アートは、絵画だけに限りません。光が作るガラス作品もアートの1つ。ガラス作品は美しく、見ているだけで心が洗われます。日本国内には、いくつかガラス美術館があり、それぞれ個性豊かな展示をしています。美術館ごとに見れるガラスの種類もさまざま。色んな楽しみ方ができますよ。今回は、そんなガラス作品を堪能できる素敵な美術館をご紹介します。2017年12月28日作成
ガラスって、透明感があってカラフルでなんだか魅力的ですよね。ガラス作品を展示する美術館に行く機会はあまりないかもしれませんが、ガラス作品は、見れば見るほど味わい深いものばかり。美しい輝きを持つアート作品です。それでは、日本国内にある個性豊かで素敵なガラス美術館へとご案内しましょう。
那須ステンドグラス美術館は、栃木県の那須町にあります。那須高原や那須温泉から近いことから、観光客が多く訪れる美術館です。
那須ステンドグラス美術館は、貴族の館をイメージした石造りの建物です。周りには、美しい庭園と自然が広がっており、穏やかな時間の流れを感じることができます。まるで中世ヨーロッパの世界に迷い込んだような素敵な場所です。
そんな那須ステンドグラス美術館には、主にアンティーク・ステンドグラスが展示されています。このアンティーク・ステンドグラスは、今から約100~150年前に作られたのですが、現在でも美しい輝きを放っています。思わず見とれてしまうほどのステンドグラスは、美術館内にあるセント・ラファエル礼拝堂で観賞できます。
また、セント・ラファエル礼拝堂にはパイプオルガンが設置されており、定期的にコンサートも開かれています。音楽を聴きながら、美しい輝きを持つアンティークステンドグラスを楽しんでみては?
箱根ガラスの森美術館は、観光地として有名な箱根にあります。
箱根ガラスの森美術館では、主にイタリア・ヴェネツィアで盛んなヴェネツィアン・ガラスを観賞できます。ヴェネツィアン・ガラスは、彩り豊かな装飾が施されているのが特徴。見るだけで魅了される美しさがあります。このヴェネツィアン・ガラスをメインに展示していることに伴い、美術館内はヴェネツィアをイメージしたデザインで設計されているそうですよ。
また、美術館の外には「光の回廊」というガラス製のアーチが飾られています。この回廊は、太陽に当たると眩い光を放ち、風が吹けば光が美しく流れます。光の回廊を観るために訪れるリピーターもいるほど人気なのだとか。
また、箱根ガラスの森美術館には、ガラス作品が購入できるお店もあります。このお店には、どれを選ぼうか迷ってしまうほどの多くのガラス作品が揃っています。ガラス作品は、箱根ガラスの森美術館へ訪れた思い出やお土産に最適ですよ!
富山市ガラス美術館は、富山市の複合施設・TOYAMAキラリ内にあります。開館は2015年と、比較的新しい美術館です。もともと富山市はガラス職人が多く、地元住民がガラスとつながりを持てるような街づくりを目指してきました。その街づくりへの尽力の結果、この美術館を誕生させることができたそうです。
富山市ガラス美術館では、「コレクション展」、「グラス・アート・パサージュ」、「グラス・アート・ガーデン」の3つの常設展が開催されています。そこでは主に、現代ガラス作品を観賞できます。
「コレクション展」や「グラス・アート・パサージュ」では、主に富山市が所有している日本人ガラス作家の作品を楽しむことができます。特にコレクション展では作品の定期的な入れ替えがあり、訪れる時期によって異なる作品を見ることができるのが魅力です。
「グラス・アート・ガーデン」は、この美術館のメインといえる常設展。この常設展では、現代ガラスの第一人者・デイル・チフーリの作品が5作品並べられています。デイル・チフーリの作品は、カラフルで奇抜なデザインが特徴。富山を訪れた際には、富山市ガラス美術館で“ガラスの街”を体感してみては?
石川県能登島(のとじま)ガラス美術館は、石川県七尾市にあります。約400点のガラス作品を展示していることで知られています。また、海も見渡せる小高い丘にあるため日本海の綺麗な景色も楽しむことができます。
美術館内では、ピカソやシャガールなどの有名画家の原案をもとにしたガラス作品も観賞できます。独特な絵画を描くことで知られたピカソと、色彩豊かな絵画を得意としていたシャガールの原案ですから、個性的な作品もちらほら。
また、美術館の外にある庭園では、14点のガラスオブジェが展示されています。こちらでは、1つ1つ違う顔を持つガラス作品に出会えますよ。美術館内と外の両方でガラス作品を楽しめるなんて嬉しいですね。外の庭園は、営業時間外でも楽しむことが可能なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
道後ぎやまんガラス美術館は、温泉地として有名な愛媛県松山市道後にある美術館。国の重要文化財に認定されている道後温泉本館から、徒歩3分程のところにあります。
こちらには、明治や大正時代に作られた日本のガラス作品が約300点展示されています。日本の歴史ある貴重なガラス作品をみることができる美術館の一つです。
美術館の庭園にも、ガラスで作られた白鷺などの作品が展示されています。これらの作品は、夜が見どころ。というのも、夜になるとガラス作品がライトアップされるからです。道後温泉に訪れる機会があれば、道後ぎやまんガラス美術館にも足を運び、この美しく照らされるガラス作品を堪能してみてはいかがでしょうか?
琉球ガラス美術館は、沖縄の最南端に位置する糸満市にあります。沖縄県で最大のガラス工房を持つ「琉球ガラス村」の一部として、約30年前に開館されました。
琉球ガラス美術館の魅力は、沖縄の伝統ガラス・琉球ガラスの作品を無料で観賞できるところ。琉球ガラスには、宙吹き法と型吹き法があります。また、ガラスの断片も大切な原料として再利用されているのが特徴の1つです。沖縄県の伝統工芸品にも認定され、地元住民を中心に愛されています。
また琉球ガラス美術館では、琉球ガラスの名工と呼ばれる大城孝栄さんの常設展を開催しています。大城さんは琉球ガラスの作家として、初めて厚生労働大臣から表彰された人物でもあります。琉球ガラス美術館に行けば、彩り豊かで温かみのある琉球ガラス作品をたくさん堪能できますよ。
いかがでしたか?ガラス美術館は、見ているだけで癒されるひと時を過ごせる場所です。今回ご紹介した美術館の近くに旅行した際には、ぜひ訪れてみてくださいね。
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ガラスって、透明感があってカラフルでなんだか魅力的ですよね。ガラス作品を展示する美術館に行く機会はあまりないかもしれませんが、ガラス作品は、見れば見るほど味わい深いものばかり。美しい輝きを持つアート作品です。それでは、日本国内にある個性豊かで素敵なガラス美術館へとご案内しましょう。