自分のための時間を持つために、見直したいこと
季節と同じように、小さくとも日々変化している自分。気持ちを整理したり体を労わるために、一日の中でほんの少しでも自分の時間を持つことは大切ですね。
ところが、多くの人と繋がることが簡単にできるようになった今、SNSをチェックするのに取られる時間は少なくありません。さらに、付き合いでどこかへ出かけたり連絡を取り合う事もあるでしょう。
それが、自分にとって充実した時間かというと、どうでしょうか。人が集まる分だけ楽しいことがある反面、つまらない諍い(いさかい)も起こりやすくなるものです。人間関係のもつれは大きなストレスを生みますよね。
気づけば趣味や自分のための時間が少なくなってはいませんか?また、多くの人とつながっていることに、なんとなく疲れを感じていませんか?
人間関係にも必要な「見直しどき」
人間関係を見直すとは
人間関係を見直すとは、なんとなくの付き合いを辞め、その人にどれだけの時間を割くか、どんな付き合い方をするか、相手によってしっかり見極めるということです。
自分は関係を見直したいと思っても相手にも気持ちがあります。モノや服と違って、いる要らない、着る着ないという単純な二択とはいかないところが人間関係を見直す際の難しいところですね。
人間関係の見直し方と、そこから得られるもの
SNS上の関係をやめてみる
ツイッターやフェイスブック上での特別親しくもない人との繋がりを一度やめてみませんか?投稿を目にすることで受けるストレスは予想外に大きいものです。見ないと決めることで精神的にも時間的にも余裕ができるでしょう。
人脈を広げようとする努力をやめてみる
多くの場に顔を出したり気を使う付き合いをしながら広げようと努力している人脈。努力に見合うだけのメリットはありますか?さほど感じられないなら、その努力をやめ、自分のために時間を使いましょう。
努力して探し出す人脈も大事ですが、自分の好きなことから自然につながっていく人脈もあります。自分のために時間を使うことが、新しい道を開く可能性だってあるのです。
自分が楽しめない相手との付き合いをやめてみる
苦手な人との飲み会やランチなど、自分が楽しむことのできない相手との付き合いをやめてみましょう。無理に付き合い続けていても、愛想笑いをしたり自分とは合わない考えに相槌を打つ自分を、嫌いになるだけです。
嫌だと思う気持ちに正直であることや繋がりを断つことは、自分を守るために大事なことです。また、自分の気持ちに正直に行動することで、自己肯定感を上げることができるでしょう。
人間関係を見直す際に気をつけること
付かず離れずのグレーゾーンも必要
人間関係を見直す際には、要る要らないの二択ではなく、付かず離れずというグレーゾーンを設けておきましょう。少し距離を置くことで良さが見えてくることもあります。
また、時が経つことで考え方や状況が変化し、今までは分かり合えなかった部分で共感できるようになるかもしれません。苦手だったり、辛いと感じるほどでなければ付かず離れずの関係にしておきましょう。
連絡が取れなくなることを考慮に入れて
連絡先を消すなど、付き合いを完全に辞めてしまうことで、連絡を取りたいときに取れないというもどかしい思いをする可能性も。付き合いの深さや関係性を、慎重に判断したいところです。
おわりに
人間関係を見直す。相手を思いやる気持ちや情が働いて、この言い方に違和感を感じる人がいるかもしれません。でもこれは、決して薄情なことではありません。別の言い方をするならば、“自分や本当に大事な人との時間を増やす”ことだからです。
多くの人と繋がることが良いわけではありません。人間関係の見直しは相手とのつながりの深さを再確認し、自分にとって本当に大切にしたい付き合いはどれか、これからどんな風に時間を過ごしたいか考えるということです。
時間は限られています。その時間をどんな事に使うのかまた、誰とどんな風に過ごすのが自分にとって幸せであるか、人間関係を見直しながら改めて考えてみませんか?
夏物や冬物のように着る服を入れ替えたり、引っ越しをして気持ちも新たに再出発するなど、季節の変わり目や環境の変化にあわせて必ず訪れる「見直しどき」。それは、意識せずとも私たちの生活にメリハリをつけてくれる大切なものです。