子育て漫画は、育児中のパパママの心のよりどころ
今やブログやインスタでも人気の子育て漫画。数ある作品の中から共感度の高い、良質な作品を選んでみました。自分に合うと思う一冊を手に取ってみてください。
親になりたてのときの大変さに共感する「痛快エッセイ」
東村アキコ『ママはテンパリスト 1』集英社
たかぎなおこ『おかあさんライフ。』KADOKAWA
40代で結婚・出産した、人気イラストレーターのコミックエッセイ。晩婚でのあるあるや出産直後の入院生活、赤ちゃん期のドタバタなど共感する部分も多いですよ。初めて著者を知ったという人も柔らかい雰囲気のイラストで楽しく読み進められます。
くりこ『ギブミー睡眠 リトルモンスター・ひなとの日々』KADOKAWA
ブログで大人気の育児漫画に、50ページの描き下ろしが追加され書籍化。新生児から1歳半までの“眠れないほど”しんどい時期の日常を可愛らしいタッチのイラストで描いています。お子さんがいない方からも反響は大きく、「子育ての大変さがわかった。しかしそれを上回るひなちゃんの可愛さ」など高評価な感想が目立ちます。わずか1年半で大きく成長するひなちゃんの姿に感動すること間違いなしの作品です。
内野こめこ『うちのこざんまい 子育てのヤマ場をのりこえる!』KADOKAWA
出産からイヤイヤ期の葛藤を描いたブログの書籍版。数々の子育てのヤマ場も、作者ならではの観察眼と洞察力で乗り越えるエピソードが大人気です。慣れないながらもなんとか育児に向き合うこめこさんの姿に励まされる人も多いとか。一筋縄ではいかない男の子の育児ですが、コウくんがまっすぐに育っていく姿が丁寧に描かれており、育児書としても参考になりますよ。
ナナイロペリカン『たまご絵日記 新米かあちゃん奮闘記』マイナビ出版
こちらも人気育児ブログの全編描き下ろしです。4コマ漫画や子育て川柳、ブログの読者から寄せられた共感コメントなども掲載されており、盛りだくさんの内容。嵐のような新生児期を実況中継風に描いていて「とにかくおもしろい!」と読者のみなさんもおすすめの様子です。飾ることもなく、ありのままを赤裸々に描いているので、これから初めてのお子さんを迎える人、今まさに戦っている人にとって勇気づけられる一冊。
逢坂みえこ『こんな親でも子は育つ!育児なし日記VS育児され日記』ベネッセコーポレーション
『ひよこクラブ』で連載していた少女漫画作家の「あるある」育児コミック。タイトルの「育児なし」は「意気地なし」にかかっているようです。他の育児漫画とは異なり、第二章は赤ちゃん目線で描かれていて、大人が理解しきれない謎の行動も、ちゃんと意味があると面白おかしく気づかせてくれます。離乳食がなかなかうまく進まないときの工夫など、実際に参考になるアイデアもあり、育児中手元に置いておきたい作品です。
ちひろ『子育て1年生 初めての育児 3人家族の慌ただしい日常』主婦の友社
インスタで更新中の育児日記。描き下ろしもたっぷり入った、笑って癒される一冊です。妊娠・出産から子どもの病気、夫婦間の関係の変化など初めて経験することばかりの慌ただしい日々。そんな中でも子どもの成長を喜び、家族と過ごす日常の幸せを感じさせてくれます。育児や夫婦間のことで立ち止まってしまったとき、つらい気持ちのときは、これを読んで気持ちを楽にしてみてください。
伊藤理佐『おかあさんの扉』オレンジページ
オットの人(『伝染るんです』でお馴染みの吉田戦車さん)と娘のあーこちゃんを育てる爆笑エッセイ。赤ちゃんがいるとわかるヒヤリハットな部分も描かれており、あるあるも満載です。シリーズが10巻まであるので、セットでまとめ読みするのもいいですよ。一気に読める爽快さがあります。
独特のパパ目線が新鮮な「男の育児日記」
あおむろひろゆき『新米おとうちゃんと小さな怪獣』KKベストセラーズ
やさしい文章と柔らかいタッチのイラストで綴る“おとうちゃん”の育児エッセイ。母目線で描かれる育児日記が多い中、父としての葛藤や娘の成長を心から喜ぶ気持ちが丁寧に文章にまとめられていて、読んでいるとつい目頭が熱くなってしまうことも。実際に「子どもが生まれたおとうちゃん全員に読んでほしい」と読者の方々も一様に絶賛。普段子どもと接することの少ないお父さんに、大切なことを気づかせてくれる珠玉の作品です。
ヨシタケ シンスケ『ヨチヨチ父 とまどう日々』赤ちゃんとママ社
『もうぬげない』などでお馴染みの絵本作家ヨシタケシンスケさんが、はじめて父になった戸惑いを描く作品。なぜ出産後のママはイライラしているのかを夫目線でゆる~くみせる雰囲気がパパだけでなくママからの支持も集めます。人気絵本作家のリアルなパパライフを見てみたい人はぜひ!
