「ビューロー」とは？
北欧諸国の人々は、厳しく長い冬をいかに快適に暮らすかを、長い歴史のなかで追求してきました。ビューローは、物質的な面というより、むしろその精神性や暮らし方の工夫によって作り出された質の高い北欧の家具なのです。
機能美、素朴さと上品さを兼ね揃えたビューロー。
その洗練された魅力を詳しく知れば、きっと虜になるはずです！
無垢材の魅力を活かした木材の温かみ
木の素材を最大限に生かすというのが、北欧家具の顕著な特徴のひとつ。これからその素材の特性をご紹介するので、お気に入りのビューローを探す際のポイントにしてみてください。
ダークカラーの高級材チーク
チークは、ダークカラーの代表的な木材で、良質なものは高級材として扱われています。北欧のヴィンテージ家具は、このチーク材は良く使われます。
耐久性もあり、経年変化でよりこっくりとした味わい深い色合いになるのも魅力。今となっては、木目が美しく出てきるチークは手に入りにくい希少な木材。そういった点でも、良質なチーク材で出来たビューローは付加価値と言えるでしょう。
耐久性に優れたナチュラルカラーのオーク
オークは、ナチュラルな肌色に近い色をしており、木の持つ経年変化で、黄色味が増したり、赤茶のような色味に変化していきます。またずっしりとしていて、強度があり、耐久性に優れているのも特徴です。また、丸太を切り取る際の加減で木目のニュアンスが変わりますが、しっかりとした印象の力強い木目も特徴のひとつ。なかには、光沢感のある美しい虎斑（トラフ）と呼ばれる模様が出るものがあり、より希少価値がある素材として扱われます。ヴィンテージのビューローを選ぶ際は、ぜひ、注目して見てください。
一台で何役もこなす。機能的なビューローたち
限られた空間のなかで、快適に暮らすための工夫されたビューローは、狭い日本の住環境にもぴったりです。
それでは、どんなビューローがあるか見ていきましょう。
デスクとしても使えるビューロー
収納だけでなく、デスクとしての機能があるベーシックなライティングビューロー。
こちらは天板が引き出せるタイプで、使いやすさも◎ リビングや書斎に置くのも良いですね。
ドレッサーとしても使えるビューロー
こちらのビューローは、ドレッサーとしても使えます。ミラーは使いたい角度に、動かせるのも嬉しい。寝室や、ダイニングルームの片隅のインテリアアイテムとして活用しても素敵。
フラップ型のビューロー
こちらのビューローの上部は、鍵付きの開閉式になっており、表に見せたくないものや、大切なものをしまうことができます。
開けると小さな引き出しや収納棚がお目見え。天板スペースはもの乗せる台としても使えます。食器棚として利用するのも◎
カウンターテーブルとしても使えるビューロー
こちらのビューローは、いたってシンプルなデザインが魅力。空間をすっきりと見せてくれて、ソファーやテーブルなど、ほかの家具とコーディネートしやすいのもメリット。
タンス型のビューロー
こちらは床に直に接する、台輪と呼ばれる家具の下に枠組の台木が施されたタイプ。
安定感があるので引き出しの開閉がしやすいので便利です。チェストの利用をメインとするならば、おすすめのタイプです。
ビューローを選ぶ際のポイント
どこに置く？どの機能をメインに使う？
ご紹介したように、ビューローのタイプは、収納が豊富なものや、デスクとしての機能高いもの、ディスプレイできるようなラックの機能があるものなど、様々あります。
ベッドルームに置いてベッドサイドテーブルやドレッサーとして、書斎に置いて勉強机としてなど……使う目的に合わせたものを選べば、部屋のなかでコーディネートする際に、実用的なアイテムとして間違いなく活躍してくれますよ。
サイズを確認しよう
イメージができたら次は置きたい場所に置けるか、サイズ感をチェックしましょう。サイズ感は使いやすさを左右するとても重要なポイントです。置きたい家具を無理やり置くより、置きたい場所のサイズを計って、それに見合うものを探す方がおすすめです。
ビューローを暮らしに取り入れてみよう
木材の温かみを感じる、シンプルながらも高い機能性を持つビューロー。特にヴィンテージもののビューローは、現在、制作できる作り手がいないと言われるほど、デザインの正確さときめ細やかな配慮がなされた作りをしています。
ビューローを、末長く愛着の持てる一品として取り入れて、ぜひ生活の質をあげてみてください。
ビューローは、洋服タンス、デスク、ドレッサー、ディスプレイのように使えるラックとしてなど、機能が複合した実用性の高い家具のこと。主にデンマークのヴィンテージ家具に多く、北欧インテリア好きではないと、聞きなれない言葉かもしれません。