やめたいのにやめられないのはどうしてか。
おかしいと思いながら、我慢しながら続けてしまうのはなぜなのでしょうか。先ずは何か行動を起こすより惰性でも進んでいたほうがラクというのが上げられるかも知れません。今までに築いてきた人間関係やものごとのリズムに自ら波を起こす事は大変なことです。
さらに、今まで自分がそれに費やしてきた時間と労力、かかった費用に思いを巡らせると簡単にやめられるものではありません。
また、あんなに頑張ってきたのにという思いやプライド、いつかは大成するかもしれないという希望がなんとなく感じる疑問や我慢を隠してしまい、決断しにくくしているのではないでしょうか。
じゃあ、続けていく…?
でもそこで考えたいのが、ならばずっと続けて行くことはできるだろうかということ。それはできないという思いが少しでもあるのなら今まで積み上げてきたものは一度忘れて「やめる」ことを選択肢の一つに加えましょう。
やめるのは最後。まずは気持ちを整理しよう。
どんな事でもやめたら最後、何事もなかったかのように同じ場所に戻るというのはなかなか難しいものです。やめるのは最終手段として、なぜやめたいのか、やめる前に出来る事はないか、考えてみましょう。
初心はどんなだっただろう
今はやめたいと思っている事にも始まりがあったはず。どんな気持ちで始めたのか、なぜそれを選んだのか、初心を思い出してみましょう。時とともに、やりたいという気持ちや目的を忘れてしまっているのかもしれません。
やめたい気持ちの原因はなんだろう
そしてなぜやめようと思ったのか、理由と原因を整理しましょう。自分のキャパシティを超えてやるべきことが山積みになっていたり、高すぎる目標を設定していると辛くなるものです。頑張りすぎている部分は自分で改善してみましょう。
また、人間関係も大きな悩みのタネになり得るものです。どこへ行っても合う人もいれば合わない人もいます。自分のスタイルをしっかり持って、合わせすぎず大人の付き合い方ができるよう心がけることも大切ですね。
やめることも考慮に入れて「あがいて」みる
やめることを厭わないと決めてしまうと気持ちが吹っ切れてラクになりませんか?言うべき事はしっかり言う、やれるだけやってみるなど、最後のひとあがきをしてみましょう。それにより、今まで見えなかったものが見えたり展望が開けることもあるかもしれません。
やめたことを後悔しないために
そのうえで「やめる」という選択肢を選んだならば、どんなことがあってもその選択に自信を持ちましょう。自分が納得できているなら、他の人になんと言われようと関係ありませんよね。
最終判断は必ず自分で。
一方で、やめたことを後悔するというのはよく聞く話です。誰かの意見を参考にしたり、多くの考えに触れることも必要なのかもしれません。でも、やめるときには自分の思い込みを無くし客観的に物事を見通すことや、最終的な判断を自分で下すことが肝心です。
「やめる」ことができたら次へのステップは簡単。
新しいことに踏み出す時、躊躇してしまう事はよくあります。迷ったり躊躇してしまうのは、心のどこかで、やめるときの煩雑さや葛藤を想像してしまうからなのかもしれません。
でも、始める前から終わる時のことを考えるのはナンセンスですよね。「やめる」時に必要なエネルギーに比べたら、何かを新しく始めるなんて簡単に思えてきませんか?迷わず次への一歩を踏み出しましょう。
おわりに
仕事を始めとして、どんなことでも1人ではなく、多くの人に支えられて成り立っています。「やめる」というのはそれらの関係を変えてしまうということでもあり、簡単には割り切れないものですね。
気持ちに素直である事はもちろん大切です。でも踏ん張ったからこそ見えるものもあります。その線引きをどこにするかは、難しくとも自分で決定しましょう。自分の判断を信じて歩んでいきたいですね。
春は何かを変えたり始めたりするのにちょうどいい時です。それは今までやってきたことを見直すいい時期ともいえます。疑問を感じながら、何かを我慢しながら続けていることはないでしょうか。