出典: ティータイムや気分転換、心を落ち着かせたい時にも活躍するのが「紅茶」。その香りと味にホッと癒される人も多いのではないでしょうか。
そんな心を解きほぐしてくれる紅茶ですが、ちょっとしたコツをおさえるだけで茶葉でもティーバッグでも、自宅でもっとおいしく淹れることができるんです。今回は、そんな「紅茶をおいしく淹れるコツ」を素敵なティーグッズと共にたっぷりとご紹介してきます。
まずは茶葉の種類を知ろう!「4種類」の有名な茶葉たち
紅茶について知るためには、まず茶葉の種類や特徴を知っておきましょう。紅茶には実に多くの種類があるので、それらを全部把握するのは難しいもの。そこで、一般的によく知られていて手に入りやすい茶葉を、4種類ご紹介していきます♪
1. ストレートティーで香りを楽しむ【ダージリン】
出典: 「紅茶のシャンパン」とも言われるダージリンは世界3大銘茶の1つです。1年に3回の収穫時期があり、それぞれで味も香りも大きく異なるのが特徴。セカンドフラッシュ(2番摘み)と呼ばれる夏に収穫されたダージリンは、マスカットのようなさわやかな香りが楽しめます。ストレートティーでその香りを活かすのがおすすめの飲み方。
2. ミルクティーにぴったりのコク深い【アッサム】
出典: アッサムは自然な甘みと強いコクが特徴の紅茶。茶葉を潰してちぎり丸めるCTC製法で製造されるアッサムは、細かい茶葉によってエキスが抽出されやすいので、甘みとコクがしっかり引き出されるのです。その濃厚な風味はミルクを入れることでより引き立ち、ミルクティーにぴったりの品種です。
3. 爽やかな香りがアイスティーにおすすめ【アールグレイ】
出典: ベルガモットという柑橘類の香りをつけたフレーバードティーの1つであるアールグレイ。その爽やかな香りは、アイスティーにするのに向いています。アールとは伯爵のことを意味し、かつてイギリスの首相であったグレイ伯爵に由来した名前です。
4. 刺激的な味と香りはストレートやミルクが好相性【ウバ】
出典: ウバはダージリン、キームンとならぶ世界3大銘茶の1つです。セイロン(スリランカ)の紅茶の代表的存在でもあるウバは、他の紅茶にはない力強い味わいと香りが魅力。また、旬の時期のものはミントのような爽やかな香りも楽しめます。ストレートティーやミルクティーで飲むのがおすすめです。
出典: ストレートでいただいたり、ミルクやレモンを加えたり、紅茶は飲み方にバリエーションがあるのが特徴です。
それぞれのおいしい淹れ方を、ひとつずつご紹介していきます。沸かしたての熱々のお湯を使って入れるのがおいしく淹れるコツですよ!
出典: まずは基本のストレートティーの淹れ方から。ミルクも砂糖も入れずに、茶葉の香りや水色(紅茶液の色)を楽しみたい時にはストレートで頂きましょう。
1. 汲みたての新鮮な水を沸騰させます。5円玉くらいの泡がボコボコ出るくらいの状態になるとよいでしょう。
2. ポットとカップにお湯を注ぎ、温めます。お湯は余裕をもってたっぷり沸かします。
3. 温めたポットに茶葉を入れます。ティーカップ1杯分に対してティースプーン1杯、細かい葉は中盛り、大きい葉はかさばるので大盛にします。
4. 沸騰したお湯を杯数分注ぎます。英国の伝統的な考えにしたがって、やかんを移動するのではなく、ポットをやかんに近づけること。湯量はカップ1杯あたり150cc。
5. すぐに蓋をし、茶葉の大きさに合わせてしっかり蒸らします。細かいブロークンタイプは2~3分、大きいリーフタイプなら3~4分を目安にします 。
6. 時間がきたら、スプーンで葉を起こすようにそっとかき回し、濃さを均一にしてから茶こしを使って最後の1滴まで注ぎ分けます。
ストレートティーの淹れ方をわかりやすく動画でもご紹介いたします。この方法ができれば、どんな紅茶でもおいしく頂けますよ♪
ミルクティーに使うミルクは牛乳がベスト。生クリームやコーヒー用フレッシュは、脂肪分が多いので紅茶には向いていないと言われています。温めた牛乳は独特の香りが紅茶の風味を損なうので、冷たいままか常温のものを使うのがおいしく淹れるコツです。
1. 牛乳はミルクピッチャーに移して常温にしておきます。
