せっかくの休みの日でも、テレビを見たりなんとなく寝転んでばかり。どこかへ出かけても言葉数が少なく、楽しいのか楽しくないのかわからない、そんな印象を持ってしまうものですね。
仕事を通して分かる父の大変さ
そんな印象を裏付けるかのように、父親と母親どちらが好きかという質問に対して、10代の頃は半数近くが嫌いだと答えているデータがあります。でも、20代30代と年齢が上がるに連れて嫌いの割合が減り、好きだと答える人が多くなっています。
これは、自分が仕事をしてみて初めて、父を身近に感じる人が多いからなのではないでしょうか。10代の頃にはわからなかった父の苦労や気持ちを自分と重ねることができるようになるのでしよう。
さらに、長く働いている父の言葉には参考になる点が多いものです。気持ちを重ねるだけでなく、学ぶ点が多いのも年齢が上がるに連れて好きになる理由の1つかもしれません。
伝えたい感謝の気持ち
一般的に、男性は世間話よりも仕事の話を通してコミュニケーションすることが多いと言われています。世間話を楽しめる母と違って、父とは会話をする機会が少ないという方も多いのではないでしょうか。
さらに、離れて暮らしていると日頃の会話はもちろん、帰省の連絡を取るのも母親ばかりという場合も。父とは会話そのものが少なく、感謝の気持ちを伝える機会は普段ほとんどありませんよね。
でも心の中の感謝の気持ちは伝えたいものですね。言葉にしなくとも伝わるのかもしれません。でも、言葉にしたらもっと伝わるはずです。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
父の日に感謝を込めて
そんな感謝の気持ちを伝える絶好の機会が父の日です。でも、父の日だからと言ってストレートに「いつもありがとうございます。」「とても感謝してる」とは気恥ずかしくてなかなか言えないものですよね。
家族でゆっくりと食卓を囲んで
そこでいつもは時間が合わずにすれ違っていても、この日ばかりは家族みんなで食卓を囲みませんか?父の好きなお酒でも用意して、「いつもどうも」なんていう言葉とともにお酌をするだけで、感謝の気持ちは伝わるのではないでしょうか。
そして、自分も年を重ねた上でゆっくりと時間を過ごしてみると、穏やかな「無言」も良いものだということがわかります。美味しく食事ができて、「いい時間だったな」と思えるような夜を過ごしたいですね。
2日 時間が取れるなら
家での食事はリラックスできてとても良いものではありますが、準備や後片付けも普段のように必要ですよね。父とともに、母も自分も家事を忘れてのんびりするために、温泉へ出かけてみてはどうでしょうか。
準備も片付けもしなくていい、こなさなくてはならない雑用からも物理的に離れることは、気持ちを休めるのにとても効果的です。のんびり温泉につかって家族で食事を楽しむ、さらに散歩や観光なんてできたら最高ですね。
まずは父に連絡を
普段会話が少なくとも、父の日の予定を尋ねてみましょう。そして「その日は一緒にご飯を食べようね」という一言をぜひ伝えたいですね。
離れて暮らしている場合はメールを送ってみるのも良いでしょう。仕事でメールのやり取りに慣れている父親は、「予定はありません。」のように淡白な返信を送ってくるかもしれません。返信はあっさりしていても心の中ではきっと喜んでくれていることでしょう。
おわりに
家族のために時間を削って働いているがために、コミュニケーションを取る時間が少なくなってしまう父。家族のために頑張れば頑張るほどに、その傾向は強くなるのかもしれません。
子どもの頃には理解できなかったそんな父の頑張りに対して、自分も当時の父の年齢に近くなるほどに共感できるのではないでしょうか。父の日には共に過ごし、労りましょう。そして、日頃伝えられていない感謝の気持ちを伝えませんか?
子どもの頃、父親とはどんな存在でしたか?仕事をしている時間が長く、なかなか一緒に過ごす時間が取れない父親とは、やはり母よりも近寄りがたいイメージがつきやすいのではないでしょうか。