流行に流されない、いつでも自分らしいパリジェンヌの暮らし
でも普通にパリで暮らしているパリジェンヌたちは、流行を追いかけるわけではなく、それぞれが自分らしいファッションを楽しんでいます。ごく普通だけれども、自分の魅力を引き出すファッションセンスを持った3人のパリジェンヌたちのライフスタイルと、日々のファッションをご紹介していきます。
part1:Camille Witt(グラフィックデザイナー/イラストレーター)
フランスの「Rouje」というブランドで、コミュニケーションツールのグラフィックデザイナーとして活躍しています。ウェブサイトやニュースレターのデザインや、フライヤーやポスターの作成、写真撮影などに携わっているのだそう。しかし、フリーのイラストレータでもあるCamilleにとって一番大切な仕事は、描くこと!自分自身のために描き、作品をインターネットで販売しているほか、あるブランドのためにもイラストを描いているそうです。
彼女が住んでいるパリのアパルトマンの中に、アトリエがあります。パリの家賃は高いので、多くの若いアーティストは住居の中にアトリエを持っているとか。
「Apero」とは夕食の前に軽いおつまみなどでサク飲みすること。Camilleの自宅でのAperoのために、いつもの友達を待っているところ。彼らと一緒に食べたり飲んだりすることは、大切なひと時です。
さくらんぼ柄のプリントが可愛いブラウスに、デニムとの組み合わせが素敵なコーディネイトですね。
ブランチに出かけるところ。後ろでボーイフレンドがお待ちかねです。たっぷりめのカーディガンをスリムパンツにインする斬新なコーディネイト。白のパンツとバッグの合わせ技もおしゃれです。
お天気のいい日は公園でピクニック。
小花柄のプリントのワンピに白いモヘアのカーディガンがラブリー。でも真っ赤なフレームのサングラスがスパイスに!
パリ郊外のSaint-Michel-de-Doubleに滞在中のCamille。
カントリーサイドの香りのする花に溢れた静かで穏やかなこの田舎町が大好き。生後3ヶ月の間過ごした場所でもあるこの家は、家族が季節や休日ごとに訪れて過ごす大切な場所です。
やはりプリントのワンピースがお似合いのCamille。カゴとのコーデも可愛いですね。
今年の夏の水着はこれ!タータンチェックのちょっとクラシカルな雰囲気の水着が、逆に新しさを感じますね。
ここでパリの風景をひとつ。
先日火事のあったノートルダム大聖堂。こちらはCamilleの作品です。このイラストのように、また明るく輝いて欲しいとCamilleも心から祈っています。
モンマルトルの丘にて。
プリントのコーディネイトはもはやCamilleの定番ですね。ヌーディーなトップスと鮮やかなフラワープリントのコーデ。スリットが入っていてるところが、ガーリーになりすぎないポイント。
パリのカフェでの一コマ。パリらしい光景ですね。
形が可愛いワンピースはシンプルなカラーでバランスよく。真っ赤な口紅とペディキュアがアクセントカラーです。
やっぱりパリといえばカフェ。
鮮やかなフラワープリントで肌見せコーデ。ボトムスはシンプルにデニムパンツで。
Camilleのライフスタイルそのものの、パリのオープンカフェの風景。こちらも彼女の作品のひとつです。人やカフェはお客さんの好みによって、カスタマイズしてもらえるというユニークな作品です。
写真を送ってあなただけの記念の1枚を作ることができます!
Camilleの作品はこちらから購入可能です!
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part2:Klara Blanc(アシスタントデジタルエディター)
ラグジュアリーマネージメントの修士課程の最終年に日本での留学経験もあるそうで、日本ではモデルエージェンシーに所属し、モデルやCMにも引っ張りだこだったみたいです。愛くるしいルックスは誰もが放っておきませんよね。今はパリでの生活をエンジョイしているKlaraの、自分自身の魅力を最大限に引き出しているコーディネイトを紹介していきます。
ひねりのきいたエレガントなスタイリングが好きだというKlara。ガーリーで可愛いけれどそれだけではない、彼女らしいコーディネイトを表現しています。
初めてモデルの仕事をしたロンドンの街での一枚。
こちらのプリントワンピースのような柔らかな、動きのある素材が好きなKlara。ウェスト周りはタイトにして、フェミニンなシルエットを出すようにしているそう。
大好きな場所のひとつ、パレロワイヤルのKitsune Cafeにて。
こちらはウェディングドレスの撮影からの1ショット。モデルをしていた時には何度もウェディングドレスを着たそうです!
