言葉のリズムが楽しい、ユニーク絵本
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
~擬音系~ 声を出さずにはいられません!
あかちゃん研究からうまれた絵本 かお かお ばあ
作 山口真美、絵 ミスミヨシコ│KADOKAWA
しましまぐるぐる
作 柏原晃夫│学研プラス
さかなやへび、スイカやキャンディなど、しましまとぐるぐるが交互に現れながら進みます。黒、白、赤などのはっきりした色合いで描かれていて、生後半年くらいの赤ちゃんでも注目しやすい工夫がされているそうです。
「しましましま!」「ぐるぐるぐる……」など、イラストに合わせて抑揚をつけて読むと楽しいですよ。
ごぶごぶごぼごぼ
作 駒形 克己│福音館書店
大人が初めて読むときは、「ごぶごぶって何?」「ごぼごぼって何?」と戸惑うかもしれません。でも、円を組み合わせた抽象的なイラストを眺めながら読み進めていくと、隣で子供が夢中になっているのに気付くはず。
言葉の持つ勢いやリズムを利用した、楽しい絵本です。時に静かに、時に元気に、いろいろな言い方を試しながら読んでみてください♪
もこもこもこ
作 谷川俊太郎、絵 元永定正│文研出版
上で紹介した「ごぶごぶごぼごぼ」と少し似ている1冊。美しい色彩の抽象的なイラストに、「もこもこもこ」「にょきにょき」など、「……なんとなくわかる!」という絶妙で小気味よい擬音語が添えられています。
「ごぶごぶごぼごぼ」と大きく異なるのは、1冊の中に大きな流れがあること。何かが循環していく様子がユーモラスに描かれた、不思議で壮大な絵本です。
がたんごとんがたんごとん
作 安西水丸│福音館書店
男の子にも女の子にも読んであげたくなっちゃうのがこちら。がたんごとんと列車が進み、「のせてくださーい」とお客さんが次々乗ってきます。
「がたんごとん」の繰り返しのリズムが口に馴染み、楽しい気分になれますよ。気に入った方は続編の「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」もぜひ。
~ユニークキャラ~ 声優気分を楽しもう♪
オレ、カエルやめるや
作 デヴ・ペティ、絵 マイク・ボルト、訳 小林賢太郎│マイクロマガジン社
カエルをやめたいカエルの子供が「他の動物になりたい!」とお父さんと問答を繰り広げる絵本です。劇作家の小林賢太郎さんが訳文を付けた、盛り上がること間違いなしの1冊。
吹き出しの形やそこに書かれた文字に独特の雰囲気があり、視覚から自然に抑揚を付けて読むことができます。「読み聞かせが苦手……」と思っている方にもおすすめです。
ちょっとだけまいご
作 クリス ホートン、訳 木坂涼│BL出版
子供のふくろうが木から落っこちてお母さんとはぐれちゃった!森の仲間たちが子ふくろうに声をかけて、お母さんを探そうとしてくれます。
優しく楽しく、ちょっとそそっかしく、そしてちゃっかりしている森の仲間たちにクスリと笑える絵本です。ラストは思わず「あー!」って声が出ちゃうかも。
まくらのせんにん そこのあなたの巻
作 かがくいひろし│佼成出版社
なぜか穴から抜けなくなっている動物たちを、まくらのせんにんが助けようとしてくれます。
初めて読むときのインパクトと楽しさで、きっと一生心に残る絵本になるはず。時代劇を彷彿とさせるユニークな言葉遣いととびきり素敵な仕掛けを、思いっきり楽しんでくださいね!
ねこのパンヤ
作 おかだなおこ│小学館
パン屋さんをやっているねこのパンヤくんが、パンを作ったり森の仲間たちとお茶会をしたりする、かわいさあふれる1冊です。おかだなおこさんの優しいタッチのイラストが、1ページごとに丁寧に描かれています。
こちら、「大人が黙読するのにちょうどいい」くらいの長めの絵本なのですが、かわいらしい地の文や台詞、擬音語の数々に、思わず音読したくなっちゃいます。短編集なので、お子さんに読んであげるときは1話ずつ読んであげると疲れないかもしれません。とはいえ絶対「続き!」って言われちゃうんですけどね。
~ワード系~ 思わず一緒に言いたくなっちゃう!
ま、いっか!
作 サトシン、絵 ドーリー│えほんの杜
どんな状況でも常にポジティブなテキトーさん。彼の口癖は、「ま、いっか!」。読みながら「なんだかいいなあ」と思わせてくれる絵本です。
リズムよく読めるので、お子さんと一緒に「ま、いっか!」と言い合ってみてください。育児や家事で疲れている日も、ふっと力が抜けて笑顔になれますよ。
くっついた
作 三浦太郎│こぐま社
いろんな動物のいろんな箇所がくっついちゃいます。「一体どこがくっついちゃうんだろう……!?」と初めて読むときはドキドキしちゃうはず。何度か繰り返し読んでからは、お子さんも声を合わせて「くっついた!」と言ってくれるようになるかもしれません。
掛け合いができるようになると、絵本を読む楽しさが倍増しますよね。ラストは思わず絵本と同じことをしたくなっちゃいます。
チリとチリリ
作 どいかや│アリス館
双子の姉妹のチリとチリリ。自転車に乗って、今日もおでかけです。「チリチリリ、チリチリリ」のフレーズが頭に残る、外に出たくなる1冊です。
色鉛筆の優しいタッチに癒されながら、楽しくリズムよく一緒に読めます♪自転車の練習を始めるきっかけにもどうぞ。
そんなにみないでくださいな
作 accototo(アッコトト)│KADOKAWA
「そんなにみないでくださいな」「そんなにみてると……」の流れがおもしろい1冊。この絵本のすごいところは、読み聞かせをしていない普段の生活の中でも「そんなにみないでくださいな」という言葉を使って楽しめちゃうところ。
ひみつの合言葉みたいに絵本のフレーズを使って、親子でこっそりニコニコしちゃいましょう。
ふたごのたこたこウィンナー
作 林木林、絵 西村敏雄│ひさかたチャイルド
お弁当箱から抜け出したたこウインナーが、部屋中を隠れながらお散歩。「とこたこ、どこたこ?」のリズムが歌うようで楽しい、探し絵も楽しめる絵本です。
「こんなところにいた!」と楽しみながら、親子で「どこたこ?」と問題を出し合ってみてください。
お月様みたいな、赤ちゃんみたいな顔の表紙が印象的な1冊。生まれたときから赤ちゃんは「顔」を探す性質を持っているそうです。そのエビデンスに基づいて作られたこちらの絵本、0歳児にも食いつき抜群!
「〇〇 〇〇 かお」とリズムよく読みながら、いろいろな表情をお子さんと楽しんでみてください。いないいないばあをする感覚で楽しめちゃう絵本です。