スカンジナビア半島3国から、素敵なアーティストたちをご紹介します

スウェーデンからは陶芸家兼イラストレーター、フィンランドからはファッションデザイナー、ノルウェーからはミュージシャンをそれぞれピックアップ。北欧らしさを持ちつつも個性豊かな、素敵なアーティストばかりです。
ぜひ北欧の新しいアーティストを発掘してみてください。
【スウェーデン】Eleonor Boström(エレオノール・ボストロム)/陶芸家、イラストレーター

キュートな犬モチーフがたくさんの、可愛くてほっこりする作品は、日常生活をハッピーにしてくれそうなものばかりです。ただの置き物ではない、日々の生活に取り入れて使うことができる彼女のアート作品を、それぞれ紹介していきます。

Eleonorの代表作ともいえる犬シリーズの中でも、最初に作られたのがこの犬カップ。最初は彼女の昔の飼い犬のプチ・バセット・グリフォン・バンデーン種がモデルでしたが、だんだんと進化して絵本に出てきそうな犬になってきたそうです。

実際にコーヒーを入れるとこんな感じに。まるで犬が温泉につかってのほほんとしているかのような、ファニーな感じになります♪

Eleonorが作品を作るために書いたスケッチ。何か新しい作品を作る時は、まずはスケッチから始めることが好きなんだそう。

犬が口に鍵をくわえてくれる、キーホルダー、「Key Dog」。Eleonor自身がよく鍵をどこに置いたか分からなくなってしまうので、朝出かける時に探すのを助けてくれる犬が欲しくて、作ったとのこと。
口の部分にマグネットが付いていて、鍵をくっつけます。

犬の一輪挿し。たくさん並べるとなんだか愉快です。

犬の小物入れ。色々な動きの犬たちと、異なる大きさや色のボールのコンビネーションがあります。1つでも可愛いのですが、いくつか並べて置いてもなんだか楽しそうです。

犬の置き物のようですが、実は小物入れ。中にはお菓子や小物など、なんでも好きなものを入れて使えます。日常生活に使えるアート作品を作っている彼女ならではのプロダクトです。

日本の「Tonkachi」という会社とのコラボレーションで製作したノートブックです。もじゃもじゃ犬の可愛い彼女のイラストが描かれています。

犬シリーズが中心ですが、こんなほのぼのした人シリーズもあります。まもなく頭がピンクッションになる人たち。

こんな感じで使います。糸も持ってくれます!

小さな鉢植えを頭に乗せることができる人の陶器。帽子をかぶってお客さんを待っている、ショップの店員の様にも見えます。なんともいえない表情に和みます。

窯に向かう人たち。
たくさんの人たちはリラックスしているような、考え事をしているような、笑っているような……。

ファーのシリーズは2017年にストックホルムの「Blås&Knåda」というギャラリーで行われた「Secret ☻ Place」という彼女の展覧会用に作られたスペシャルピースです。
今でもファニーなこのスペシャルエディションを、何ピースか作っています。

サンフランシスコのアトリエで絵付け中。

オンラインショップで注文された商品が発送されます。荷物の上にちょこんとのっかっているのは、犬の箸置きです。荷物の上で休んでいるみたい。(※箸置きは別売り)

なんとも愉快なスパイラルドッグは、パン立てやレターラックとして使えます!
Eleonor Boström 公式HP
国内で彼女の作品を購入するならこちら!
【フィンランド】Irene Kostas(イレネ・コスタス)/ONARデザイナー兼CEO

ONARのファーはリアルファーですが、毛皮用に動物を殺傷したファーを使うのではなく、ビンテージファーのリサイクルであったり、牧羊で生まれたラムスキンやウールを用い、様々なファッションアイテムを生み出しています。ブランドの理念が「サスティナブルであり、社会倫理的に正しいプロセスで商品を作り出す」ことであるためです。
Ireneは職人の家に生まれ、若い時から皮革製品に親しんできました。そのため素材を知り尽くしており、フィニッシングやデザインの可能性を最大限に広げています。
また、ビビッドなカラーリングや、エッジの効いたクールなデザインを持つONARの世界観は、テクノ音楽好きなIreneのフィーリングが大きく影響しているのかもしれません。

