普段、当たり前のように利用している電車の駅。その駅の駅舎を「観光する」ことってあまりないですよね。でも実は、立ち止まってでも見たい、カッコイイ駅舎が日本にはたくさんあります。今回は、そんな魅力溢れる駅舎をいくつかご紹介。年末年始の帰省や旅行の際に、是非注目してみてくださいね。2017年12月23日作成
帰省や旅行などの交通手段として、電車を利用する人も多いのではないでしょうか。でも、電車で目的地の駅まで着いても、駅舎をじっくり見ることって少ないですよね。今回は、普段は時間をかけて見ることのない駅舎に注目。よく見ると魅力がたくさん詰まった建物がありますよ。立ち止まってしっかり見ておきたい駅舎とその魅力に迫ります。
日本最大のターミナル駅といっても過言ではないのが、JR東京駅。プラットホーム数は日本一を誇り、在来線は新幹線や地下鉄も含めると約30線にも及ぶ、マンモス駅です。
東京駅は、今から約100年前の大正3年(1914年)に建設されました。その後、100年前の創建当時の姿を取り戻すため修復工事が行われ、2012年に現在の姿が完成しました。赤レンガをベースにした外観のデザインからは、モダンな雰囲気が漂い趣を感じます。また、駅構内にある東京ステーションホテルは国の重要文化財にも登録されており、今では、東京駅は国内外の観光客に人気の観光スポットになっています。
東京駅は、フォトジェニックな駅としても人気。赤レンガ造りの外観は、丸の内方面の出口を出ると見ることができます。乗り換えなどで東京駅を利用するとき、是非、東京駅の歴史を覗きにいってみてくださいね。
国内外の観光客に大人気のスポット、京都の玄関口であるJR京都駅。
京都駅は、京都の歴史ある町並みとは対照的な近代的なデザインが施された、壮大なスケールで立てられた駅です。吹き抜けになっている中央コンコースと左右に設置された渓谷状の階段からは、壮大さと解放感を感じられる作りになっています。
中央コンコースの吹き抜けの上にある空中径路は、京都市内を一望できる隠れたビュースポットです。また、定期的にイベントが開催される階段は、エンターテイメントを楽しめる場として街の人に愛されています。京都旅行の観光先の1つとして、京都駅を入れてみるのもいいのではないでしょうか。
2015年に北陸新幹線が開通したことにより、観光地として注目が集まっている金沢。そんな金沢の玄関口といえるのが、JR金沢駅です。
金沢駅は、もともとコンクリートで建設されたごく普通の駅でした。しかし、北陸新幹線の開通を見越した2005年の改装をきっかけに、現在のおしゃれでカッコイイ駅に生まれ変わったのです。その結果、「世界で最も美しい駅」にも選ばれ、今や人気観光スポットの1つになっています。
金沢駅の見どころは、駅前にそびえ立つ「鼓門(つづみもん)」。この鼓門は、伝統芸能・能で使われる鼓(つづみ)をイメージして作られたそうです。なぜ鼓のデザインが採用されたのかというと、金沢は能が盛んな地域だから。巨大で圧倒される鼓門を見れば、金沢の能文化を感じ取れることでしょう。
鹿児島県の代表的な駅といえば、九州新幹線の終着駅JR鹿児島中央駅です。スタイリッシュな外観の駅前にある広々とした階段が特徴的。この階段は、あの有名な映画『ローマの休日』に登場するスペイン広場をイメージして作られたそうです。
鹿児島中央駅に行ったら、駅構内にある商業施設・アミュプラザ鹿児島を訪れてみてください。時間があれば楽しんでほしいのが、施設の屋上にある観覧車「アミュラン」です。
この観覧車からは、鹿児島市全体と桜島を見ることができます。天気の良い日は、最高の景色が見れること間違いなしです。鹿児島中央駅を利用する機会があったら、素敵な駅舎と一緒に、是非この景色も見に行ってみてくださいね。
土合駅は、昭和11年(1936年)群馬県利根郡みなかみ町で開業されたJR上越線の駅。現在では珍しい、無人駅です。地下深くにホームがあることから“日本一のモグラ駅”として親しまれています。
土合駅は、2つの山の間にある駅です。水上・渋川方面(上り線)の駅が地上、越後湯沢・長岡方面(下り線)の駅が地下にあり、上下線の駅間が大きく離れているのが特徴です。下り線の駅に行くには、約480段もの階段を上らなければなりません!
