手放すこと=捨てることではない
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気に入っていたけれど引き出しの奥にしまいっぱなしだったり、何度も使って役目を果たしたりなど、モノを手放す理由はさまざまです。「自身で決断したものの、どうしても後ろめたい気持ちが消えない」という人は少なくないのでは?手放すことは捨てることではなく、必要としている人や次の場所に届けるための大切なステップなのです。今回は、モノと向き合い合いながらすっきり手放す方法を手順にそってご紹介します。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
後ろめたさを感じずに手放すためのステップ
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「もう私には必要ない」と判断したアイテムの手放し方にはいくつか種類があります。比較的状態が良いモノは売ったり譲ったりして、今欲しい人に使ってもらうことも。また適したタイミングや方法を押さえておけば後ろめたさを感じず、すっきりとした気持ちでお別れできるでしょう。
【手放すステップ1】捨てる
人に譲れない状態だったり、引き取り先がなかったりするものは処分しましょう。具体的には毛玉だらけのニットや使用済みのインナー、壊れていて使えない家電などが当てはまります。「受け取った人が気分良く使えるかどうか」を基準すると分かりやすいでしょう。
【手放すステップ2】売る
比較的キレイな状態で、まだ使えるアイテムはフリマアプリやオークション、リサイクルショップなどを活用して売るのがおすすめです。使っていないものを手放し部屋がすっきりするだけでなく、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなります。アイテムによって売れやすいサービスが異なるため、それぞれの特徴を知っておくのがポイント。より高い価格で効率的に手放せるでしょう。
手軽に出品できるのが魅力のフリマアプリ
「いらないものを売る」と聞いて、まず思い浮かべるのが「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリではないでしょうか?出品に適したアイテムとして主に服や靴、カバンなどがあげられます。その他に健康グッズや本、コスメなども売れやすい傾向があります。フリマアプリへの出品を考えたときに確認しておきたいのは、商品の価格が定まっているかどうか。マニアックすぎて全く売れていなかったり値段がバラバラだったりする場合は、オークションなど別の方法を検討しましょう。
売れるためには出品するタイミングが大切
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画像を撮影したり文章を考えたりして出品した商品は、できるだけ売れてほしいですよね。そのためにはベストなタイミングを狙ってアップするのがコツ。どんな人が買いたいと思うかを具体的にイメージしましょう。ライフスタイルによってフリマアプリをチェックする時間帯が異なります。たとえば主婦層に人気の書籍や生活家電、子供服といったアイテムは14時頃に出品するのがおすすめ。午前中は家事などに追われてゆっくりスマホを見る可能性が低いので、お昼をすぎて一息つく時間帯を狙うのです。主婦以外をターゲットにするのであれば21時以降が売れやすい傾向にあります。
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「フリマアプリに半年出品し続けても売れない場合はリサイクルショップに持って行く」など自身で期限を決めておくと、スムーズに手放せるはず。
レアなアイテムならオークションで高く売れるかも
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オークションは、欲しい人同士で値段を競い合うのが特徴。自分で値段が決められないものや、レアなアイテムを手放すときにおすすめの方法です。予想していた以上に高値で売れるケースもあります。その反面、低価格で落札されたり売れるまでに時間が掛かってしまったりするデメリットも。数回再出品しても売れないのならリサイクルショップの利用や、必要としている人に譲るといった方法を考えましょう。
梱包や発送に手間が掛かるものはリサイクルショップへ
フリマアプリやオークションでは、なかなか売れなかったモノや、梱包や発送に手間が掛かるものはリサイクルショップを利用するとスムーズに手放せます。写真を撮ったりアイテムの説明文を考えたりする必要がなく、すぐにお金になるので忙しい人にもおすすめです。最近では自らショップに持ち込まなくても、宅配業者が自宅まで引き取りに来てくれるサービスもあります。思い立ったとき手軽に利用できるのが嬉しいですね。
フリーマーケットでお店屋さん気分
イベント気分で楽しみたいならフリーマーケットはいかがでしょうか?子供と一緒に家族で参加すれば、ものを大切にする気持ちやお金の仕組みなどを学ぶきっかけにもつながります。
【手放すステップ3】寄付する
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「お金にならなくてもいいので、今必要としている人に使ってもらいたい」という場合は寄付をするのがおすすめです。タンスやクローゼットに眠っているだけのアイテムが、誰かの役に立つのは嬉しいですよね。今の自分には必要なくても、他の人にこれから使ってもらうモノ。壊れていたり汚れていたりするアイテムは避けるのがマナーです。たとえば衣服なら、洗濯しキレイな状態にしてから寄付しましょう。
