気になる髪の傷みの原因は...
髪の毛の成分はタンパク質と水分が大部分を占めています。表面のキューティクルが歪んだり剥がれることで、髪の乾燥、きしみ、枝毛などが発生するそうです。その原因の多くが何気ない毎日での紫外線、乾燥、摩擦によるダメージだと言われています。
特に、夏の強い紫外線を受けた後の秋の乾燥は美しい髪の大敵。とはいえ、美容院に頻繁に通うのは時間もコストもかかります。いつもより髪の傷みが気になるとき、お家でできるヘルシーなヘアケアを取り入れてみませんか。
今回ご紹介するのは、気軽にチャレンジできる痛んだ髪のためのヘルシーなヘアケアです。オイルやハチミツなどをベースに、お家にある材料で作れる天然ヘアパックを見てみましょう。
天然ヘアパックの作り方
ヨーグルトのヘアパック
髪に良いと言われている良質なタンパク質、乳酸菌、乳脂肪を含むヨーグルトのヘアパックの作り方はとっても簡単。無糖プレーンヨーグルト(なるべく無添加)と少量のオイルをよく混ぜて、髪に塗って20分くらい待ちます。待機中はラップやタオルなどで髪を巻いてしまうのもおすすめ。最後にぬるま湯で流しシャンプーします。
【ヨーグルトヘアパック】
プレーンヨーグルト 大さじ4
ココナッツオイル 小さじ2 (なければオリーブオイル)
ハチミツのヘアパック
例えば喉が痛いとき、ハチミツを舐めて楽になることもありますよね。保湿力に優れたハチミツは、潤いが欲しいときのヘアケアにぴったりなアイテムです。まず小麦粉以外の材料を混ぜて少しだけ温めます。小麦粉を溶いてペースト状にしたらヘアパックを塗りこみ、20分ほどしてからシャンプーで洗い流してください。
【ハチミツヘアパック】
ハチミツ(100%天然のもの)大さじ2
豆乳 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
小麦粉 大さじ1
ココナッツミルクのヘアパック
タンパク質が豊富なココナッツミルクを使ったヘアパックもドライヘアーやフケ予防に良いと言われています。ポイントはココナッツミルクを弱火で人肌程度に温め、頭皮をマッサージするように塗ること。毛先までココナッツミルクを行き渡らせたら、タオルかラップで1時間くらい浸透させて最後にシャンプーですすぎます。ココナッツミルクを温めすぎないように注意してくださいね。
【ココナッツミルクのヘアパック】
ココナッツミルク 大さじ3
アボカドのヘアパック
森のバターと言われるアボカドには、良質なオレイン酸やビタミンEなど栄養がいっぱい。もしアボカドが余ってしまったり熟しすぎてしまったら、ヘアケアとして活用するという使い道もあるんです。ヘアパックにするときは、アボカドの実をフォークやスプーンなどで潰してディップ状にし、ココナッツオイルを加えてください。お湯ですすいだ髪に塗り、30分ほどしたらシャンプーで洗い流します。
【アボカドのヘアパック】
アボカド 1/2個
ココナッツオイル 大さじ1
レモンのヘアパック
髪の傷みだけではなく、地肌のトラブルにも天然ヘアパックを活用してみましょう。乾燥が進むと、頭皮にかゆみを感じたりフケが増えることがありますよね。そんなときには、オリーブオイルとレモンを混ぜて保湿してみましょう。材料をよく混ぜて、湿らせた頭皮に塗りマッサージしてください。20分後にシャンプーでよくすすぎます。
【レモンのヘアパック】
レモンの絞り汁 大さじ2
水 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
バナナのヘアパック
ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、ポリフェノール、マグネシウムなどの栄養素が豊富なバナナのヘアパックもおすすめ。乾燥してパサつく髪にたっぷりの栄養を与えてあげましょう。ヘアパックをする時は、バナナとハチミツをミキサーでリキッド状にし髪に塗り込みます。20分ほどしたら、シャンプーで洗い流してください。
【バナナのヘアパック】
バナナ 1本
ハチミツ 小さじ2
卵のヘアパック
乾燥、枝毛、ゴワつきがかなりハードな状態のダメージヘアには、卵のヘアパックがおすすめです。卵には良質なアミノ酸とタンパク質がたっぷり入っており、日本や海外でも昔から卵を髪に塗る美容法が存在したと言います。髪をお湯でゆすいだら、卵の黄味とオリーブオイル、ハチミツを混ぜたものを毛先中心に塗ります。周りが汚れないようにラップで髪を包み、20分浸透させてからシャンプーしてください。熱いお湯を使うと卵が固まってしまうので、必ずぬるま湯ですすいでくださいね。元々オイリーヘアーだという人は白身だけ使うといいそうです。
【卵のヘアパック】
卵の黄味 1個分
ヨーグルト 大さじ2
お好みでアロマオイル 数滴
天然ヘアパックを使う時の小さなアドバイス
事前準備
ヘアパックを始める前に、まずは髪を良くブラッシングして髪の絡まりや汚れを浮かしておきましょう。また、髪が長い人はパックがたれてくることもありますので、サランラップやタオルを用意しておき、パックの間は髪をくるむとやりやすくなりますよ。
匂いが気になるとき
香料を加えていないので、卵やヨーグルトの乳製品で作ったヘアパックは匂いが気になる人も。そんな時は無添加のアロマアイルを2滴ほどヘアパックの材料に加えてみてはいかがでしょうか。髪に良いと言われるティーツリーやローズマリー、リラックス効果のあるラベンダーなどがおすすめです。
保存について
天然の食材のみを使って作るヘアパックには、防腐剤や保存剤は入っていません。作り置きはできませんのでご注意を。作ったら、その場で使い切ってしまうようにしてくださいね。もし余ってしまった場合、100%天然素材のパックはお肌に塗ることもできますよ。(お肌が弱い人やアレルギーが心配な人は、事前に腕などに塗ってパッチテストを行ってからにしてくださいね。)
健やかな髪で輝く毎日を
「市販のトリートメントのシリコンや化学薬品はなるべく避けたい。」「食材の期限が切れたり余ってしまった。」そんな時には、作り方も使い方も簡単な天然ヘアパックを作ってみてはいかがでしょうか。お肌を手入れするように髪も労わり気を配ることで、髪も心も輝く毎日が送れそうですね。
※今回ご紹介したヘアパックをお試しになる際は、安全のため事前に腕などに塗ってパッチテストをしてから行うようにしてくださいね。
手触り良く艶のある髪でも、いつの間にかパサついたりきしむ髪になってしまうのはなぜでしょうか。特に秋頃になると、髪の傷みが気になる人が増えますよね。