地球で生きている私たちは、地球を守る責任がある
2030年のゴールを目指す「SDGs」とは
2015年に国連サミットで採択されたSDGs(エスディージーズ)。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略語で、「持続可能な開発目標」と訳されます。
SDGsでは、世界の貧困や環境問題、質の高い教育、経済成長やジェンダーといった幅広い17の事柄を課題として掲げ、2016~2030年までの15年間に達成することを目指しています。
1.あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
2.飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
3.あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
4.すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
5.ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
6.すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
7.すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
8.すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
9.レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
10. 国内および国家間の不平等を是正する
11.都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
12. 持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13. 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14. 海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
15. 陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
16. 持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
17. 持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
SDGsの17の目標を達成するために、私たちはそれぞれの立場で、それぞれができることを心に留め、生きていかなければならないのです。
目次
- 私たちの暮らしの中でもできる、サステナブルな取り組み
- ・紙ものを減らして、オンラインに切り替える
- ・節電を心がけ、部屋の電気はこまめに消す
- ・乾燥機を使わずに、風に当てて外干しする
- ・買い物にはエコバッグを持参し、袋や過剰包装は辞退する
- ・車は使わず、自転車で行動する
- ・買ったものは全部食べ、廃棄しない
- ・カフェでは、マイタンブラーやマイストローを持参する
- ・ペーパーナプキンは使わず、タオルやハンカチを持参する
- ・湯たんぽにトライしてみる
- ・オーガニックなタオルや靴下、肌着をチョイスする
- ・家では間伐材でつくられた鉛筆をつかう
- ・ジムには通わず、ウォーキングやランニングを楽しむ
- ・食材を買うときは、輸送コストのかからない地元産のものを選ぶ
- ・手土産には紙袋ではなく、風呂敷を
- ・ベランダ菜園でフレッシュな野菜をつくる
- ・モノは直して、長く使う
- ・ベランダやお庭の花を飾る
- ・歯磨きのときは、水を止める
- ・食品トレーや紙パックは、リサイクルを
- ・くりかえし使えるリターナブル瓶を選ぶ
私たちの暮らしの中でもできる、サステナブルな取り組み
SDGsの17の目標はあまりに壮大なものすぎて、ごく普通に暮らしている私たちに関われることはないようにも思えます。でも、そんなことはありません。ひとりひとりの小さなアクションが、地球を変える大きなアクションにつながることだってあるんです。
では、実際、私たちはどのようなことに気を付けて暮らしていけばいいのでしょう?すぐに実行できるサステナブルな小さい取り組みをご紹介していきます。
・紙ものを減らして、オンラインに切り替える
ハガキや封書などで来る請求書や明細書。最近そういった紙ものは、オンラインでの閲覧に切り替えることができるものも多くなってきました。紙ものをやめることで、資源の温存、流通の無駄を省く、ごみを減らすといった効果が期待できます。
ほんのすこし見るだけの紙ものならば、できる限り、オンラインでの閲覧に切り替えてみましょう。
・節電を心がけ、部屋の電気はこまめに消す
・乾燥機を使わずに、風に当てて外干しする
・買い物にはエコバッグを持参し、袋や過剰包装は辞退する
・車は使わず、自転車で行動する
お天気のいい日には車は使わずに、できるだけ自転車で行動してみましょう。道路渋滞や駐車料金に頭を悩ませることもなくなりますし、なにより、体を動かして健康的に過ごすことができます。
・買ったものは全部食べ、廃棄しない
冷蔵庫の残り物を一掃できるレシピをいくつか持っていると安心です。週末や買い物に行けない日には、冷蔵庫の中を整理する日と決めて、あるものだけで献立を考えてみましょう。スープやサラダなどベースになるレシピを覚えておくといいですね。
・カフェでは、マイタンブラーやマイストローを持参する
プラスチックストローの使用をやめるカフェやレストランが増えています。ストローがないと飲み物を飲みづらい人は、木製のマイストローを持参してみるのはいかがですか?
こちらは、水と森を守る橋渡し役を目指す企業、クレコ・ラボによる木のストローの商品です。ヒノキ、杉、桜など、国産木材でのストローの開発を行なっています。国産の木材を利用したストローなら、日本の森林資源を守ることにもつながりますね。
・ペーパーナプキンは使わず、タオルやハンカチを持参する
・湯たんぽにトライしてみる
・オーガニックなタオルや靴下、肌着をチョイスする
・家では間伐材でつくられた鉛筆をつかう
日本の森を守るためには、間伐材を有効活用していくことが大切ということをご存知でしょうか?木を大きく育てるためには、適切な時期に間伐を行う必要があります。そこで間引いた材木も製品化し、みんなが使っていくことが、結果的にCO2を減らす助けとなるのです。
おうちではボールペンではなく、間伐材でつくられた鉛筆を使ってみるのはいかがでしょう?日本の森を守るちからにつながります。
・ジムには通わず、ウォーキングやランニングを楽しむ
「健康のために運動を」と考えるなら、ジムに通うよりもウォーキングやランニングを選んでみましょう。ウォーキングやランニングなら、大がかりなマシンは必要ありませんし、気が向いたらすぐにできます。
・食材を買うときは、輸送コストのかからない地元産のものを選ぶ
輸送コストのかからない、地元産の食材を購入することも大切です。旬の食材、地元で採れた食材を使うことは、栄養学的に見ても理想的です。
・手土産には紙袋ではなく、風呂敷を
・ベランダ菜園でフレッシュな野菜をつくる
・モノは直して、長く使う
・ベランダやお庭の花を飾る
・歯磨きのときは、水を止める
・食品トレーや紙パックは、リサイクルを
・くりかえし使えるリターナブル瓶を選ぶ
「リターナブル瓶」とは、返却、詰め替えをすることで、何度も使うことができるという環境に優しい瓶です。たとえば一升瓶やビール瓶などにおいて、古くからこうした取り組みが行われていました。
現在では、生協などでリターナブル瓶が使われています。ワンウェイ瓶を使うよりも、こうしたリターナブル瓶を選ぶよう、努力していくことが大切です。
地球に暮らすみんなのために、今日から取り組んでみませんか?
私たちの毎日の暮らしの中にも、地球のためにできるアクションはたくさんあります。自分ひとりでは大きな力にならないと考えるのではなく、みんなが危機感と責任を意識し、小さなことでも始めることに意義があります。
「サステナブル」な暮らしのために、一歩、踏み出してみませんか?
地球に暮らす私たちには、地球の環境を壊さず、資源を使いすぎることなく、次の世代へと豊かな自然を守っていく責任があります。先進国だけではなく、地球に暮らすひとりひとりがこうした環境問題について考え、できることを少しずつ実行していくことがとても大切です。
「サステナブル(持続可能性)」な社会を作るためにはどうしたらいいのか、一緒に考えていってみましょう。