、関西・中国・四国・九州編として下記をご紹介します。・大阪日本民芸館(大阪)・鳥取民藝美術館(鳥取)・倉敷民藝館(岡山)・出雲民藝館(島根)・愛媛民藝館(愛媛)・熊本国際民藝館(熊本)
1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオンとして建設され、1971年から「民藝運動」の西の拠点として開館しました。陶磁器、染織品、木漆工品、編組品など、大阪日本民芸館と日本民藝館(東京)の収蔵品を中心に、春季と秋季の年2回特別展を開催しています。
広い敷地にゆったりと建てられた展示室は、回廊式で第一展示室から第四展示室へのんびり巡るように鑑賞できます。
石敷の中庭は屋外展示場となっていて、全国各地の壺・甕・鉢がほどよく配置されています。
展示室の一つと考え、こだわりの厳選品を扱うミュージアムショップです。長く大切に使い続けられる良質の民藝品や、柳宗理デザインの製品、民藝関連書籍を販売しています。
日本各地や海外の民藝品約6000点を収蔵しています。耳鼻咽喉科の医業の傍ら民藝研究課・吉田璋也が収集した民藝品を紹介しています。風格のある建物は、城壁の衣装蔵だったそうですよ。
「用の美」を求めた民芸品の数々は、見ごたえがあります。
民芸品もさることながら、建物の障子などの細工も美しいですね。
2階の陶器コレクションは迫力があるそうですし、家具や調度品のフォルムの優美さもにも目をみはります。
隣接の「たくみ工芸店」では民藝品を販売していますし、「たくみ割烹店」では民藝品を使った郷土料理を味わえます。
■たくみ工芸店 手に取って、民芸品の温もりを感じて下さい。気に入った物があれば、お家に連れて帰ってくださいね。
■たくみ割烹店使ってこそ良さがわかる民芸品です。食事をして使い心地を確かめるのも◎
今年2018(平成30)年11月に70周年を迎える「倉敷民藝館」は、日本で2番目にできた民藝館です。初代館長・外村吉之介が蒐集した国内や世界各地の民藝品約一万五千点を収蔵しています。陶磁器・ガラス・石工品・染織品・漆器・金工品・編組品・紙工品など日々の暮らしに役立つ民衆的工藝品:民藝品を見られます。
白壁に貼り瓦の外壁、和瓦の本葺き屋根といったこの地方の典型的な土蔵作りの米倉を活用しています。松材の骨組みに厚さ20cmの土壁でつくられ火事・風雨・盗難・湿気等を防ぐ蔵は、「用の美」を兼ね備える建物自体が民藝品です。
3棟からなる展示室は、岡山近隣のやきものの部屋、李朝の部屋、いろりの部屋などテーマごとに分かれて展示されています。売店には民藝も扱っています。
昭和49年開館の「出雲民藝館」は、出雲の名家・山本家の屋敷を改装した民藝館です。島根を中心に全国から集められた健康的な美しさに溢れた陶磁器、漆器、木工品、染織りなどが展示されています。
米蔵を改装した本館は、江戸末期から昭和初期の藍染めや木綿絣・陶磁器など「暮らしの道具」を展示。木材蔵を改装した西館は、山陰の作り手による近代の民藝品や農工具も展示しています。
2016年に長屋門の一部を改装した売店は、松江の人気家具店〈Flat Style〉のプロデュース。是非、寄ってみたいスポットです。山陰のものを中心に全国から集めた陶磁器や木工品、和紙や民藝に関する書籍を購入できます。こちらの母屋は、現在も山本家の住宅として使われています。無駄な装飾のない直線的な佇まいの山本邸全体が民藝品ですね。
「愛媛民藝館」は昭和42年、当時の日本民藝協会長・大原総一郎の提唱により、四国で唯一の民芸館として設立されました。伊予絣や古砥部、丹波・信楽・伊万里の古陶磁器焼ど約2000点が収蔵されています。
1965(昭和40)年に設立された「熊本国際民藝館」は、世界各地の民藝品を展示しています。初代館長・外村吉之介が世界各地を歴訪し集めた民藝品の数々です。建物は岡山県にあった酒造倉を移築・増築したものだそうです。風格を感じますね。
今回ご紹介した民藝館の内、「大阪日本民芸館」「鳥取民藝美術館」「倉敷民藝館」「出雲民藝館」は、売店を併設しているので、購入して民藝の素晴らしさに触れることができますよ。ご旅行の際の参考になれば幸いです。
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「民藝運動」は、1926(大正15)年に、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らによって提唱されました。日常の生活道具を「民藝」と名付け、生活の中にある美しさを見出した活動です。工業化や大量生産によって失われつつある手仕事の文化を守り、より良い生活のあり方を追求しています。
今回は、関西・中国・四国・九州編として下記をご紹介します。
・大阪日本民芸館(大阪)
・鳥取民藝美術館(鳥取)
・倉敷民藝館(岡山)
・出雲民藝館(島根)
・愛媛民藝館(愛媛)
・熊本国際民藝館(熊本)