梅雨時のだるさや疲労には理由がある。"梅雨バテ"ってどんなもの?
梅雨時の体の不調は、"梅雨バテ"という言葉で表されることがあります。主な原因は、"自律神経"の乱れによるもの。でも一体、梅雨と体調にはどのような関係があるのでしょうか?まずはその点からご説明していきましょう。
天気が悪いと調子がいまいちなのはなぜ?"梅雨バテ"のメカニズム
高気圧が近づいて天気が良くなると、気持ちよく過ごせることが多いですよね。実はこれは気分の問題だけではなく、気圧が私たちの体を適度に圧迫して、"血流"を良くしているからなんです。一方、低気圧は文字通り気圧が低い状態ですから、体にかかる圧力も少なくなります。すると、晴れの日よりも血流が滞ることが増え、人によって様々な不調が表れると言われているんです。
また、梅雨に入ると一気に高まるのが、"気温"や"湿度"。気候の急な変化に体がついていかず、体温調節などがうまくできなくなることも"梅雨バテ"の一因とされています。さらに、朝晩の気温差やエアコンによる冷えなどが、不調を加速させてしまうケースも多いですよね。
そして、これらの体のバランスを統括しているのが、全身に張り巡らされている"自律神経"です。自律神経には、活発に動いている時に優位になる"交感神経"と、休んでいる時に優位になる"副交感神経"とがあります。本来はこの2つの神経が交互にバランスよく働くのが理想的なのですが、気圧が低下すると"副交感神経"の方が優位になり、日中でも体がだるくなったり、疲れやすくなったりしてしまうのです。
つまり、梅雨時に不調が増えるのは、低気圧によって自律神経の働きが乱れてしまうからということ。そのため、梅雨バテを改善するには、"自律神経を整える"ケアが欠かせません。では、具体的にはどのようなことを行うのがよいのでしょうか?まずは、血流が悪くなると起こりやすい、"冷え"の対処法についてご紹介します。
寒い季節だけじゃない。"冷えとり"で血流低下を和らげよう
低気圧の影響で血流が悪くなることに加えて、注意したいのがエアコンや薄着による"体の冷え"。蒸し暑さを解消するつもりでしていることが、実はさらなる血流低下を招いているかもしれません。梅雨時でも実践できる"冷えとり"で、体の巡りを良くしましょう。
ソックス&レッグウォーマー
ぬるめのお湯で温まる
蒸し暑い季節になると、お風呂もシャワーだけで済ませてしまう人が多いかもしれません。でも、血流をUPさせるには、やっぱり湯船に浸かるのが一番。ぬるめのお湯を張ってゆっくり温まりましょう。
汗っかきで湯船に浸かるのが苦手という方には、"足湯"もオススメです。ハーブを浮かべれば、香りの効果でさらにリラックスできるはず。いろいろな足湯レシピを試すのも楽しそうですね!
温かい飲み物でホっと一息
冷たい飲み物やデザートについ手が出てしまう…。そんな時は、温かい飲み物を飲んで体の冷えをリセットしましょう。たった一杯でも、内側からじんわり温かくなるのが感じられますよ。
メリハリのある生活がポイント。自律神経が整う過ごし方
"交感神経"と"副交感神経"という二種類の神経によって成り立っている"自律神経"。そのバランスを良くするには、メリハリのある生活を送ることが大切だと言われています。梅雨時でも楽しく過ごせるような、自分なりのリフレッシュ&リラックス法を探してみましょう。
日中は適度に体を動かす
朝から日中にかけては、体を活動的な状態にする"交感神経"が優位になるのが望ましいとされています。いつもより少し多めに歩く、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使うなど、日常の中でこまめに体を動かして、交感神経を刺激しましょう。
とはいえ、雨が降ると短時間の散歩でも実践できない日がありますよね。そんな時は、ストレッチや道具を使ったエクササイズなど、おうちの中でできる方法で体を動かすといいですよ。
日が暮れたらリラックスモードに
日暮れから夜にかけては、体がリラックスモードに入る"副交感神経"の出番です。日中アクティブに動いた体が休まるよう、意識して環境を整えてみましょう。
特に寝る前は、ラベンダー・カモミール・ローズなど、癒し効果の高い香りを選んでみましょう。睡眠の質が良くなれば、翌日も朝から元気に過ごせるはずですよ。
毎日のケアや運動で、"梅雨バテ"を解消しましょう
自律神経と深く関わっている"梅雨バテ"は、ちょっとしたケアや運動でかなり解消できる可能性があります。梅雨に入ってから調子がいまいちという方は、体の巡りを良くして辛い"梅雨バテ"とサヨナラしましょう!
いよいよ梅雨のシーズンが到来。連日雨が降り続いたり、時折急に照り付けて蒸し暑くなったり、天気や気温の変化が激しくなるこの時期は、体調を崩す人も一気に増えますよね。