2. ポットとカップを温めます。茶葉はアッサム、ウバ、ケニアのCTCなど、味にコクがあり水色の濃く出るものがよく合います。
3. 温めたポットに茶葉を入れます。ティーカップ1杯分に対してティースプーン1杯、細かい葉は中盛り、大きい葉はかさばるので大盛にします。
4. 熱湯を注いで蒸らします。やや長めに蒸らし、牛乳の風味に負けないよう濃いめに出します。3~3分半くらいが適当です。
5. クリーミーブラウンの美しい色になるまで牛乳を入れます。少ないと色が冴えません。
レモンティーをおいしく淹れるにはレモンを飲む直前に入れること。爽やかな香りが楽しめます。基本はストレートティーの淹れ方でOKです。
1. レモンを薄くスライスします。
2. 茶葉の分量は、ティーカップ1杯分に対してティースプーン1杯。細かい葉は中盛り、大きい葉はかさばるので大盛にします。紅茶の主な香気成分はレモンの香りに近いもの。さわやかな香りを楽しむレモンティーには、クセのないディンブラ、ニルギリ、ケニアなどの茶葉が向いています。
3. 熱湯を注いで蒸らします。渋みを出さないように短めに蒸らします。2~2分半くらいが適当です。レモンを飲む直前に入れ、軽くかき回してすぐ引き上げます。長くおくと皮の苦みが出てしまいます。
アイスティーをおいしく淹れるポイントは、熱々のホットティーを氷を入れたグラスに注いで一気に冷やすこと。急冷することで香りや味を保ち、アイスティー特有の濁りを防ぐことができます。
1. 温めたポットに茶葉を入れます。茶葉の量はストレートティーを基準に、グラスに合わせます。
2. 沸騰しているお湯を手早く注ぎます。お湯の量はホットのときの半分で。
3. 蓋をして蒸らします。蒸らし時間は茶葉にもよりますが、おおむね2分程度でしょう。
4. 別のポットに移した段階でグラニュー糖を入れ、よく溶かします。甘さは好みにもよりますが、ホットのときの1.5~2倍くらい入れるとちょうどよく感じられるでしょう。
5. グラスに砕いた氷をたっぷり入れ、2倍の濃さのホットティーを注ぎ冷やします。
ティーバッグでも手順を踏んで淹れればおいしく頂くことができますよ!カップ&ソーサーのセットがなくても、マグカップに小皿などでふたをして蒸らせばOK。ティーバッグだといろいろな種類の紅茶を気軽に楽しむことができますね。
1. カップを温めます。ティーバッグもポットを使った方がよいですが、手軽にカップでいれてもかまいません。
2. 茶葉の量に注意します。1杯分につき1袋の紅茶ティーバッグを使います(多くの紅茶ティーバッグは1袋2g)。
3. 沸騰したお湯を使います。
4. 十分に蒸らします。ソーサーでふたをすると、ポットでいれるときと同じように蒸らすことができます。時間はパッケージの表示を参考にしてください。
5. 静かに引き上げます。時間がきたら、紅茶ティーバッグをそっと引き上げます。スプーンで押すと余分な渋みが出るので注意しましょう。
おもてなしにもどうぞ♪紅茶のアレンジドリンクレシピ
たくさん紅茶を楽しみたいなら、ちょっとアレンジを加えたレシピにトライしてみるのはいかがでしょう?普段とは違った味わいで、さらに紅茶が好きになるかも。おもてなしにもおすすめのレシピをご紹介します!
出典: ブドウの果汁が入った紅茶は爽やかでフルーティーな味わい。少しずつ潰したブドウを使って、香りと甘さを紅茶にプラス♪
出典: 練り白ゴマを入れて、香ばしい香りを楽しめるミルクティーのレシピ。たっぷりの牛乳をつかったマイルドな口当たりに、ゴマの風味がアクセント。
出典: オレンジの果汁をたっぷり使った紅茶は爽やかな香り。ハチミツが入って、やさしい甘さを味わえます。チョコレートのお供によく合いそう♪
出典: 甘酒を使ったチャイ風ドリンク。シナモンとショウガのスパイスが効いて体もポカポカしそうですね。栄養満点な甘酒入りで元気になりたい時におすすめのレシピ。
出典: ポットやカップだけでなく、ティーストレーナーやミルクピッチャーなど、紅茶には揃えておくと便利なアイテムがいろいろあります。お気に入りで揃えれば、より一層おいしい紅茶が淹れられそうですね。自分用はもちろん、紅茶好きな方へのギフトにもいかがでしょうか?
