小さい頃から大きくなっても、本に親しもう
触って楽しい!しかけのある本
赤ちゃんでも触って楽しめるしかけ
表紙のナマケモノ、見つけた?
『ナマケモノのいる森で』ソフィー・ストラディ 著、ルイ・リゴー アヌック・ボワロベール 絵、松田素子 訳(アノニマ・スタジオ)
表紙のイラストのように緻密な、6つのポップアップを楽しめるフランス生まれのしかけ絵本。ページをめくるだけでストーリーが分かるほど表現力のあるしかけは見もの。タイトルの通り、表紙や各ページに描かれているナマケモノを探すのも楽しいですよ。
絵本が立体的なおもちゃに変身!
『とびだす絵本 おもちゃばこ』ジェラール・ロ・モナコ 著、うちださやこ 訳(アノニマ・スタジオ)
平面な紙から、とても精巧な立体のおもちゃが出来上がる姿に子供はびっくり、わくわく!デザインもそれぞれ可愛くておしゃれなので、プレゼント用にもぴったりな飛び出す絵本です。
ルーペの向こう側に何が見える?
『ルージュベックのだいぼうけん』ヴァンサン・ゴドー アガット・デモワ 著、うちださやこ 訳(アノニマ・スタジオ)
赤いとりの「ルージュベック」とともに、冒険の旅に出かけてみませんか。魔法の赤いルーペで絵本を覗いてみると、今まで見えていなかった世界が浮かび上がってきます。ぜひ、親子で一緒に楽しんでみてくださいね。
想像力を豊かに刺激してくれる本
『バナナのはなし』伊沢尚子 著、及川賢治 絵(福音館書店)
4歳ごろから楽しめる絵本です。いつもスーパーに行くと置いてあるバナナ。一体、どこでどう産まれて育ったのか、おうちに着くまでにどんな旅をしてきたのか、思いを巡らし想像ができるようになる本です。
『まちには いろんな かおが いて』佐々木マキ(福音館書店)
街中の色んなものが顔に見えてくる摩訶不思議な写真絵本。たまたま通りかかった家の壁や道端に何気なくあるマンホールも作者の目を通すと「顔」に見えてきます。子供と散歩をする時に一緒に顔探しをしてみてはいかがでしょうか。
『の』が世界を繋げ広げていく
『の』junaida(福音館書店)
いつも文章の中に何気なく潜んでいる「の」。実は不思議なパワーを持ってる文字だったのです!さまざまなものを結び付け、世界がどんどん広がっていく感覚を得られますよ。技巧を凝らした作画も見ごたえ十分。今までにないインスピレーションをくれる絵本です。
ねぐせで育むイマジネーション
『ねぐせのしくみ』ヨシタケシンスケ(ブロンズ新社)
寝ている間に不可思議な形になっているねぐせ。みんなが寝静まった頃やってくる「あのひとたち」が色んなねぐせを試していたからなのかもしれません。毎朝鏡を見る度にイマジネーションを刺激してくれる1冊です。
言語の感性や語彙力を伸ばす本
軽快なリズムで言葉をたのしむ
『こどもあそびうた』谷川俊太郎 著、山田馨 編(童話屋)
谷川俊太郎さんの子供向けの詩がたくさん詰まったポケット詩集。テンポのよい作品たちが言葉の楽しさを教えてくれます。ぜひ、一緒に声を出して親子で読んでみましょう。耳に心地よく、小さい子供には寝かしつけにもおすすめです。
オノマトペで感受性豊かに♪
『おのまとぺの本』だんきょうこ 著、ニシワキタダシ 絵(高陵社書店)
2歳から楽しめるオノマトペの本です。笑い声ひとつとっても、にこにこ・ゲラゲラ・くすくす……さまざまな表現を見つけることが出来ますね。この表現は、実は日本語独自のものがとても多いんですよ。子供だからこそオノマトペに親しんで、日本語力を楽しく磨きましょう。
誰もが知ってる懐かしい詩に版画を
『版画のはらうた I 』工藤 直子 著、保手浜孝 絵(童話屋)
小学校の国語の教科書にも一部掲載されている『のはらうた』。想像力を掻き立ててくれる版画とともに読んでみるとまた違った印象を受けることが出来ますよ。親しみのある野原の虫などをテーマにした作品は、すんなり心に響いてきます。
日本語の「コモレビ」も翻訳できない
『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダース 著、前田まゆみ 訳(創元社)
