絵本作家・島田ゆかさんは東京都出身。現在はカナダ在住ですが、時々日本で開催される絵本の原画展やサイン会などは、毎回たくさんのファンが遠くから訪れるほどの人気です。

他にも個性豊かなお友達がいっぱい。バムの右側のちっちゃいイヌは「ヤメピ」。その隣は「らくちゃん」、今川焼きの帽子がトレードマークの「いまちゃん」、バム左側のカラフルなヘビはケロちゃんのおもちゃ「しましま」。作品中のキャラクターのおもちゃまでもがグッズになるなんて、人気作品ならではですよね。

その他サブキャラには、3本耳のうさぎ「おじぎちゃん」、骨董屋さんのハムスター「とらちゃん」、ヤモリの「ヤモ」と「ゲッコ」、食器やさんの「こみみさん」、ハイチソレノドンの「ソレちゃん」などがいます。

2018年2月現在は、「バムとケロのそらのたび」「バムとケロのさむいあさ」「バムとケロのおかいもの」「バムとケロのもりのこや」「バムとケロのにちようび」と、全部で5つのバムケロちゃんが出ています。

たまねぎ山脈、りんご山、かぼちゃ火山、というヘンな名前の山が登場する「そらのたび」。バムとケロちゃんは、無事におじいちゃんの家に辿り着けるのでしょうか。

シリーズの中で、筆者が一番好きな（全部大好きですが特に）「さむいあさ」。朝起きたとき鼻が冷たかった、などという表現が素敵だな～、と思うのです。

凍った池で遊ぼうと、やって来た二人が見つけたものは……アヒル？
解凍（？）されたアヒルのかいちゃんと友達になった二人ですが、予想もしない展開に号泣することになるケロちゃんなのです。そして、オチがまた素晴らしい。ぜひぜひ読んでみて欲しいです！

月に一度のおかいものの日は、唯一ケロちゃんが早起きする日。二人は何を買ったのでしょうか。
いろんなお店やさんの主たちもまた、ユニークなキャラ揃いなのです。骨董屋さんのハムスター「とらちゃん」は、昔、島田さんが飼っていたハムスターがモデルとのこと。

森の中で、小屋を見つけたバムとケロ。誰も住んでなさそうで、ボロボロであちこち壊れています。

なんでも屋のソレちゃんと一緒に、小屋を修理してお掃除して、「秘密の小屋」にしようと張り切るふたり。ところが、天然キャラのアヒル、かいちゃんが、またしてもやらかします。もう可愛すぎて、ニヤニヤしてしまう展開です。

「さむいあさ」で友達になったアヒルのかいちゃんは、「おかいもの」や「もりのこや」にも出てきます。細かいところまでお話が繋がっているところが丁寧で、それを探す楽しみが、子供だけでなく大人が楽しめるところ。でも、もちろん一冊だけ読んでも、ちゃんと楽しめますよ。

他にも、「バムとケロのそらのたび」でおじいちゃんがバムとケロに作ってあげた人形が、「バムとケロのさむいあさ」では、ちゃんと家に飾ってあったり「バムとケロのおかいもの」に出てくるカモノハシさんが、「バムとケロのもりのこや」に遊びに来るなど、どこにどんなものが隠れているか探すのがとても楽しいのです。
また、サブキャラたちも、絵本のあちこちにコッソリ登場して、それぞれ独自のストーリーを展開しています。それらを探すのがこの絵本のもうひとつのお楽しみであり、やみつきになる理由なのです。

バムケロはもちろん、いろんな絵本やキャラクターグッズがたくさん揃っているので親子で楽しめます。

もちろんバムケロちゃんグッズも♪大人も童心に帰れる場所、それがペンネンネネムなんです。

岡山駅からすぐ。北区奉還町にあるカフェ「ラステン アイカ」でもバムケロに出会えます♪

4テーブルのみの店内は混み合っていることも多いようですが、ゆったりとくつろげるこの雰囲気。ついつい長居したくなっちゃいますね。

店内には絵本もずらり。キャラクターグッズもたくさん！このお店では絵本のリユース（買取と販売）もされているそうです。メニューを決めたらレジでオーダーし、運ばれてくるまでの間ゆっくり絵本を眺めて過ごしましょう。

とっても可愛いケロのホットケーキ。可愛くて美味しいなんて幸せとしか言いようがないですね。他にもムーミンママのパンケーキやミィのパンケーキなども。

遊び心満載、小ネタがてんこ盛りのバムケロシリーズ。表紙はどれも美しく、置いておくだけでインテリアにもなります。なお、カバーをはずして裏表紙までじっくり楽しむことをお忘れなく！字は少なく、読むというより「眺めて楽しむ」絵本、バムケロシリーズ。最近、本は電子書籍ばっかり、という人も、絵本の上質な紙の手触りを感じながら、1ページずつめくる楽しみを思い出してみるのもいいかもしれません。一度手にとってみれば、「大人がはまる」理由がきっと分かりますよ！