好きなものを集めたお部屋。なぜか統一感が出ない…
ちぐはぐ状態を脱出!お部屋の方向性を決める20のヒント
1.テーマカラーを決めよう
メインで使う色は3色以下に抑える
カラーコーディネート術をマスターするために知っておきたいのが、ベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの、3つの要素です。
ベースカラーとは、フロア、壁、天井などのお部屋の大部分を占める色です。
アソートカラーとは、家具やカーテン、ラグマットに使う、2番目に面積の広い色です。
アクセントカラーとは、クッションや小物にあたる占める割合が最も小さい色です。
このベース、アソート、アクセントの割合を、7:2.5:0.5 の割合にすると、お部屋の印象をバランス良く見えるのです。
色のトーンを揃える
使う色の数を抑えるのと同じく、トーンを揃えることも重要です。こちらのお部屋は、どちらかというと明るいトーンの青をベースにまとめられていて、明るく爽やかな印象です。
一方こちらは、深みのあるグリーンと黒を使って落ち着いた雰囲気にまとまっています。明るく元気になれる空間にしたいのか、落ち着く空間にしたいかによって、色のトーンを選んでみましょう。
テーブルの脚、照明のコード…細かい部分の色にも注目して
ベースカラーを3色に抑えるために注意して見てほしいのが、テーブルや椅子の脚、照明のコードといった部分。見落としがちですが、ここがバラバラだと「ちぐはぐ感」が出やすいので要注意です!こちらのお部屋も、イスの脚と照明本体・コードの色が白で統一されているため、洗練した印象になっていますよね。
木製家具の色味を揃える
木製家具の色味を揃えるのも、重要なポイントです。同じ木製の家具でも、オークのような明るい色味とウォルナットのような暗い色味では、与える印象が全く異なります。そのため、同じ空間にあるとまとまりのない印象になりがち。
床の色に合わせる・馴染ませる
ラグ、カーテン、ベッドカバー…柄のあるものはなるべく1つに抑える
家具や小物も、柄の中の色から選ぶ
柄物のアイテムが1つある場合は、その柄に使われている色に合わせて他のアイテムを選ぶと統一感が出ます。こちらのお部屋では水色と黄色をインテリアにも取り入れているので、全体にまとまりが出ていますね。
2.素材選びで印象をコントロールしよう
温かい雰囲気にしたいなら…「木」「ラタン」「布」
格好いい雰囲気にしたいなら…「金属」「プラスチック」
クール、格好いい、大人っぽい雰囲気にしたい時には、金属やプラスチックなどの無機質な素材がおすすめ。インダストリアル、ブルックリンスタイルといったインテリアのコーディネートによく使われていますが、ナチュラルなインテリアに少しミックスすると、柔らかい印象を大人っぽく引き締めることもできます。
素材をミックスして、お部屋の印象をコントロール
逆に、「格好いい部屋にしたいけど、冷たい印象にはしたくない」という場合は、プラスチックや金属などの素材をメインに選びつつ、木製家具やファブリックなどでやさしい雰囲気をプラスしましょう。足したり引いたりしながら割合を調整していくと、心地よい比率が見つかるはずです。
3.買い物する時、こんなことに気をつけよう
雑貨は小さいものより、大きいものがバランスを取りやすい
値段が高かったり、どんな風に飾るか決めかねていたりすると、とりあえず小さいものを一つだけ購入する、という事も多いもの。ですが、実は小さいアイテムよりも大きいアイテムのほうがバランスが取りやすく、インテリア初心者さんにはオススメなんです。まずは、「小さいものをたくさん飾る」のではなく「大きいものを少なく飾る」ようにすると、手早くお部屋の印象がまとまり、他のアイテムも後から買い足しやすくなりますよ。
お店のディスプレイ、コーディネートを真似する
インテリアショップでは、実際に雑貨がディスプレイされていることも多いですよね。「自分の部屋とはぜんぜん違うから」とスルーせず、真似できるポイントを探しておくと、実際に飾る時のヒントになります!写真を撮っておけば、後から見返すこともできて便利。色の合わせ方や他の雑貨との組み合わせ、並べ方など、マネできるところはどんどんマネしましょう。
飾る場所を用意しておく
どこにどう飾るかをイメージしてから買う
家具は「高さ」を意識して買い揃える
家具の高さが揃っていると、お部屋がすっきりして広く見えます。家具を並べるときは高さを揃える、もしくは奥から背の高い順に配置するのも効果的。背の高い家具を選ぶときは、他の家具の高さとバランスを取ることを意識してみましょう。
4.配置・ディスプレイを工夫しよう
お部屋の「主役」を決める
違う素材をミックスするときは、「レピテーション」を使う
まず、フレームのホワイトカラーに合わせて、鍋やマグカップ、オーブントースターなどの小物・家電にもホワイトカラーのアイテムを選び、全体的な調和を与えています。
ちゃっかり、照明もホワイトカラーです^^
続いて、ユニットシェルフの棚と同じ素材感である木を使った、違う色の小物アイテムを同じ空間に置きたいときに、大活躍するのが、レピテーションです。
特に、同じ素材感のものだと、ひとつだけ違う色のものが来たとき、その部分だけ、浮いてしまいがち。
例えば、こちらのキャニスターは、蓋がブラウンカラーですね。
この狭い一枠の中で、同じブラウンカラーのアイテムを2つ以上配置します。
そして、別の棚でも、同じブラウンカラーのチボリオーディオを置きます。
また、違う段の棚上にも、ナチュラルカラーより濃い目の収納カゴを置いたり、広い範囲に、ブラウンカラーのアイテムを繰り返し散りばめます。
そうすることで、全体的に調和された統一感のあるコーディネートが完成しました♪
同じ素材のものをまとめて飾る
生活感のあるものを隠す
「好きな方向性が決められない」という人は、模様替えが楽しめる空間に
「好きな色やテイストがばらばらで、一つに絞れない!」という人は、季節や気分でお部屋の雰囲気をガラッと変えられる「余白」のあるインテリアを意識してみましょう。テーブルやソファなどはなるべくシンプルなものを選び、クッションやポスターにインパクトのあるアイテムを持ってきます。「無彩色」と呼ばれる白、黒、グレーは何にでも合わせやすいので、家具にそういった色を選ぶと、様々な組み合わせが楽しめますよ。
テーマカラーは、3色までに抑えるのがポイントです。例えばこのお部屋の場合は、「青・茶色・黒」がベースになっていますね。ベースを3色に決めたら、他の色はなるべく使わないように心がけましょう。使う場合は差し色として少しだけ、が鉄則です。さらに一般的には、ベースとなる3色を7:2.5:0.5の割合で色を取り入れると失敗がない、と言われています。