「月夜の森で」はフランス発の大型絵本です。
モノクロのページに浮かびあがるのは、月の光と夜の闇。今にも動き出しそうなオオカミやキツネの姿は、レーザーカットによる切り絵で構成されています。

繊細でため息が出るほど美しい切り絵に、ページをめくるのも忘れてしまいそう。絵本の範疇に納まりきらない異質ともいえる作品です。

「Michi」は文字のない絵本。
そして両表紙の絵本となっています。左から読み始めると男の子の、右から読み始めると女の子の旅がスタート。

細部まで描きこまれた絵は、繊細な迷路のようでついつい道を指でたどりたくなってしまいますね。あちこちにちりばめられた物語も楽しくて、いつまでも眺めていたくなる絵本です。

「水の生きもの」は、インドの新進気鋭の芸術家による手づくりの絵本。
発色も配色も芸術的な絵は、シルクスクリーンに1枚ずつ刷られたもの。優しい手触りで心を癒してくれるでしょう。

主製本で1冊ずつまとめられた作品は、シリアルナンバー入りとなっています。

「ルージュベックのだいぼうけん」には、魔法のルーペが付いています。
赤いインクで描かれた絵を、ルーペでのぞくとあら不思議！違った世界が見えるのです。

楽しい仕掛けで世界中で大人気の絵本は、お誕生日や入園祝いの贈り物にもおすすめです。

「あおいよるのゆめ」は、イタリアの仕掛け絵本です。
スライドを上下や左右に動かすと、夜空に星をきらめかせたり、船で海を渡ったりできる仕組み。

1、2歳の小さなお子さまのちいさな指でも扱いやすくできています。厚めの紙でつくられているから、壊れにくいのもうれしいですね。

カラフルな動物がかわいい「どうぶつのパレード」は、マリメッコのテキスタイルデザイナーによる絵本です。
動物のページは取り外し可能。ジグソーパズルとして遊べます。ただし、動物を大きさ順に並べないとパズルはうまくくっつきません。

遊びを通して「大きい」「小さい」を認識する知育効果も期待できます。

作者のロバート・サブダは、優れた動く絵本作品に与えられるメッゲンドルファー賞を2度も受賞しています。そんなサブダのつくったポップアップ絵本のなかでも、最高傑作とされているのがこの「不思議の国のアリス」です。

原作を忠実かつイマジネーション豊かに再現した緻密な仕掛けに、ページをめくるたびにワクワクできますよ。

ジョニー・デップ主演で映画化された「チャーリーとチョコレート工場」。その原作本がポップアップ絵本になりました。

チョコレートの川やガラスのエレベーターなどが登場するシュールで楽しいロアルド・ダールの世界が、ポップアップで再現されています。クウェンティン・ブレイクの味のあるイラストが世界観にぴったりです。

「長くて細い本なのに、こんなに仕掛けが入っているとは！と、驚かせてくれるのは「オセアノ号、海へ！」。
ページをめくるたびに立体的に広がるのは、荒れる海や魚の群れなど。迫力満点で大人でも楽しめるボリュームです。

やさしい色使いのイラストはアートとしても魅力的。インテリアとして飾っておきたくなる1冊です。