ONARは2014年に始まったブランドです。ブランドは、ファーのネックウォーマーやイヤーマフなどのスモールグッズから始まりました。ブランドの原点であるファーの小物は、毎シーズン欠かさずコレクションに登場します。
冬の寒さが厳しいフィンランドの気候ならではの、寒さをファッションの1つとして楽しんでいる姿が感じられます。

ファーのイヤーマフもブランド創設時からのONARの定番のアイテム。ビビッドなカラーリングに加え、こんなファンシーな色合いもあります。

2018年秋冬のコレクションより。クールで温かいファーハット。毛足の長い柔らかなファーが気持ちよさそう。

こんなキュートなファーのポシェットがあれば、グレーな気持ちも晴れるかもしれません!

2018年秋冬までの2シーズン、北欧を代表するモダンインテリアブランド、Artekとのコラボレーションを行いました。
ラグジュアリーなファーのアイテムも、ONARが手掛けるとポップに生まれ変わります。

Artekの代表的なスツールとのコラボレーション。リアルファーがこんなにファンキーなスツールに生まれ変わります。

最新の2019年秋冬コレクションより。
コレクションは北極の暗い大地と、ロシアの気まぐれなお茶会の儀式、の2つのソースからインスピレーションを得たものだそう。
カラーパレットはIreneが旅行で訪れたロシアのサンクトペテルベルグのお土産からピックアップされています。
宮廷を思わせる高貴な栗色もこのコレクションの代表的なカラーです。

ビビッドな色の組み合わせのコーディネイトは、ONARならでは。

お馴染みのファー小物。毛足が短めのヘッドバンドは温かいだけでなく頭を心地よく包みます。
キュートなカラーとデザインで、コーデのアクセントに。
ONAR 公式HP
ONAR 日本での取り扱いショップ
H BEAUTY&YOUTH , Tokyo, Japan
EDITION, Tokyo, Japan
CITY SHOP, Tokyo, Japan
SPICK & SPAN, Tokyo, Japan
CAPRICE, Kumamoto, Japan
【ノルウェー】HAJK(ハイク)/ミュージックバンド

見るからに仲の良さそうな5人は、そのサウンド作りやライブでもお互いを信頼し、メンバーと共に奏でることを心から楽しんでいるようです。その雰囲気は彼らのスムーズなサウンドにも表れているように感じられます。
彼らの曲は透明感のある女性もしくは男性のボーカル、そしてそのクールで柔らかなサウンドが特徴です。日本でもライブを行ったことのある、そんなHAJKの実際の歌も気になりますよね。もちろんこの記事の最後におすすめの曲のリンクも準備しています。
そんな5人のチーム、HAJKをご紹介していきます。
メンバー

Sigrid
ボーカル担当

Preben
ギター&ボーカル担当

Einar
キーボード担当

Johan
ドラム担当

Knut Olav
ベースギター担当

オスローにあるとあるスタジオでの一コマ。床に寝転がってしまっているのはベースギター担当の、Knut Olav。なんだか楽しそうです。

移動中の車の中で、メンバーに誕生日をお祝いされるボーカル担当のSigrid。ティアラとリボンが可愛いです。

ライブ直前の様子。メンバーのリラックスした様子が伝わってきます。本当に仲が良さそう!

やはり5人に相応しいのはライブでのシーン。こちらはニューヨークのマーキュリーラウンジでのショット。

2018年3月に日本へのツアーのために初来日したHAJK。新宿御苑に桜を見に来た5人の様子。
日本に初めて来て、些細なことも含めすべてのことに感動した!と語っています。

こちらも来日の際の一コマ。都内を散策するSigrid。

オスローで最も大きいコンサート会場である、ロックフェラー in オスロ。たくさんの地元のファンが駆けつけています。
HAJKのサウンド
HAJK 公式HP
好きなアーティストは見つかりましたか?

お気に入りのアーティストが見つかったら、直接インスタグラムや公式HPをぜひ覗いてみてくださいね。
photo by Elonor Boström