兵庫県・朝来（あさご）市にある「竹田城跡（たけだじょうせき）」は、標高353.7mの古城山の山頂に築かれた山城遺跡です。虎が臥せているような形状から、別名「虎臥城（とらふすじょう）」とも呼ばれています。

晴れた日の早朝には、朝霧が発生することもしばしば。雲海に包まれたお城は、まるで天空に浮かんでいるかのよう。そのため竹田城跡は「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも称されています。

福岡県・北九州市にある「河内藤園（かわちふじえん）」は、1977年に開園した私営の藤園です。開花時期（4月下旬～5月下旬）には22種類の藤の花が咲き乱れ、訪れる者を魅了します。

花下面積1,850坪の藤棚には、80m・220mの距離を持つ2つのトンネル「藤のトンネル」も。色とりどりに咲き誇る藤のトンネルをくぐり抜けながら、幻想的な気分に浸る事が出来ます。

岐阜県・庄川流域一帯は「白川郷（しらかわごう）」と称されています。この白川郷の萩町地区と富山県の五箇山（ごかやま）は、合掌造りの集落として有名。その独特の景観で、1995年にユネスコの世界文化遺産にも登録されました。

「白川郷」は、毎年1～2月にかけてライトアップされます。2015年は計7回実施されたライトアップ。この幻想的な光景をひと目見ようと、沢山の見物客で賑わいます。

静岡県・寸又峡（すまたきょう）の観光名所が、名物「夢の吊り橋」です。大間川と寸又川の合流点にかかる橋は、長さ90m高さ8m。美しい寸又峡谷だけでなく、毎日色が変化するダム湖を楽しむ事が出来ます。

「夢の吊り橋」は、一度に10人しか渡る事が出来ません。そのため行楽シーズンになると、長い行列が出来る事も。吊り橋の真ん中で恋のお祈りをすると、夢が叶うんだとか。

熊本県・阿蘇郡にある「鍋ヶ滝」。お茶のＣＭで、観光スポットとして一躍有名になりました。滝の裏側に回る事が可能なため、水のカーテンを通して森林を眺めるのも癒されそう。

熊本県・阿蘇市の狩尾地区から北外輪山までを繋ぐ、5キロ以上にわたる「阿蘇市道狩尾幹線」。この幹線が、別名「ラピュタの道」と呼ばれています。断崖絶壁の道路から眺める景色は、まさに圧巻そのもの。

雲海が発生すると、雲に浮かんでいるかのような状態に。この絶景からジブリアニメ「天空の城ラピュタ」にちなんで、「ラピュタの道」「天空の道」と称されています。

長野県・飯田市の標高800～1,000mに位置する地区が「下栗の里」です。最大傾斜38度の斜面には、家屋がのんびりと点在しています。自然のままの景観と暮らしが残る「下栗の里」はオーストラリアのチロル地方に似ている事から、別名「チロルの里」とも呼ばれています。

「下栗の里」からは、美しい南アルプスを一望できます。今も日本に実存しているのか…疑いたくなるほどの秘境ですね。

北海道・トマムの標高1,088mの高さに位置するのが、2005年に開業した「雲海テラス」です。雲海を見下ろす事が出来るので、「天国に一番近いカフェ」とも呼ばれています。多い日だと、2,000人以上が訪れる人気スポットです。

「雲海テラス」へは、ゴンドラに乗って約13分で到着します。通常5:00から営業していますので、雲海を見たいなら早朝に訪れるのがベストです。

「かずら橋」は、徳島県三好市・祖谷渓（いやだに）に架かっています。長さ45m、幅2m、高さ14mある橋は、国の重要有形民俗文化財にも指定されています。祖谷渓は、日本三大秘境の一つでもありますね。

祖谷渓の「かずら橋」は「シラクチカズラ」で造られています。祖谷渓は、平家の隠れ里としても知られる地域。原始的な方法で橋が造られているのは、平家の落人に追っ手が迫った時…すぐに切って逃げるためだとも言われています。カズラで出来た橋をギシギシ渡ると、かなりのスリルを味わえますよ。

今回は、日本の秘境を厳選してお届け致しました。どれも、神秘的な秘境ばかりでしたね。日本にも、未だ数多く残る秘境の地。一生に一度くらいは、訪れてみたいものですね。