はじめて寄付するなら送るだけでOKな機関がおすすめ
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「使わないモノを寄付してみたいけれど、どうすればいいのか分からない」という人は少なくないのでは?下記の機関なら申し込みの手間や手数料は不要なので、初めてでも手軽に困っている人を支援できます。不用品を元払いで指定先に送ればあっという間に完了。「少しでも誰かの役に立ちたい」と思ったときに、気軽に利用できるのが嬉しいですね。
自身が「役に立ちたい」と思う支援先を選ぶ
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「寄付する」と聞くと、貧しい国暮らす人々を思い浮かべることが多いのでは?機関によっては児童養護施設や母子家庭生活支援施設、被災地など国内の人の元へ届けられる場合もあります。また人間だけでなく、飼い主が見つからない動物の孤児院の手助けができる団体も。「自身が役に立ちたい」と思える支援先を選べば、モノだけでなく想いも伝わるかもしれませんね。
【手放すステップ4】譲る
親族や友人に譲るのは一見簡単なように思えますが、実は手放す方法の中でも特に難しいもの。「自分の持ち物が減って部屋が片付けば良い」というわけではありません。本当に必要としていない人にあげると相手の持ち物が増え、迷惑になってしまうケースも。「まだ使える状態なのか」「もらう人が本当に欲しいモノなのか」受け取る側の立場で、きちんと考えることが大切です。
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あっという間にサイズアウトしてしまう子供服。身近な人に譲れば手早く整理できます。けれど相手の好みもあるので、断られた場合は無理強いしないようにしましょう。
譲るなら必ずキレイな状態のモノを
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使っていないモノを誰かに譲ろうと思ったら、状態のチェックを怠らないようにしましょう。たとえば衣類の場合、汚れやシミ、毛玉、色褪せなどがないかを確認したあと、キレイに洗濯します。人によっては匂いに敏感な場合があるので、洗うときは香りの強い洗剤や柔軟剤の使用は避けましょう。
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目立ったシミや汚れがなくても、他の人が使った下着や靴下を身に付けることに抵抗を感じる人は多いのではないでしょうか?直接肌に触れるアイテムは状態が良くても、新品以外は自身で処分するのがベターです。
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特に思い入れのあるモノやブランド品などはクリーニングしてから譲っても。あげる側ともらう側、どちらも気分良く感じられることがベスト。
【手放すステップ5】やっぱり捨てる
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これまでのステップを踏んでも手放せなかったものは処分します。ここで大切なのは、決められた方法で捨てること。「処分する」という行為は、画像や文章を用意したり引き取ってもらったりする必要がなく、簡単なようですが、ゴミ袋に入れて出せば終わりではありません。自身の手から離れた不用品がその先どうなるのかも、きちんと考えましょう。
分別方法は必ず守って
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危険と隣り合わせで働いている人の存在を忘れてはいけません。処分するときに適当に分別してしまうと、けがや事故の原因につながる場合もあります。実際、使い切っていないスプレー缶を誤って不燃ごみで出してしまったために、火災や爆発を起こしたケースも。分け方は住んでいる自治体や地域によって異なります。「これは燃えるのかな」など迷ったら確認し、指定された袋に入れて処分しましょう。ネットで簡単に調べることもできます。
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もう読まない本や、包装紙・紙袋・菓子箱といった「雑がみ」などは古紙回収に出しましょう。段ボールや書籍などに生まれ変わります。手放したものが形を変えて、再び役立つのは嬉しいですね。
どうしても手放せないなら一旦保留にしても
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これまでのステップを経ても、中には手放せない場合もあるでしょう。そういった場合は無理に決断しなくても大丈夫。一時保管ボックスを用意して一つにまとめておきましょう。ただし入れっぱなしにしないようルールを決めます。箱の数は1~2個にして、それ以上増やさないようにします。また半年や1年など、期限を設けるのもポイント。そして保管したアイテムの存在を忘れないように、リビングなど目の付く場所に置きます。中に何が入っているか分かるようにラベル付けするのもお忘れなく。
「今までありがとう」の気持ちを込めて大切に手放そう
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今回ご紹介したように、モノを手放すまでにはいくつかの工程があります。一見面倒に思えるかもしれませんが、最後まで丁寧に向き合い次の場所へ送り出すことは清々しいもの。「今までありがとう」の感謝を込めて、気持ち良く手放してくださいね。
給料日直後の人が多い月末や、のんびり過ごす金・土曜日など時間以外のタイミングも考えると売れる可能性がアップします。