普段から目にしている「余白」
雑誌に添えられているイラストやポストカードなど、余白が多いものほど余韻があって印象に強く残りませんか?また、余白のあるものにはパッと目を引く力もありますね。
普段よく目にしているホームページも、情報がびっしりと詰まっていてカラフルなものよりもシンプルなものの方が見易く感じます。また、行きたいページを見つけやすいという利点もあります。
新聞もレイアウトの中に余白をしっかり取っているものの方が読みやすいですよね。余白があることによって、記事ごとのまとまりや大切な項目が目に入りやすくなります。
- 寒さに負けない体を目指す!ゆらぎがちな冬のご自愛ケアキナリノ編集部
余白を意識することで美しくなる身近なもの
盛り付け
お皿に山盛りにするのもボリューム感があって美味しそうではありますが、余白をもたせて盛り付けると品が出ますよね。お料理とお皿の色とのコーディネートを楽しむこともできます。
白いお皿に盛り付けると食べ物の色味が強調されます。お料理や素材そのものの色を際立たせたい時には白いお皿に余白を多く取って盛り付けるのがおすすめです。
メイクや髪型
バッチリ隙のないメイクよりも、余白を残したナチュラルなメイクの方が儚げで美しく感じさせてくれます。
完璧に編み込むよりもラフで自然な髪型は、髪の美しさを引き立てるのはもちろん女性としての芯の強さも表してくれそうです。
写真
心惹かれるままにレンズを向けてとる写真。時にはしっかりと構図を計算して撮ることもありますよね。そんな時、メインで撮りたいものと同じくらい意識したいのが「余白」。
余白が多いと情景をいかようにも思い描くことができます。写真も絵と同じように、心で余白を埋めることで完成させるものなのかもしれませんね。
インテリア
インテリアでも意識したい余白。余計なものが何もない空間に置かれた花や植物は、色の美しさや香りまでがハッキリと伝わってくるかのようです。
少ないもので暮らすということは、空間に余白を作り出します。おのずと本当に大切なものを手元に置いておきたくなるはずです。
もののない空間を持つ。そしてそこに、本当に大切なものをひとつだけ置く。それは、余白を楽しむという、日本人ならではの美意識と言えます。
余白の中にひとつだけ飾るからこそアクセントになる壁飾り。壁飾りと余白が互いを引き立てあって、絶妙なバランスが取れていると言えそうです。
心にも余白を持とう
いくら、活躍しても、
すごい技術や力をもっても
白 = ゆとり
がないと
黒が台無しに。
だから
影が生まれる。
スケジュールがビッシリで忙しい
家族との時間がとれない
趣味や運動ができない
心のゆとりがない
は、
白バランスが悪い。
いつも何かに追い立てられていたり心配事で胸がいっぱいだと、周りを見る余裕が作り出せませんね。心に余白があればめいっぱい楽しんだり友達や家族と嬉しいことを共感することができます。それは、毎日の充実や人生の豊かさにも繋がっていきますね。
余白とは心の余裕とも言える部分です。どんな色にも染められるように常に余白を持っていたいと思いませんか?
「余白」を楽しむという感覚は日本人独特のものとされています。びっしりと描かれる西洋絵画と、余白にこそ重きをおく水墨画や日本画を比べてみると「余白」に対する感覚の違いがよくわかります。