“ヒュッゲ”を彩るキャンドルの灯り
キャンドルはもともとデンマークの長く暗い冬を暖かく快適に過ごすために使われてきました。今では季節を問わずお部屋のあちこちで火が灯され、暮らしの中にキャンドルがしっかりと根付いています。
雰囲気だけじゃない炎の効果
キャンドルの炎が持つゆらぎの力
不規則にゆらぐキャンドルの炎は、小川のせせらぎやそよ風等の、自然現象に見られる 『1/fゆらぎ』のリズムを刻んでいます。人間の鼓動も同じリズムを刻むことから、生体に快感を与えるリズムとして知られています。
マイナスイオンの放出
人は森林等の自然の中にいると、リラックスして気持ちが落ち着きます。
これはマイナスイオンが発生しているためと言われます。このマイナスイオンが、キャンドルが燃焼する際に発生する微量の水分からも放出されます。 その数は約20,000個/cm3といわれており、森林や滝から放出される数を上回ります。
キャンドルに火を灯せば、家にいながらにして森林浴気分が味わえるのです。
香りによる効果も期待できる
デンマークと日本の共通項
お家の広さ
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でも、キャンドルを灯すなんてデンマークの広い家だからできるんじゃないの?と、思ってしまいませんか?実は、狭いと言われがちな日本の家ですが、床面積で比較するとデンマークとあまり変わりがありません。
デンマークで100㎡(約30坪)のアパートというと、広い方だそうです。そうすると、日本の家と大きくは違わないのではないでしょうか。同じくらいの面積のお部屋ならば素敵な使い方はどんどん参考にしたいてすよね。
炎の文化
昔の日本では各家庭に囲炉裏があり、照明としても調理場としても暖を取るためとしても使われていました。ですが、今の住宅事情では囲炉裏を持つことは難しいですよね。それはデンマークの暖炉にも、同じことが言えそうです。
デンマーク流。キャンドルの素敵な使い方
人が集まるリビングに
毎日の食事をする大切なダイニングに
時にはくつろぐ場所として使いたいベランダに
1日の終わりを和やかにするベットサイドに
北欧やヨーロッパでは、クリスマス直前の日曜日までの1ヶ月間、毎週1本ずつキャンドルを灯し4本灯したらクリスマスを迎えるという風習があるそうです。ベットサイドに置かれたキャンドルを、1本ずつ眺める時間も素敵ですよね。
プライベート空間のバスルームに
デンマークでは、湯船に浸かるという習慣がありません。それでもバスルームにキャンドルを置くことで、冷たさを感じさせない空間になっていますね。
帰ってくる人を温かく迎える玄関に
おわりに
日本で、デンマークのように日常的にキャンドルを灯し、ヒュッゲな時間を持つことを完全に踏襲するのはなかなか難しいことかもしれません。でも、照明を落としキャンドルのほのかな灯りだけでゆったりとした時間を意識的に過ごしてみませんか?
1日の終わりや週末だけでもゆっくりとキャンドルの炎を見つめる時間を持つことで、次の日や次の週に元気に動く力、アイディアか湧きそうな気がします。自分にとってのヒュッゲのおともにキャンドルを選んでみてください。
デンマークでは、心地よいことや幸せであること、ひいては親しい人と楽しい時間を過ごすことを「ヒュッゲ」と表現するそうです。ヒュッゲであることをデンマークの人はとても大切にしています。そんなヒュッゲに欠かせないのがキャンドルです。