日々、考えすぎて疲れていませんか?
時間的な忙しさや、体力面での疲れなどもあると思いますが、もしかするとその焦燥感や疲れは「思考にとらわれている」、または「情報過多」による“脳の疲れ”が原因なのかもしれません。
「思考」からゆるやかに離れて脳のデトックスを
脳のデトックスとは?
特にマイナスな記憶や思考に振り回されているときは、どんどん消極的になってしまいがち。「不安や心配が絶えない」「考えすぎて決断ができない」「夜なかなか寝付けない」「いつも他人の目を気にしてしまう」など、思い当たることはありませんか?
自分の脳内にまとわりついた感情・思考・観念をゆっくりと手放していくことで、脳疲労の解消にはもちろん、ストレスを軽減し、いまの暮らしをよりポジティブで前向きに生きることができるかもしれません。
疲れた脳をクリアにしていく4つのヒント
思考は連鎖していくもの。ひとつ考え事をはじめると、連鎖的に次から次へと考えが膨らんでいきます。脳が疲れてキャパオーバーになる前にデトックスをしましょう。ここからは、疲れた脳をクリアにしていくヒントをご紹介します。
迷わないための「マイポリシー」をもつ
たくさんの情報や流行。選択肢が多いことは幸せなことですが、一方で迷いや悩みを繰り返す原因につながることも。「どの服を買おう」「週末はどこに行こう」など、それを調べるためにネットやSNSで検索してスマホを長時間眺めて…。簡単に情報が手に入るからこそ、情報収集に費やす時間を工夫し、翻弄されないようにしたいものです。
例えば、「コーヒーが飲みたくなったらこの喫茶店に」「スキンケア用品はこのブランド」「靴はコーディネートしやすいように黒を選ぶ」「疲労を感じたら週末はスパに行く」など、自分の所持品や購入するもの、行動パターンにルールをつくってみましょう。そうすることで、考える、迷う、悩むといった思考を断つことができます。
流行や刺激、発見も、もちろん大切な経験ですが、そればかりになってしまわず、自分だけのこだわりやポリシーを見つけていくことも楽しいものです。ちょうどよい塩梅を自分で見つけ出していきたいですね。
自分のストレス発散方法・リフレッシュ方法を知っておく
寝たら忘れる、という言葉を耳にしますが、自分にとってどんな行動がストレスの発散やリフレッシュになるのか知っておくことはとても大切なこと。誰にも会わず、あえてひとりで過ごすこと、美味しい物を食べること、大声で歌うこと…。自分にとってのデトックス方法は何でしょう?
カラダが健康で、そして心がポジティブで前向きな状態であれば、脳内にある嫌な記憶や思考・悩みは自然と解消されていくと言われています。この機会に、自分のストレス発散方法やリフレッシュ方法を見つけてみましょう。
「脱力」と「集中」で思考から離れる時間をつくる
最近「ぼーっとする」時間はありますか?ただ何も考えず座ってみたり、寝ころんでみたり…。可能な限り静かな空間をつくって景色や空間を眺めてみましょう。忙しさから離れることで、緊張していた心がじんわりと解放されていくのを感じられるはず。
何かひとつのことに「集中」するのもおすすめ。楽器を演奏したり、スポーツやヨガをしたり、陶芸や絵描きなど作品づくりに没頭したり。手やカラダを動かすものがおすすめです。集中している間は、無駄な思考から離れることができ、成果のパフォーマンスもぐっとUPすると言われていますよ。
スマホやデジタル情報から離れる時間をつくる
ついつい長時間眺めてしまうスマホ。医学界では、スマホから流入する大量の情報に対して脳の処理が追い付かなくなる「オーバーフロー脳」「スマホによる脳過労」などが議論されているようです。休日やオフの時間には、スマホの使用時間を決めてデジタルデトックスを実行してみませんか?
どうしてもスマホに手が伸びてしまう…というときは、美術館や展示会でアートに触れたり、喫茶店でじっくり読書の時間を過ごしたりと、自分なりにスマホと距離を置く工夫をしてみましょう。一人で過ごす休日は、SNSやメッセージの通知が気にならないよう、電源をオフにして過ごしてみるのもおすすめです。最初は少し不安を感じるかもしれませんが、意外とすぐに慣れるものです。そしてそれに囚われない時間の充実感を、きっと実感するはずです。
私たちの脳は、一日に何千回も情報収集と思考、そして選択をしていると言われています。脳のデトックスとは、脳に溜め込んだ情報や記憶などを整理し、不要な情報を手放すことによって、感じている疲労やストレスを解消していくことです。