小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう

小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう

大分県日田市北部に位置する「小鹿田焼の里(おんたやきのさと)」は、無形文化財「小鹿田焼」の里。清流沿いの登り窯、陶土をつく唐臼の音、急斜面の広がる石積みの棚田等など。足を運べば、素朴な焼き物と、古き日本の良き姿に触れることが出来ます。自然豊かな「小鹿田焼の里」について紹介します。 2017年03月30日更新

カテゴリ:
旅行・お出かけ
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九州
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小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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静かな里に響く、陶土をつく唐臼の音。
小さな清流沿いの登り窯。
山裾の斜面に広がる、石積みの棚田。

「小鹿田焼の里」は、大分県日田市の最北部・高塚山の麓に位置する小さな里。
自然豊かな山里を歩けば、素朴で魅力的な焼き物と、古き日本の好き姿に出会えます。
【画像は「皿山地区」の中心にある登り窯。「小鹿田焼」は開窯当時そのままの技法によって作られています。】
出典:

【画像は「皿山地区」の中心にある登り窯。「小鹿田焼」は開窯当時そのままの技法によって作られています。】

小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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今記事では、自然豊かで魅力ある小さな里「小鹿田焼の里(おんたやきのさと)」と「小鹿田焼」について紹介します。記事を参考にして、ぜひこの里へ足を運んで下さい。

大分県の最北端「小鹿田焼の里」

「小鹿田焼の里」は日田市から北へ17km、JR九州・久大本線「日田駅」からは車で約30分のところにあります。
大分自動車道「日田インターチェンジ」から車で25分ほどです。
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「小鹿田焼の里」は日田市から北へ17km、JR九州・久大本線「日田駅」からは車で約30分のところにあります。
大分自動車道「日田インターチェンジ」から車で25分ほどです。

二つの重要文化的景観 -皿山地区と池ノ鶴地区-

日田市の最北端、大分県と福岡県との県境に位置する小鹿田皿山・池ノ鶴地区は、北に英彦山を控え、耶馬日田英彦山国定公園の南西部を占める地域である。日田市北部を南流する小野川の源流の一つである大浦川及び五色谷川が形成した狭隘な谷地において両地区は形成され、水・土・木といった地域資源を巧みに利用した生活・生業が営まれてきた。
出典:小鹿田焼の里 文化遺産オンライン
【窯業の皿山地区】
出典:

【窯業の皿山地区】

「小鹿田焼の里」は重要文化的景観に選定された二つの地区から成ります。

一つは「皿山地区」。ここは窯業地区。当地で採取された陶土から「小鹿田焼」を生産しています。この地区に足を踏み入れれば、懐かしく穏やかで心に響く“音”が耳に届きます。それは陶土を粉砕する「唐臼」と呼ばれる水力を利用した大きな杵の音と、水の音です。

もう一方は「池ノ鶴地区」。石積みの棚田が急勾配の斜面に広がり、地域独特の水利によって農業が営まれている地域。他にもシイタケ栽培や薪炭も生産されています。

文化的景観とは

文化的景観とは,以下の文化財を指します。

地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの(文化財保護法第二条第1項第五号より)
出典:文化的景観|文化庁
皿山地区の川の上流に、「池ノ鶴地区」の石積み棚田は広がっています。画像は小鹿田焼の里の間を流れる「大浦川」。
出典:

皿山地区の川の上流に、「池ノ鶴地区」の石積み棚田は広がっています。画像は小鹿田焼の里の間を流れる「大浦川」。

全国で“重要文化的景観”に選定されているのは、平成26年10月6日現在で44件しかありません。「小鹿田焼の里」はその貴重な景観の一つ。

「小鹿田焼の里」では、今もなお、里が開かられた当時そのままに、地域の資源・地域特性を活かしながら窯業や農業を営むという生活様式・景観が残っています。

“唐臼”の音が響く「皿山地区」

小鹿田焼と皿山地区

小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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小鹿田焼が生まれたのは今から300年近く前、1705(宝栄2)年のことでした。日田郡大鶴村の黒木十兵衛が、福岡県朝倉郡小石原村の陶工・柳瀬三右衛門を招いたことに始まります。三右衛門は十兵衛とともに窯業に適した地を探し、小鹿田に李朝系の登窯を築いたのです。この地が選ばれた決め手は、登窯の築窯に適した斜面があったこと、また豊富な陶土や薪、そして水力の利用に便利な自然環境であったからと考えられています。
出典:小鹿田焼(歴史・特徴)|日本の代表的やきもの産地を紹介。陶磁器の解説と陶産地周辺の観光ガイド。:全国旅手帖−陶芸ZANMAI
皿山地区では、大浦川沿いに二軒の民家と十軒の窯元が建ち並んでいます。
出典:

皿山地区では、大浦川沿いに二軒の民家と十軒の窯元が建ち並んでいます。

大浦川の水力で陶土を挽く「唐臼(からうす)」。“ししおどし”のように、溜まった水が落ちる反動を利用して陶土をつきます。
静寂な里に響くのは、ぎーバッタンという唐臼の音。この唐臼の音は「残したい日本の音風景100選(1996年認定)」に選ばれています。
出典:

大浦川の水力で陶土を挽く「唐臼(からうす)」。“ししおどし”のように、溜まった水が落ちる反動を利用して陶土をつきます。
静寂な里に響くのは、ぎーバッタンという唐臼の音。この唐臼の音は「残したい日本の音風景100選(1996年認定)」に選ばれています。

伝統技法が活きた美しさ 「小鹿田焼」とは

300年前の開窯当時のままに、伝統技法を守り続ける「小鹿田焼」。素朴で温もり溢れる「小鹿田焼」は、“暮らし”のための器。
出典:

300年前の開窯当時のままに、伝統技法を守り続ける「小鹿田焼」。素朴で温もり溢れる「小鹿田焼」は、“暮らし”のための器。

「小鹿田焼」は、民衆の暮らしのための日用雑器“民陶(民藝陶器)”です。
“官窯”とは異なり、華麗さや繊細さはありませんが、質実で柔らか、素朴で温かみがあります。

「飛び鉋(かんな)」や「刷毛」「櫛」などの道具を用いて付けられた幾何学的な紋様や、「打ち掛け」「流し掛け」された釉薬が生み出す柔らかみや温もりは、素朴ながらも時代に負けない堅牢さがあります。
「飛び鉋(画像左)」や「刷毛目(画像右)」の幾何学的紋様と柔らかな印象の釉薬が特徴の「小鹿田焼」の皿。
出典:

「飛び鉋(画像左)」や「刷毛目(画像右)」の幾何学的紋様と柔らかな印象の釉薬が特徴の「小鹿田焼」の皿。

「小鹿田焼」-開窯当時の技法を伝承して- 

小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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「小鹿田焼」や窯元を特徴づけるのは、「一子相伝」の伝統的技法。

小鹿田焼の里の窯元は全部で10軒。窯元では、開窯当時そのままの作業場で、今もなお、親から子へと技法と作風が伝承されています。
小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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小鹿田焼のルーツを遡れば、福岡県の「高取焼」、さらに朝鮮李朝に行き着きますが、直接的にはこの里に隣接する小石原村の「小石原焼き」に影響を受けています。
小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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けれどもここは、山間の小さな集落。外界とは遮断されたこの里では、長きにわたって日田領民のための日用雑器を作り続けてきました。兄弟窯と云われるだけに「小石原焼」との類似点は見られますが、「小鹿田焼」独自の風情があります。
小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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「小石原焼」の方が「小鹿田焼」より柔らかな雰囲気。「小鹿田焼」は「小石原焼」よりも、大地の力を感じるような力強さ、キリッとした引き締まった心地良い緊張感があります。

「小石原焼」の柔らかな印象も捨てがたいものがありますが、「小鹿田焼」の「飛び鉋」や「刷毛目の」の美しさは他に類を見ないものです。リズム良く刻まれた「飛び鉋」の目の細かさ・美しさは格別です。

それは、「一子相伝」の伝統技があるからこそ生まれる“美しさ”です。

「小鹿田焼の里」めぐり

共同の登り窯
出典:

共同の登り窯

唐臼の内部
出典:

唐臼の内部

成型した器
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成型した器

「ギーバッタン」という唐臼の音と水の音が、心地良く耳に届く「小鹿田焼の里」。

小さな集落なので、一巡りしても2時間程度。ゆったりと歩を進め、この里ならではの、素敵な風景とぜひ出会って下さい。そしてお気に入りの逸品を探しましょう。陶土の採取から始まる小鹿田焼は、手間がかかった貴重なものですが、値はいたって手頃なものです。
民衆の“暮らし”のための器「小鹿田焼」。値段も庶民価格。
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民衆の“暮らし”のための器「小鹿田焼」。値段も庶民価格。

小物から大皿まで。様々な器を扱う「小鹿田焼」の販売店。
出典:

小物から大皿まで。様々な器を扱う「小鹿田焼」の販売店。

小鹿田焼陶芸館 [おんたやきとうげいかん]

