私たちの生活に欠かせない布団。大きくてかさばるので、どうしてもクローゼットの中の「邪魔もの」になりがちですよね。ですが、少し工夫することですっきりと布団を収納させることができるんです。仕舞う前のお手入れ方法から便利なグッズまで、日々役立つ布団収納のヒントをご紹介します。

オフシーズンになった布団を収納するときは、すぐに仕舞わないようにしましょう。しばらく使っていた布団には、ホコリや湿気がこもりがちです。カバーを外してから、布団に優しく掃除機をかけて、ホコリを取り除きましょう。

布団に掃除機をかけたあとで、ベランダに干します。空気を通すことで、布団の中にこもった湿気が逃げやすくなりますよ。天気のいい日なら、片面1時間ずつ、計2時間程度干すのが目安です。特に羽毛布団の場合、紫外線で生地が傷んでしまうことがあるので、2時間以上干さないほうがいいようです。

梅雨の時期など、布団をなかなか外に干せないこともありますよね。そんなときは布団乾燥機が便利です。布団を高い温度で温めて乾燥してくれるので、ダニ対策にもなるそうですよ。収納時だけでなく、普段の布団のお手入れにも◎。

布団を収納するときにおすすめの畳み方は、まず縦に三つ折りして細長い形にしてから、クルクルッとまとめる方法です。できるだけコンパクトに畳みつつ、つぶさないようにして仕舞いましょう。通気性のよい布製の袋がおすすめです。

季節の布団を久しぶりに出したときも、クローゼットの中のホコリや湿気を吸収していることがあるので、収納時と同じように布団全体に掃除機をかけます。その後、外に干したり、乾燥器をかけてから使うようにしましょう。

布団にぴったりの専用ケースを使えばかさばりにくく、収納が楽になります。こちらのケースのように三方がファスナーになっているデザインだと、仕舞うのが簡単。取り出しやすいように持ち手が付いているのもポイントです。

IKEAの収納ケースは、布団の大きさに合わせて3タイプから選べます（44×55×19cm・69×55×19cm・93×55×19cm）。こちらの写真は44×55×19cmのもの。合い掛け布団1枚を小さく畳んで、ちょうどよく収納することができます。

押し入れはクローゼットよりも収納スペースが広く、布団をたくさん仕舞うことができますが、重ねて置いたときは上げ下ろしが大変になってしまうことも。すのこで仕切りを作り、その上に布団をのせてみましょう。収納されているものが見やすく、上げ下ろしもしやすくなり、通気性もアップします。

布団を床に置いて収納すると、掃除のときに上げ下ろしが大変になってしまいますよね。脚のついた台の上にのせておけば、掃除機がけや拭き掃除がスムーズにできます。布団にホコリや髪の毛がつきにくくなる効果もありますよ。

布団の上げ下ろしには、意外と手間がかかります。重くてかさばる布団を持ち上げて収納するときに、クローゼットや押し入れの中がよく見えず、仕舞われている物が倒れたり落ちてきたり…といったことは避けたいですよね。そのために、布団を収納するスペースはなるべくすっきりさせておきたいものです。

布団と同じスペースに小物や雑貨を仕舞っておくときは、箱に入れておきましょう。布団の上げ下ろしのときに邪魔になりにくくなります。同じデザインの箱で統一すれば、見た目も美しいですね。

毎日布団の上げ下ろしをする人は、布団の収納スペースには特に気を遣いたいところです。布団用の空間をできるだけ広く確保し、周りにあまり物を置かないようにしましょう。布団を敷いているあいだもその空間をしっかりと確保しておき、「物を片付けないと布団を仕舞えない」ということのないようにしておくと、毎日の上げ下ろしが楽になります。