理想の暮らしを叶えるビンテージハウス。
メリットばかりじゃないけれど…
ですが、経年変化した家は何もかもが新しい便利な新築とは違い、不便さがあります。築年数の古さからくる傷みは、戸の開け閉めにまで影響し、いつもゆったりとした時間の流れのなかで生活しているわけではない私たちにとって、些細なことがイライラの原因となることもあります。
とくに古民家の場合、環境によっては苦手な害虫に悩まされたり、野生動物との共存は切実な問題となってくるでしょう。実際に山間部を車で走ってみるだけでも、家や畑の周りにたくさんの柵が張り巡らされており、夜の外出はままならないことも想像できます。
それでもビンテージハウスが良い!
稀に古くなるほどに価値が上がっていくビンテージハウスやマンションもあるんですよ。有名な建築家が作った人気の建物や、デザインや立地が良くしっかり管理されているなど、いくつか条件がありますが、そんな物件に出会えたらラッキーですね。
リノベーションはプロに頼む or 自分たちでやる?
ビンテージハウスはその古さゆえ、住める状態にもっていくまでにも一苦労。選ぶまでにもどんなお家にしようか、散々考えられたこととは思いますが、購入してからもイメージどおりにリノベーションできそうか?考えることになります。
そして、プロに任せることと自分たちでやることも決めなくてはいけません。
この本で、紹介されているのは、築30年~150年程
前に建てられた家。
米軍ハウスや、京町屋、洋館アパートメント、
古民家など、昔から大切に住み継がれてきたお家と、
そこに暮らす、それぞれのスタイルを楽しむご家族
の写真、生活が紹介されている本です。
いつまでにやる?
ビンテージハウスの楽しみ方も人それぞれで、住む前に完璧に整えておきたい方もいらっしゃれば、住みながら少しずつ暮らしに合わせて手を加えていきたい方もいらっしゃるでしょう。
水回りは1番に整える
どちらにしても、いつから住むのか?に合わせてリノベーションをしておく必要のある箇所もあります。とくに生活に必要不可欠な水回りがダメージを受けている場合が多いので、大掛かりなメンテナンスも必要になってくるでしょう。
何をいつまでにやっておくか考えておきましょう。
インテリアは少しづつ揃えても◎
ビンテージ感をさらに高めるには、アンティークな家具や小物も欠かせません。上質で質感の良い、経年変化を感じさせてくれる家具は、リサイクルショップやアンティークショップでも見つけられますよ。
お休みの日を利用して探し回るのも楽しみのひとつですよね。もちろん手作りするのも◎
古民家で暮らすには。
リフォーム計画はしっかり立てる
また、茅葺屋根のような年代物のの古民家では、材料を集めにくいこと・職人さんが限られることもデメリットとして挙げられます。必要なときにメンテナンスしてもらえる業者さんを探しておきましょう。
心も体も芯からリラックスできる独特の空間のある古民家。少しでも暮らしやすいよう整えていきたいところです。
住む地域によって様々な対策が必要
古民家は日本の気候に良く合っています。通気性が良く湿気がこもりにくく、家の建材からあますことなく豊かな自然を感じられます。
ところが冬は地域によっては本当に寒いので、防寒対策は不可欠です。家が雪で埋まるほどの地域でなくとも断熱材を使用したり、床に厚手のラグを敷いたりしてしっかり防寒していきましょう。
逆に、沖縄のような暖かい地域では寒さ対策よりも台風への備えが大切です。その他にも雨が多く水害が起こりやすい、雪崩が起こる可能性があるなど、どこに住むのかによって、気候や風土が違い対策方法も変わってきます。
地域のことも勉強しつつ、万が一の備えもしっかりしておきましょう。
家族が育つようにお家もその時々のシーンに合わせてじっくり手入れしていくことで育っていき、かけがえのない「我が家」になっていきます。住めば都と言いますが、ぜひ、その土地ならではの風土を楽しみながら、心地良い家づくりを目指していきましょう。
いつかは「ビンテージハウス」で理想の暮らしを叶えたい!そう思われる方は多く、実際に現代の建物にはない個性的な物件を選んで自分たちらしいスタイルを楽しんでいる人々が増えてきています。
ビンテージにしか出せない穏やかで温もりのあるやさしい空間。お手入れの行き届いた庭に咲く花々や、フレッシュな野菜。「暮らしを楽しむ」まさにそんな言葉がしっくりきます。