毎日同じことの繰り返し。私はこのまま年を重ねるだけ?
PART1:今、あなたの心はどんな状態?自分を見つめ直す本
やる気が出ない理由は、心のメカニズムや環境にあった?
どうして「面倒くさい」と思ってしまうのかを知る本
■『生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害』岡田尊司(朝日新聞出版)
自分に自信を持てない。人に期待されたり社会と関わったりするのが面倒くさい。他人から傷つけられるのが恐ろしくて、できるだけ人を避けようとする。もしこれらに当てはまるなら、ぜひこちらの本を手に取ってみてください。本書では、回避性パーソナリティー障害を持つ人について解説しています。この障害を持つ人は、他人からの批判や拒絶により自尊心を傷つけられたり、屈辱を感じたりすることを極端に回避しようとするそう。人生に張りがないと感じる時は、どうしてそういった考えに陥るのか、自分をどう扱えばよいのかを学んで、「面倒くさい」から自由になりましょう!
自分の現状を、物語としてなぞってみる
■『ターン』北村薫(新潮社)
自分の現状を俯瞰してみるなら、小説の世界に入り込んでみるのもおすすめです。本書は、北村薫による小説。29歳の版画家・真希は、ある時ダンプとぶつかり、意識を失ってしまいます。次に気が付いたのは3時15分、自分の家で、いつもの座椅子に座っているところでした。しかし真希が目覚めたこの世界には、普通の世界とは2つ違っていることがありました。1つ目は、真希以外の人間が誰もいないこと。もう1つは、どんな風に過ごしたとしても、定時になると1日前に戻ってしまうこと。真希は変わらない毎日を変え、この不思議な世界から抜け出すことができるのでしょうか。
PART2:「面倒くさい」を吹き飛ばす!今すぐ動く活力をくれる本
「すぐやる」習慣が身につくワーク付き!
■『思考は文字化すると現実化する』横川裕之(WAVE出版)
「これをやろう!」と思っても、面倒だったり忙しかったりして、できなかった…ということはよくありますよね。本当に実現させたいことならば、頭の中で考えるだけでなくアウトプットすることが必要かもしれません。本書では、アウトプットの方法として「文字化」に着目。単に文字にしなさい、というわけではなく、具体的にどのように文字化をすればよいのかが丁寧に解説されています。あなたの思考にブレーキをかけるものが何なのかを知りながら、思考を文字化するための付属のワークで、「すぐにやる」習慣も身につけることができますよ。
ネガティブ思考から抜け出し、前を向くための言葉とは
■『あなたはあなたが使っている言葉でできている Unfu*k Yourself』ゲイリー・ジョン・ビショップ 著、高崎拓哉 訳(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「自分は本当にダメな人間だ」「ずっとこのままで変われないんだろうか」そんな思考に陥ると、同じような考えがループしてなかなか抜け出せません。そんな状況を変えるために、頭の中に渦巻く言葉を変えることから始めてみませんか?本書では、自分にどんな言葉をかけるか、つまり「セルフトーク」をコントロールすれば、人生は違うものになるとしています。言葉はあなたの思考そのものであり、それを意識的に変えることで、思考も変えてしまおうという試みです。本書の言葉は、自分を責める声を止め、励ましてくれるようなものばかり。言葉を変えただけですべて変わるわけではありませんが、「次の行動につなげられそう」と思わせてくれます。
「今からでも人生を変えられる?」という問いが気になったあなたへ
■『人生、このままでいいの? 最高の未来をつくる11の質問ノート』河田真誠(CCCメディアハウス)
「もう歳だけど、このままの人生は嫌だ」「年齢なんて関係なく、人生を変えたい」…人生に張りがないと感じている時、もしこんなふうに「自分を変えたい」と強く思っているのなら、ぜひ本書を手に取ってください。こちらの本では、読むだけでなく、付属の「実践ワーク」でいくつかの質問に答えていくことになります。その質問は、これまで多くの人の人生を変えてきた、自分の思いを言葉というはっきりした形で明らかにしてくれるもの。質問に答えるだけで、自分の心にまっすぐ向き合い、本当に「なりたい自分」に出会うことができます。
PART3:動けない時は他人を頼ろう。新しい考え方に出会える本
1日1人、プロの仕事観に触れる本
■『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』藤尾秀昭(致知出版社)
本書は、さまざまなジャンルの"プロ"と呼ばれる人たちの仕事術や発想法、哲学などが書かれている、いわば”仕事の教科書”。365人分、つまり1日1話で1年間読めるようになっており、朝起きてから、夜寝る前などの習慣づくりにも最適です。役に立つ実践的な話から、心を揺さぶる感動的な話、前向きになれる話まで収録されていて、今まで毎日繰り返しだった仕事に対して、新しい見方ができるようになるかもしれません。
やさしい言葉で紡がれる、実業家の声を聴く
■『道をひらく』松下幸之助(PHP研究所)
本書は、パナソニックの創設者として知られる、松下幸之助による短編随想集です。難しい仕事術や考え方についてではなく、人生についてやさしい言葉で書かれており、エッセイのように読みやすくなっているのが魅力。章ひとつひとつも短いので、思い付いたときに気軽に手に取ることができます。「素直に生きる」「縁あって」「困っても困らない」など、動き出すための元気をくれる言葉がいっぱいです。
「つまらない」と思うのは、ものの見方に原因があった!?