世界には、その国の言語でしか表現できないことばがあります。それを1冊にまとめたとても興味深い本。例えば、日本語ではよく使う「木漏れ日」も海外には存在しない言葉なんですよ。他にも、スウェーデン語の「モーンガータ」は「水面にうつった道のように見える月明かり」を表すんです。子供と一緒に未知の言葉に出会ってみませんか。
新しい価値観にふれるアートな本
音楽が"見える"アート絵本
『うたが みえる きこえるよ』エリック・カール 著、もりひさし 訳(偕成社)
文字がないのにストーリーがあり、盛り上がる不思議な絵本。バイオリンで一曲を演奏する過程が、エリック・カールのみずみずしいアートワークで描かれています。同著作の『はらぺこあおむし』のようなしかけはありませんが、こちらも想像力を掻き立ててくれる絵本です。
「Marimekko」のデザイナーが作った絵本
『雪の女王』ハンス・クリスチャン・アンデルセン 著、サンナ・アンヌッカ 絵、小宮由 訳(アノニマ・スタジオ)
有名なアンデルセン童話の『雪の女王』。本書の挿絵を描いたのは、「Marimekko」のデザイナーでもあるサンナ・アンヌッカ。タイトルは聞いたことがあってもストーリーは知らないという方も多いのではないでしょうか。寒さが厳しいフィンランドのデザイナーが表現することで、新たな価値観に触れることができます。
指で線をたどって旅に出よう
『せんをたどって』L. ユンクヴィスト 著、ふしみみさを 訳(講談社)
なんと、イラストはまるまる一筆描きというから驚き!何度見ても飽きないという声も多く、子供と一緒に指でたどりながら楽しめます。この本を読み進めるだけで、旅に出ることができますよ。
美しい挿画と温かいストーリーが心に響く
『キツネと星』コラリー・ビックフォード・スミス 著、スミス幸子 訳 (アノニマ・スタジオ)
ひとりぼっちのキツネがいなくなった星を探しに行くストーリー。数々の賞を受賞しているエディトリアルデザイナーが描いた美しい布製の絵本です。深い青色に白色が映える表紙は眺めているだけでうっとり。心あたたまる話と美しいグラフィックを堪能してみてください。
あたたかい触れ合いが心を育てる本
あの子はあのいろ、じゃあぼくは?
『じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし』レオ・レオニ 著、谷川俊太郎 訳(好学社)
みんなそれぞれ独自の色を持っているのに、すぐ違う色に染まってしまうカメレオン。自分だけの色がほしくて悩み、色を探しに出かけます。春になったある日、一つの答えを見つけます。個性を尊重する気持ちが芽生える一冊。
大きな木はいつもあなたのそばに
『おおきな木』シェル・シルヴァスタイン 著、村上春樹 訳(あすなろ書房)
幼い男の子に乱暴に扱われても、木は献身的にずっとそばにいてくれました。まだ子供にはむずかしい無償の愛に触れられる一冊。翻訳は小説家・村上春樹氏が手掛けています。大きくなっても読み返したい作品です。
お母さんは、どんな女の子だった?
『ボタン』森絵都 著、スギヤマカナヨ 絵(偕成社)
家の中で見つけた古いボタンには、お母さんの思い出がたくさん詰まっていました。それをひとつひとつ手に取り、お母さんの少女時代を想像するストーリー。ガーリーな挿絵が可愛らしく、女の子にも喜ばれそうな一冊です。
いつか知る、いのちのあたたかみ
『いのちの木』ブリッタ・テッケントラップ 著、 森山京 訳 (ポプラ社)
みんなに愛されていたキツネが旅立ってしまうストーリー。美しいイラストレーションとともに、いのちのあたたかさに触れることが出来る作品。別れがテーマになっていますが、悲しいだけではなく前向きな読後感がある一冊です。
『ころりん・ぱ!』ひらぎみつえ(ほるぷ出版)
わっかのころりんを指でなぞると…あら不思議!ころりんがくるくる回りながら進んでいきます。シンプルな動きなのに飽きないしかけは赤ちゃんを夢中にしてくれますよ。厚手の紙で出来ているので耐久性も高いです。