小鹿田の窯が一躍脚光を浴びるようになったのは、1931(昭和6)年のある出来事がきっかけでした。『どんな窯でも多少の醜いものが交じるが、この窯ばかりは濁ったものを見かけない』と驚いた宗悦は、後に「日田の皿山」という紀行文を発表し、賞賛したのです。以来、豊後の山奥で焼かれる無名のやきものは小鹿田焼と呼ばれるようになり、日本の代表的民陶として広く知られるようになりました。1954(昭和29)年には、かのバーナード・リーチが最初の訪問をし、3週間滞在しています。
出典:小鹿田焼(歴史・特徴)|日本の代表的やきもの産地を紹介。陶磁器の解説と陶産地周辺の観光ガイド。:全国旅手帖−陶芸ZANMAI
10軒の窯元を見下ろす高台に位置する「小鹿田焼陶芸館」。リーチや柳宗悦が感動した小鹿田焼を知りたいのなら、ぜひこの陶芸館へ足を運びましょう。
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10軒の窯元を見下ろす高台に位置する「小鹿田焼陶芸館」。リーチや柳宗悦が感動した小鹿田焼を知りたいのなら、ぜひこの陶芸館へ足を運びましょう。

県の重要無形文化財・国の記録保存文化財・国の重要無形文化財(総合指定)に指定されている小鹿田焼。
イギリス人陶芸家と知られるバーナード・リーチ氏の作品も展示されています。
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県の重要無形文化財・国の記録保存文化財・国の重要無形文化財(総合指定)に指定されている小鹿田焼。
イギリス人陶芸家と知られるバーナード・リーチ氏の作品も展示されています。

静かな里で頂く、素朴な味。

せっかく「小鹿田焼の里」まで足を伸ばしているのですから、昼食も当地で味わいましょう。

食事処「山のそば茶屋」

「小鹿田焼の里」の食事処「山のそば茶屋」。メニューは蕎麦やうどん、丼物、定食等。
出典:

「小鹿田焼の里」の食事処「山のそば茶屋」。メニューは蕎麦やうどん、丼物、定食等。

使われる食器はもちろん小鹿田焼。オススメは「地鶏そば」。
蕎麦は手打ちで、粉も地元産の玄そばを挽いたもの。材料のコクと風味が活きた素朴な味わいです。
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使われる食器はもちろん小鹿田焼。オススメは「地鶏そば」。
蕎麦は手打ちで、粉も地元産の玄そばを挽いたもの。材料のコクと風味が活きた素朴な味わいです。

箸や爪楊枝立て、灰皿や急須など、あらゆるものが小鹿田焼です。
出典:

箸や爪楊枝立て、灰皿や急須など、あらゆるものが小鹿田焼です。

山のそば茶屋
日田 / そば
住所
日田市源栄町皿山160-1
営業時間
10:00~17:00
定休日
第2・4金曜日
平均予算
¥1,000~¥1,999
データ提供:Tabelog

おかあさんのパン

民家併設の手作りのパン屋「おかあさんのパン」は、日田市内から小鹿田へと向かう山道の途中にあります。
出典:

民家併設の手作りのパン屋「おかあさんのパン」は、日田市内から小鹿田へと向かう山道の途中にあります。

店内にカフェスペース、庭にはテラスがあり、無料のコーヒーも提供されます。
出典:

店内にカフェスペース、庭にはテラスがあり、無料のコーヒーも提供されます。

天然酵母の無添加パンは、とびっきり美味しいと評判です。
出典:

天然酵母の無添加パンは、とびっきり美味しいと評判です。

おかあさんのパン
日田 / パン
住所
日田市殿町4180
営業時間
8:00~17:00
定休日
水曜日
平均予算
~¥999
データ提供:Tabelog

おわりに & information

小鹿田焼の魅力を感じに。自然に満ちた美しき「小鹿田焼の里」へ行こう
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静かな山間の小さな里。

でも、ただ単にのどかな土地とは言えません。永々と、そして営々と、継ぎ伝えてきた確かな技術と文化が詰まっています。「小鹿田焼」の印象そのままに、柔らかで穏やかな雰囲気の里ですが、でもその芯には、質実で揺るぎない強さ・魅力があります。
日田市方面にお出掛けの際は、ぜひ「小鹿田焼の里」へ足を運んで下さい。
きっとあなたの知らない日本と出会えるはずです。
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日田市方面にお出掛けの際は、ぜひ「小鹿田焼の里」へ足を運んで下さい。
きっとあなたの知らない日本と出会えるはずです。

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