Klaraは特別な日用にイブサンローランのヴィンテージを持っているそうですが、それも頷けます。クラシカルでフェミニンな雰囲気がとてもよく似合っています。
ルックブックの撮影のバックステージより。ボーイッシュでクールなスタイリングに、ベレー帽がとても可愛らしいコーディネイトです。
真っ白なスニーカーがダークなカラーリングの中でアクセントにもなっています。
Klaraの普段着に一番近しいスタイリング。
Klaraの毎日のユニフォームは薄い色や和風プリントの大きめのシャツと細身のシガレットパンツ。シンプルなスタイリングとヘアスタイルが、Klaraの本来の美しさを際立たせています。ガーリーなスタイリングと雰囲気が随分変わりますね。
パリの街の風景を見ることができるアパルトマンのバルコニーより。
こちらの場所はKlaraが住んでいるアパルトマンではないのですが、前に住んでいた家にちょっと似た雰囲気のある場所だそう。週末の朝のリラックススタイルのようですね。
パリにはたくさんの美しいホテルがあるので、週末などに新しいホテルのカフェなどに行くのがお好き。
こちらはホテルRitzのカフェ。中庭があり、とくに「夏のシーズンは最高!」なのだそう。他にもホテル Costeも同じ理由でKlaraのお気に入りのホテルです。
モロッコのマラケシュに旅に行って戻ってきたばかりのKlara。その美しく鮮やかな色の世界にいたく感動したそう。
「なぜマラケシュから帰ってきたイブサンローランが、彼のコレクションにたくさんのカラーを入れ込むようになったか、理解できた」と記しています。
マラケシュでのお買い物は、たくさんの質の高いエッセンシャルオイルや、パパへのお土産のスパイス。
バカンスにスペインのバルセロナを訪れたKlara。街のあちこちにあるガウディの巨大でありながら細部にわたる部分は繊細で緻密な建築物に、心を打たれたそうです。
太陽の光によって色の変わりゆくステンドグラスは、催眠術にかけられるショーのように素晴らしかったと言っています。
Klaraのポートレイト。シンプルに黒のタートルネックとボブスタイルだけで、存在感が十分にあります。
一時期に日本にも留学していたKlara。日本の文化が大好きです。
こちらの喜多川歌麿の浮世絵は、Klaraのお気に入りの一枚。大きなものを部屋の壁に貼って毎日眺めているそうです。
Klaraの日本文化にフィーチャーしたHPはこちら
Klaraのインスタグラムはこちら
part3:Camille Yolaine(フリーランスコピーライター)
ファブリック、スタイル、カラー、発するバイブなど全てにおいてファストファッションよりもヴィンテージウェアに魅力を感じています。普段のスタイリングは、飽きのこないシンプルでベーシックなスタイルを楽しんでいます。ほとんどの時間、黒かネイビーや白のTシャツにジーンズ、ジャケット代わりにカーディガンをはおり、ヒールの靴とバッグというコーディネイトで過ごしているそう。
これは雑誌『VOGUE』から取材を受けた時の1ショット。趣味で絵を描いている様子です。でも、一番好きなのは、歌うことなのだそうです。
そんなCamileの日常とファッションを紹介していきます。
アルザス地方のコルマールという町が彼女のルーツ。生まれた場所でもあり、今でも両親が住んでいます。コルマールは色とりどりの道や家々がとても美しい町だそうです。
両親を訪ねて時々パリからコルマールへ足を運びます。
Camilleの自宅のリビングにて。ボーイフレンドと一緒に住んでいるので、2人の本や植物、絵画など色々なものがミックスされて、溢れているそう。
そんなフラット(※日本でいうマンション)が、まるで自分たちのようで大好き!とCamilleは言っています。
お気に入りの、ヴィンテージニットのカーディガンを羽織って。
本や置き物がいっぱいの2人のフラットの棚の様子。
左の絵はCamilleが描いたもの。右はフリーマーケットで2人で見つけたランプ。ちょっと変で、もう動かないランプですが、Camilleにとっては愛すべきオブジェだそう。
カフェの椅子、花、カゴ、Camille曰く、とてもパリっぽい1枚。まさに私たちの考えるパリのイメージそのものですね。
こちらもパリっぽい1枚。エッフェル塔、バゲット、あえてステレオタイプなパリっぽく撮っているお茶目なCamille。この日もヴィンテージ・オーバーサイズカーディガン。クリーム色でガーリーに。
髪をシニヨンにして、クラシカルなブラウスを着こなしているCamille。いつもとちょっとイメージが違いますが、これはこれで可愛いですね。
Camilleのイラストのひとつ。「Sunday Mood」という名前のついた作品です。