宮川サトシ『そのオムツ、俺が換えます(1)』講談社
妻に“見せる育児”を実践している漫画家の本音満載エッセイ。自分の心の中にしか存在しない“育児ポイントカード”をモチベーションに、日々妻への育児アピールに励む姿に思わず笑ってしまいます。宮川さん独特の視点から語られる父親のリアルな心情に、「夫の気持ちを理解するのに役立った」「最後まで面白かった、次巻も買いたい」という声も。子どものいない人でも面白く読んでもらえる一冊です。
大変さも楽しさも〇倍!?「きょうだいを育てる家族漫画」
hibi_yuu『hibi家のムスコとムスメ』河出書房新社
人気インスタグラマーによる、4歳のムスコと1歳のムスメのユーモラスな日々を綴ったエッセイ。柔らかい雰囲気のタッチと仲の良い兄妹がほっこりさせてくれます。親の主張が強くなく、子供への愛情が感じられると読者からも高評価。子育て中におすすめのアイテムやファッション情報などもあり、充実の内容です。
あね子『正直余裕はありません。いっぱいいっぱいだけど2人育児楽しんでます』KADOKAWA
二人目問題に直面している人はもちろん、これから育児を始める人にもおすすめなのがこちら。子ども一人でも精一杯の毎日ですが、長女を見ているうちに「きょうだいがいるのもいいかも」と思い始めるあね子さん。しかしそこに立ちはだかるのは二人目の高い壁。二人目を決意し生むまでの周囲の反応や、夫婦の関係が素直に描かれています。苦労がある分楽しさも満載の二人育児、頑張る母の姿に励まされますよ。
pika『ピカ待ち☆ふたご絵日記』永岡書店
一卵性双生児の妊娠から出産、3歳になるまでを、ユーモアたっぷりで描くエッセイコミック。200ページを超えるボリュームで読み応えもありますよ。自作のおもちゃやアップリケなど、子育て中のママパパに役立つコンテンツも満載。楽しいうえにためになる要素もふんだんに詰め込まれた一冊です。
カフカヤマモト『家族ほど笑えるものはない』KADOKAWA
「当たり前の日常がこんなにも愛しい。」読後にそう思わせてくれる、家族の可笑しくも愛しき日常を綴ったイラストエッセイ。対照的な性格の兄と妹のやり取りが微笑ましく、ときにほろりとさせてくれます。妹が生まれた時のお兄ちゃんの様子や、カフカさんの復職時の心境などから、家族を想う温かな気持ちが伝わってくるのも多くの人から支持される理由。インスタでは公開されていない描き下ろしを含む200ページにわたるボリュームがあり読みごたえも◎。著名人のファンも多く買って損はない一冊です。
『東京タラレバ娘』などでお馴染みの人気漫画家の作品。出産から初めての育児に奮闘する日常をコミカルに描いたエッセイです。息子「ごっちゃん」の奇想天外な行動に思わず声を出して笑ってしまうこと必至。育児中誰もがぶつかる問題も作者ならではの考え方でユニークに解決するポジティブな内容です。ごっちゃんが小学生になる前までの全4巻はどれも大人気で、読者からも買ってよかったという声が多数寄せられています。ぜひ一読してみてください。