クールな佇まいにうっとり。KINTO/ティーポット
出典: こちらの磁器製のティーポットは、黒いボディがクールで素敵。毎日紅茶を飲む人は、出しっぱなしでもおしゃれな雰囲気のポットがおすすめです。紅茶のほかに緑茶や中国茶を淹れる時にも◎
コロンと丸いフォルムが可愛らしい/KOZティーポット
出典: 丸いボディのかわいらしさに、ステンレスぶたのシャープさがアクセントになったティーポット。毎日のティータイムにさっと出したいコンパクトなタイプです。
色違いで欲しくなる/マリメッコ 日本限定マグカップ
出典: マリメッコのかわいいマグカップがあれば、紅茶を飲む時間ががワクワクしそうですね♪気軽に使えるマグタイプなので、ティーバッグを使ったデイリーユースにいかがでしょう。
ギフトにもピッタリな/白山陶器 ティーカップ&ソーサー
出典: 紅茶の香りを楽しみやすい、広口のティーカップ。波佐見焼である白山陶器のブルームシリーズは、和食器ながら紅茶にも合うデザインが魅力です。お祝いの贈り物にしたらきっと喜ばれる、おすすめのカップ&ソーサー。
出典: カップで直接紅茶を淹れる時に必要なティーストレーナー。こちらはスウェーデン製で、シンプルデザインで使いやすいのが特徴です。茶こし代わりにもなり、受け皿が付いているので置き場所にも困りません。
出典: ミルクティーをおいしく淹れるためには、牛乳はピッチャーに入れて常温にしておくのがおすすめです。木のふたがかわいいイッタラのミルクピッチャーを使って、おいしいミルクティーを淹れてくださいね♪
出典: ミルクや砂糖を混ぜる時に使うティースプーン。シンプルながら洗練されたデザインのものだと、食卓に登場する機会も増えそう。茶葉をすくう時にもぜひ使ってみて。
出典: 茶さじを茶葉の容器と一緒にしておくと、ポットに茶葉を入れる時にさっと使えて便利。こちらは錫製のシンプルモダンなデザイン。素材の味わい深さが感じられます。小さな道具1つでも、素敵なものだと使う時が楽しくなりますよね。
出典: おいしい紅茶のためには、蒸らし時間をきっちり計っておくのが大切。こちらのドイツ製砂時計は紅茶専用の3分計になっています。デジタルタイマーではなく、アナログな砂時計を眺めながら蒸らし時間を待ってみるのも素敵な過ごし方ですよね。
1. CAMPBELL'S perfect TEA キャンベルズパーフェクトティー
出典: レトロなデザインの缶に入ったこちらの紅茶は、アイルランドのメーカー製。おしゃれなデザイン缶はキッチンに出したままにしておきたいくらい。アフリカ・ケニア産のアッサムを改良したこちらの茶葉は、マイルドで飲みやすいのが特徴。
出典: 甘く刺激的なウバフレーバーを試してみたい方は、このウバ茶葉はいかがでしょうか?ストレートでその芳醇な味わいや爽やかな渋味を試したあとは、ミルクティーでもどうぞ!
出典: 佐賀県嬉野市(うれしのし)の茶葉を使った日本製の紅茶。目を引くデザインのパッケージはギフトにも◎日本のお茶らしい渋味の少ないスッキリとした味わいが特徴。フレーバーは全部で5種類あるので、お気に入りがきっと見つかるはず!
さぁ、おいしく淹れた紅茶でティータイムを楽しみましょう!
出典: 紅茶をおいしく淹れるコツを茶葉の特徴と共にご紹介しました。いかがでしたでしょうか。お家時間が長くなるこれからの季節。丁寧に淹れた味わい深い紅茶で、ほっこり心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか♪
紅茶について知るためには、まず茶葉の種類や特徴を知っておきましょう。紅茶には実に多くの種類があるので、それらを全部把握するのは難しいもの。そこで、一般的によく知られていて手に入りやすい茶葉を、4種類ご紹介していきます♪