“知られざるフランス”に出会う旅へ
フランス最古のローマ都市『ニーム(Nîmes)』
円形劇場(Amphithéâtre)
イタリア・ローマのコロッセオを思い起こさせる円形劇場。古代ローマ・ガリア時代の建設物としては、最大級を誇る大きさです。現在は、イベントで使用されており内部見学も可能です。
あたりが暗くなる頃には、このようにきれいなライトアップが見られますよ。ただし治安が万全とはいえませんので、日の入りが早い冬場など、夜遅い時間を避けて見に行ってくださいね。
メゾン・カレ(Maison Carrée)
ニームの街を歩いていると突然遭遇するのが、古代神殿の「メゾン・カレ」。心の準備なく目の当たりにすると、「タイムスリップしてしまったのか!」と驚かされるはず。ちなみに“カレ”とはフランス語で「正方形」の意味。その名の通り、四角いのが特徴です。
ドイツの面影を残す『ストラスブール(Strasbourg)』
ノートルダム大聖堂
ストラスブールのシンボルとなっている、このカテドラルも見逃せません。ゴシック建築の代表作とされる「ノートルダム大聖堂」は世界有数の高さを誇るだけあり、その姿はとても威厳的です。
プチット・フランス
ストラスブールの見どころのひとつは、なんといっても「プチット・フランス(Petite France)」。イル川からの⽔運で栄えたストラスブールならではの美しさが息づいています。写真が下⼿という方でも、ここの⾵景はきれいに撮れてしまうほど!
《郷土料理》 シュークルート(La choucroute)
ストラスブールでぜひとも食べていただきたいのが、「メゾン・カメルツェル(Maison Kammerzell)」のシュークルート。こちらのレストランは、ノートルダム大聖堂を正面にし、左側にある黒い建物(写真では中央)に入っています。ちなみにその建物は随所に豪華な装飾が施された、15世紀建築の4階建て。ストラスブールでもっとも美しいと⾔われています。
《イベント》クリスマスマーケット
ストラスブールの冬の風物詩といえば、フランス最大級で最も古い歴史を持つ、「クリスマスマーケット」。市内11カ所で、300以上の屋台が並びます。入り口2箇所には、それぞれフランス語とドイツ語の表記が(写真はドイツ語)。ドイツ文化が今でも根付いている証拠ですね。2017年は11月24日~12月24日の開催です。
クリスマスマルシェで売られているオーナメント。とても可愛くて、全部欲しい!ちなみにストラスブールは、もみの木にオーナメントを飾る習慣の発祥の地。このマルシェの片隅には、本物のもみの木も売られています。
“ハウルの動く城”のモデルになった街『コルマール(Colmar)』
ストラスブールから電車で3、40分で行けるフランス東部の街「コルマール」。ストラスブールの「プチット・フランス」の佇まいが、そのまま街全体の規模に広がったよう。それもそのはず、ストラスブールと同じく、コルマールもかつてドイツ領となった歴史があるので、同じような雰囲気が感じられるんですね。ちなみにコルマールは日本企業とも縁が深く、かつては日本人学校もありました。
プフィスタの家(Maison Pfister)
実はコルマールは、ジブリ映画『ハウルの動く城』のモデルになったとか。この「プフィスタの家(Maison Pfister)」は、劇中にそのまま登場したと言われています。1537年に建てられたといわれる民間邸宅で、随所に美しい建築様式が施されています。
アルザス地方のシンボル“幸せを呼ぶコウノトリ”
レストランの看板など、コルマールの街のいたるところでアルザス地方のシンボル・コウノトリを見つけることができます。また、空を飛んでいるところをしばしば見かけるのですが…。コウノトリの姿を実際目の当たりにすると、意外に大きくてびっくりしますよ。
日本との関わりも深い、光の街『リヨン(Lyon)』
リュミエール美術館
映画ファンなら一度は訪れたい、映画の父・リュミエール兄弟の美術館もあります。リュミエール兄弟の生家がそのまま美術館となっていて、内部は生活を感じる部屋もあれば、実際に使われた映写機なども展示されています。
ベルクール広場
フランス国内でも3本の指に入るほど広いとされている「ベルクール広場(Place Bellecour)」。ルイ14世の騎馬像があることで知られていますが、実はこの広場の片隅にはもう1人、忘れてはならない人の像があります。
《イベント》光の祭典(La fête de la lumière)
毎年12月の4夜連続で開催される「光の祭典(La fête de la lumière)」 。カテドラルなどがイルミネーションを纏い、近年リヨンを代表するイベントとなっています。ちなみに「La fête de la lumière」のlumière(リュミエール)は、「光」という意味。フランス第2の都市を彩る「光」は、昔と今を繋げるツールとなっています。
“三銃士”の世界へタイムスリップ!中世の村『ペルージュ(Pérouges)』
古城のような面影を残す“門構え”や“灯り”
今にも馬に乗った銃士たちが駆けつけて来そうな門構えは、映画のセットとしか思えませんが、実在しているホンモノですよ。
なにげないランプも、レトロなデザインに惹かれます。中世時代はローソクが高価だったため、松明の灯なども使ったそう。
《郷土料理》ガレット
ペルージュの売店もまた中世スタイル。ピザのように大きい、名物のガレットが並びます。もちろんゆっくり座って食事をいただけるレストランもありますよ。
いかがでしたか?
フランスといえば「パリ」を思い浮かべてしまいますが、地方都市にもたくさんの見どころがあります。今回ご紹介した街は主な交通機関でアクセスできるので、次のフランス旅行の時にでも足を運んでみてはいかがでしょうか。またその際にはぜひ街の住民の方々と触れ合ってみてくださいね。
かつてローマ帝国の植民地だった、フランス南部に位置する都市「ニーム」。ローマ街道を思い起こさせる旧市街地を歩いていくと、ローマ時代へタイムスリップした気分になります。ちなみにニームは古くから織物産業が盛んなことでも有名で、ブルージーンズの「デニム」の名前はこの都市が由来といわれています。