出典: 山野草は、山や野原など自然のなかで自生する草花のこと。季節ごとに咲く山野草には自然な美しさがあり、清楚で可憐な花姿がとても素敵です。園芸種として流通しているものもたくさんあり、季節感を表現する茶花としてもよく使われます。それだけでなく、庭植えや鉢、ミニ盆栽など、暮らしの中で自由に楽しむことができるんです。
出典: 茶花とは、お茶席に飾られる花のこと。茶花には、日本の細やかな四季のうつろいを感じ取り、野に咲く花の本質的な美しさを表現する役割があります。季節の山野草を数多く取り入れ、自然の姿を活かした生け方は、 茶室だけでなく普段の暮らしにも取り入れたいシンプルな美しさをたたえています。
茶花とは一言で言うとお茶席に生ける花で、季節感のある花のことを言います。
茶花は少量で楽しめ、いけばなのように決まりごとがなく気軽に生けることができます。
又、風情があり飽きのこない花が多いという魅力があります。
「一種二枝」というぎりぎりまで絞り込んだ花を、作為的なものを排しながらも、人手を加えることにより、「花入に入れた花としての自然」を生み、そこに野に咲く花の本質を表現することにより、かえって自然の花の美しさを際立たせるのを本意とします。
山野草の楽しみ(1)花ごとに感じる、きめ細やかな季節感
出典: 登山道や自然公園などでスミレの群生を見かけると、春の訪れを感じますよね。スミレは種類が多く、国内だけで50種類ほどがあると言われます。紫、白、斑入りや黄色など好みのものを選んで。
出典: 早春に花開く雪割草は、園芸種としてさまざまな品種が開発されています。どれもかわいくて目移りしちゃいそう!
出典: つりがね型の花がいくつも連なるレンゲショウマ。控えめな花姿が夏に似合う涼しげな印象です。
出典: 中にホタルの入ったちょうちんのように見えるホタルブクロ。とても丈夫な花で、あまり手をかけなくても大丈夫。初心者向きの花でもあります。
出典: 不均衡な花弁の形が「大」の字に見えるダイモンジソウ。こちらも品種のバリエーションが豊富です。
出典: コスモスよりもぽってりと厚みのある花びらが愛らしい秋明菊(シュウメイギク)。背が高いので庭植えに向いています。咲き終わった後はふわふわの綿毛が見られますよ。
出典: 冬、もしくは早春の時期に花開く華やかなクリスマスローズ。色だけでなく、八重咲きのものがあったりとバリエーションが豊富。庭植えにも鉢植えにも向いた育てやすい花です。
出典: 山野草というより庭木になりますが、凛と艶やかな椿は日本の美を感じさせる花。茶花としてよく用いられ、「冬椿」「寒椿」といった言葉は冬の季語としても定着しています。
山野草の楽しみ(2)庭植えだけでなく、鉢植えにも◎
出典: 洋種のアジサイに比べて小さな樹形が特徴のヤマアジサイ。鉢植えならベランダや玄関先、小さな庭でも負担なく育てられます。花びらの形も繊細で美しく、いろいろな種類があります。
出典: こちらは洋風の籐の鉢に植えた白花のイカリソウ。船の碇に似ていることからこの名前がついています。
出典: 春の野山に芽吹く花「スプリング・エフェメラル」のひとつでもあるイチリンソウ。地下茎で増える多年草なので、少しずつ株を育てて大きくする楽しみも。
出典: 株が小さな山野草は寄せ植えにも最適。葉の形や高さの違うものを合わせて植えると立体感のある鉢になります。
山野草の楽しみ(3)洋風の空間に馴染ませても、ナチュラルでおしゃれ
出典: 白いタイルの壁を背景にした、淡いピンクの乙女風鈴苧環(オダマキ)。
出典: ガラスのテラリウムやカメレオンのオブジェに囲まれたイワシャジン。無国籍な雑貨との組み合わせが、意外なほどしっくりと似合っています。
出典: タデやフジバカマ、イワシャジンをガラスの瓶に無造作に活けて。南仏のナチュラルライフを切り取ったような一枚です。
出典: 山や岩場での山野草の足元には、みずみずしい苔が生えているのをよく見かけます。そんな自然環境を再現した「苔玉」でミニ盆栽に仕立ててみるのも素敵です。
出典: 樹木とあわせて寄せ植えにしたり、窓辺や棚にいくつも並べたり…器にもこだわればますます素敵に。
山野草の楽しみ(5)多年草・宿根草が多いので、世話が楽
出典: 山野草の多くは、冬は土の中で休眠し、春にまた芽を出す多年草。マメなお世話が苦手という人も、あまり無理せずにつきあっていけそうなお花なのです。こちらは八重咲きの花弁がかわいいバイカカラマツソウ。
出典: 春を重ね、芽吹きを繰り返すうちに株がどんどん育っていくので「株分け」して増やす楽しみも。お庭で増やしていけば、我が家だけの「ミニ群生」が作れるかも。こちらは夏の花、ムラサキサギゴケの自然の群生です。
出典: たとえば、節分草や福寿草、フキノトウなどの早春の花々は、まだ雪解けも終わらないうちから花を咲かせます。冬の管理にはあまり神経質にならなくても大丈夫。
出典: 一方で、標高の高い場所や森のなかで育つ山野草の中には、長時間の直射日光や暑さに弱いものも。夏には日除けや風通しのよい場所で管理するなどの対策をしたほうがよさそうです。こちらは庭に自生したというヒトリシズカ。
出典: 実際に苗を見て購入したい方は、山野草コーナーのあるガーデニングショップや種苗店へ。
種類が豊富で選びやすいのがwebショップでの購入です。育て方や土づくり、植え替えのやり方なども発信しています。
山野草や高山植物を多く扱う北海道の店。寒冷地向けの育て方などもサイト上で丁寧に説明されています。
こちらは京都にある山野草や茶花、水生植物などを扱う店。暖かい地域の方はこちらで紹介されている育て方を参考に。
出典: 最後に、野生の山野草を勝手に取って持ち帰る行為は絶対にNGです。きちんとしたところで購入し、ルールを守って楽しみましょう。繊細で可憐な花姿に癒され、季節を迎えるたび愛着が湧く日本の花たち。お庭や窓辺に、飾らない清楚な姿を置いてみてはいかがでしょうか。
*紹介部分に記載の花・植物の名称は、写真掲載サイトのものに準じて記しております
素敵な画像はこちらからお借りしました、ありがとうございました
山野草は、山や野原など自然のなかで自生する草花のこと。季節ごとに咲く山野草には自然な美しさがあり、清楚で可憐な花姿がとても素敵です。園芸種として流通しているものもたくさんあり、季節感を表現する茶花としてもよく使われます。それだけでなく、庭植えや鉢、ミニ盆栽など、暮らしの中で自由に楽しむことができるんです。