まるでモグラになったかのような気分になれるのが、土合駅の魅力といっていいでしょう。土合駅は関東の駅百選にも認定されているので、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
宝積寺駅は、栃木県塩谷郡高根沢町にあるJR烏山線の起点駅とJRの貨物駅の2つの顔を持つ駅です。
宝積寺駅は、日本の有名建築家・隈研吾(くまけんご)さんによって設計されました。駅の入り口の階段の上に壮大なスケールで広がる、幾何学模様にデザインされた天井が見所です。この和と調合したデザインが話題となり、2008年には鉄道駅のデザインコンペで世界的に有名なブルネル賞を受賞しています。
また、駅前に広がる休憩スペース「ちょっ蔵広場」も隈研吾さんの建築。地元の蔵の素材、大谷石の素材感を生かした味わい深い建物になっています。1駅で有名建築家の作品を2つも見れる宝積寺駅。空間デザインに興味がある人は、一度訪れてみるといいでしょう。
奥大井湖上駅は、大井川鉄道・井川線の駅です。静岡県榛原郡(はいばらぐん)川根本町にあります。この駅は、長島ダムの建設により井川線が新しくなることに伴い、1990年に建設されました。
奥大井湖上駅は、長島ダムが建設された接岨湖(せっそこ)の上にある珍しい駅。駅周辺には、接岨湖の壮大な自然が広がります。また、奥大井湖上駅の鉄線は歩くことができます。この鉄線を渡れば、奥大井湖上駅全体を一望できる湖上遊歩道にたどり着きます。
また、奥大井湖上駅のプラットホームには、「Happy Happy Bell 風の忘れもの」と名が付いたハートのオブジェが展示されています。ここで恋人たちが南京錠をかけると、幸せになるといわれているそうですよ。奥大井湖上駅周辺の美しい自然を味わいながら、パートナーとの幸せを願ってみては?
田主丸駅は、JR九州・久大本線の駅です。昭和3年(1928年)に、福岡県久留米市田主丸町で開業されました。
田主丸駅の駅舎は、なんとカッパのデザインになっています。このデザインは、田主丸町にある浮羽工業高校の生徒が考えたものだそう。なぜカッパかというと、田主丸は古くからカッパの伝説があるからだそうです。自然豊かな田主丸町を見守る、可愛らしい駅舎です。
原宿駅は、東京都渋谷区にあるJR山手線を代表する駅。明治39年(1906年)に開業されました。今は若者や外国人観光客で連日にぎわい、知らない人はいないほど有名な駅です。
原宿駅の現在の駅舎は、1924年(大正13年)にできた二代目。木造建築になっており、東京都内にある木造駅舎の中で最も古いそうです。英国風の建物でもあることから、趣のある駅舎として注目を集めています。
原宿駅は、2016年10月に開業110周年を迎えています。長い間、戦争や関東大震災などの出来事に遭いながらも現存し続け、原宿に行き交う人々を見守ってきました。原宿駅は表参道や明治神宮などの最寄り駅というイメージですが、時には立ち止まって眺めてみるのもいいかもしれません。原宿駅の長い歴史を感じることができるでしょう。
大隅横川駅は、JR九州・肥薩(ひさつ)線にある無人駅。鹿児島県霧島市横川町にあります。明治36年(1903年)に開業され、嘉例川駅(かれいがわえき)と並び、鹿児島にある最古の駅舎として知られています。
大隅横川駅の駅舎は、開業当初からそのまま残っているものだそうです。建設から110年以上経った今でも、きれいな状態で保たれているのは、珍しいことでしょう。
この保存状態の良さから、大隅横川駅は2006年に国の登録有形文化財にも認定されました。テレビ番組でも「日本で最も美しい無人駅」として紹介されたこともある大隅横川駅。ぜひ一度見に訪れてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?下車するだけではもったいない、魅力的な駅舎を巡る旅も面白いかもしれませんね。いつも使う駅も、たまには足を止めて見てみると、素敵な発見があるかもしれませんよ。
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帰省や旅行などの交通手段として、電車を利用する人も多いのではないでしょうか。でも、電車で目的地の駅まで着いても、駅舎をじっくり見ることって少ないですよね。今回は、普段は時間をかけて見ることのない駅舎に注目。よく見ると魅力がたくさん詰まった建物がありますよ。立ち止まってしっかり見ておきたい駅舎とその魅力に迫ります。