■『あなたの人生がつまらないと思うんなら、それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え』ひすいこたろう(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
”心理カウンセラー資格を持つコピーライター”として活躍する著者による1冊です。自分の人生の中では、面白くないことがかならず起こります。本書では、大切なのは起こってしまった事実を変えようとするのではなく、どう解釈するのかということなのだそう。ものの見方に新しい視点を導入し、新しい解釈を通して人生を素晴らしいものとして捉え直す方法を、日常的なシーンごとに70個解説してくれます。
PART4:「生きるだけで精一杯」を変えるには?暮らしを見直す本
お金が貯められれば、選択肢も広がる!
■『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』大嶋信頼(総合法令出版)
何もやる気が出ないのは、お金がないから!?すべてがお金で決まるわけではないとはいえ、やはりお金の有無で選べる選択肢は広がるもの。「毎日忙しくしているのにお金がたまらない」「無駄遣いはしてないつもりだけど、毎月カツカツ」そんな状態は脱したいですよね。本書では、その原因が〝脳の発作〟かもしれない!と解説。特に衝動的に買い物をしてストレスを発散しているという方や、セール品や新商品につられてついつい買い物をしてしまうという方は、無意識にお金を手放してしまっているかもしれません。自分のお金周りの毎日を見直すための1冊です。
時間とお金どちらも得るには、「働き方」が重要でした
■『なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?』岡崎かつひろ(きずな出版)
たくさん働いて十分に稼いでいるのに、使う時間がない。自由に使える時間はあるけれど、お金はない。働く私たちにとって悩ましい、時間とお金の切っても切れない関係性です。しかし、時間もお金も十分に得ることができないとあきらめる必要はありません!「働き方の概念」を変え、賢く・効率的に稼ぐことができれば、時間的にも金銭的にも自由になることができます。本書は、そんな「お金」と「働き方」を学べる1冊。本当の意味で自分のために時間とお金を使えるようになれば、きっと人生の張りも感じられるようになります。
時間の上手な使い方を、計288人の成功者たちから学ぶ
■『1440分の使い方 ──成功者たちの時間管理15の秘訣』ケビン・クルーズ 著、木村千里 訳(パンローリング)
仕事、家事、育児…ただでさえやることで一杯の毎日。時間に追われなければ、もう少し人生が違ったものになるのでは?と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。本書では、億万長者やオリンピック選手、起業家など計288人へ徹底取材。一般的に成功者と言われる彼らが普段どうやって時間を管理し、生産性を高めているか調べ、15の秘訣としてまとめています。「最重要タスクの見極め方」といった考え方から、「ノーと言う」といった実践しやすい具体的な方法まで、明日から試してみたくなるノウハウが満載です。
PART5:人生の意味を探そう。楽しみや目標の探し方を学ぶ本
一人で何かを始めるための「独学のやり方」百科事典
■『独学大全 絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』読書猿(ダイヤモンド社)
パッと「何かしてみよう」と思いついても、どうすればいいのか分からなかったり、達成までの道のりが長く感じられたりして、諦めてしまうことがありますよね。本書は、幅広い独学の方法を集めた、いわば独学の百科事典。楽しみや目標を探している時に開くことで、一人でも今すぐに取り掛かれる「何か」や、「どうやってやるか」を見つけることができます。「大全」というタイトルから難しいのでは、と思われるかもしれませんが、基本的にはすべての方法が「さぼりがちな人」を対象として書かれているので、気軽にページを開いてみてくださいね。
今日からできる!毎日を記録するだけで夢が見つかるノート
■『夢が見つからない人のためのシンプルな習慣 1日3分「夢」実現ノート』岡崎太郎(フォレスト出版)
人生に張りを生み出してくれる、夢。見つけたことはあるけれど、諦めてしまった。いろいろ挑戦してみたけれど、身が入らない。そもそも毎日忙しくて、夢になるアイディアが浮かばない…そんな方に向けて、今すぐに夢を見つけ、人生を変える方法が学べるのが本書です。始めるのに必要なのはペンだけ。基本的な方法は、本書を手帳代わりにして、毎日を記録するだけです。記録を通して自分を見つめ直せば、隠れていた夢を見つけることができるそう。スタートのハードルが低いので、今すぐ動き出したい方にもおススメです。
人生はいつからだって再生できる!希望を示す物語
■『生きるぼくら』原田マハ(徳間書店)
具体的な行動よりも、まずは心を整えたいという方は、小説から始めてみてはいかがでしょうか。本書の主人公は、学校でのいじめからひきこもりになった24歳・麻生人生。ある日、母が書置きと正月に届いた年賀状を残して失踪してしまいます。頼る人がいなくなった人生は、年賀状の中から祖母の名前と「私は余命数ヶ月」という一言を見つけ、4年ぶりに外へ出ていくことに。祖母の暮らす蓼科で、人生はひょんなことから米作りを始めることになるのですが…。どんな挫折を味わったとしても、人生はいつからでもやり直せる。田舎の美しく、どこか懐かしい情景をながめながら、前向きな気持ちにさせてくれる物語です。
■『無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント』 大芦治(NHK出版)
生活に張りをもたらすためには、何か行動を起こすことが必要です。それを妨げてくるのが、自身の「無気力」ではないでしょうか。本書では、「やる気が出ない」「やってもやらなくても同じだから、やらなくてもいいか」という心の状態に陥ってしまう仕組みを、心理学的に解説しています。実は「無気力」は生まれつきの性格からくるものではなく、きちんと原因があるもの。「無気力」になってしまう自分の心のメカニズムや、環境的な要因を学べば、自分をコントロールする術を見つけられるかもしれません。