古き良き文化は美しい。日本の『しめ飾り』
『しめ飾り』とは?
◇名前の由来
しめ飾りは、しめ縄に願いを込めて縁起物の飾りをつけたのが始まりと言われているそうです。それぞれに意味があり、橙は「代々繁栄しますように」、裏白は「裏表のない清らかな心で一年を過ごせますように」、ゆずり葉は「子孫が途絶えないように」、昆布は「喜ぶ」の願いが込められているそうです。
(※画像はイメージです。)
◇種類
しめ飾りは、大きく分けて2種類あります。
しめ縄を輪っかにして裏白と紙垂を飾ったものが『輪飾り』、裏白や紙垂の他、橙や海老、水引きなどを飾った『玉飾り』があります。
◇飾る場所
◇飾る時期
新しく年が明ける前に、しめ飾りは飾ります。
飾り初めで一番多いのが、25日~28日頃で、29日は9=苦となり縁起が悪いとされ、31日に飾るのも一夜飾りになり神様に失礼だと言われています。
また、松の内が異なるため外す時期は地方によって違います。関東は1月7日まで、関西は1月15日までとされています。
(松の内とは…門松などのお正月飾りを飾っておく期間)
◇しめ縄としめ飾りの違い
想いが込められた全国の『しめ飾り』
◇京都(近畿地方)『海老飾り』
◇山形『俵飾り』
◇島根・出雲『鶴亀飾り』
稲穂で、鶴と亀をかたどって作られたしめ飾り。素朴な可愛らしさがあり、お正月が過ぎたら、お部屋のインテリアとしても素敵です。
◇愛媛県宇和町『宝結び』
稲穂をたっぷりと使ってつくられた、愛媛県宇和町の宝結び。しめ縄の真ん中に宝物の形が編み込まれた、素朴だけれど繊細な手仕事によって作られたもの。
アレンジが素敵なしめ飾り
『しめ飾り』を自分でも作ってみよう!
『しめ飾り』のあるお正月風景
カラフルな紐や松を飾り付けた小ぶりなしめ飾り。趣のある木のドアに飾れば、お正月を気持ちよく迎えられそうですね。
格子戸が素敵な木の戸に、赤白が鮮やかな大きなしめ飾りが存在感を放っています。凛とした雰囲気で、玄関先がぱっと華やぎます。
一年の幸運を願い、想いを込めて作られた『しめ飾り』。お正月の準備に欠かせないアイテムのひとつですね。
大きなものから小さなものまでデザインにも様々あります。お正月を過ぎてからのお焚き上げをしてしまうのが惜しくなるほど。そんな古き良き文化を今に伝える、素敵な『しめ飾り』とディスプレイをご紹介します。