多くの左利きさんが経験する、日常での不便さ。公共の場や市販の道具はほとんどが右利き用に作られているため、左利きさんには使いづらいものが多いですよね。

たとえば、はさみや包丁、カッターナイフや缶切りなどの刃物類は、右利き用のものだと左利きさんには上手に切ることができません。

公共の場を左利き仕様にすることはなかなか難しいことですが、おうちの中ぐらい左利きさんにとってやさしい空間にしたいもの。
そんな左利きさんが過ごしやすいおうち作りのヒントをいくつかご紹介していきます！

肉、魚、野菜など、食材を問わずに使うことのできる、オールステンレスの三徳包丁。ユニバーサルデザインのものなら両面に刃がついているので、左利きさんにも使いやすい設計に。

和包丁は片面しか刃がついていないものが多いですが、こちらは幅広く使える両刃仕様に。包丁の両面に左右対称に刃をつけることで、利き手に関係なく使うことができます。

シンプルで使いやすい、柳宗理がデザインしたミルクパン。注ぎ口がお鍋の左右に作られているユニバーサルデザインです。

こちらは左利き用のジャムスプーン。ユニバーサルデザインではありませんが、作者さんの左利きのお友達のために製作したという、あたたかな心遣いが感じられます。

鉛筆づくりのマイスターとも呼ばれ、200年の歴史を持つLYRA（リラ）社の色鉛筆「グルーヴ　トリプルワン」。ぽってりと太めのボディは握りやすく、人間工学に基づいた凹みによってすべての人が使いやすいよう設計されているんです。

両面に刃のついている、ユニバーサルデザインのハサミ。刃物の産地・岐阜県関市の職人さんの手によって造られたハサミは、切れ味もしっかりと。

キッチンにも左利きさんに使いやすい配置があるのをご存知でしたか？利き手の方向、つまり左手の方向に動線が向かうような配置が、左利きさんにとって使いやすいキッチンなんです。

こんなふうに、向かって右側から【シンク→作業場→コンロ】の順に並んでいるのが理想的です。道具を取り出しやすく、移動も簡単♪お料理がスムーズになります。

まずは机の位置を見直してみましょう。デスクは利き手と反対側に光源が来るように置くのが鉄則。左利きさんの場合、このようにスタンドライトや窓が右側に来るように配置しましょう。

なぜなら光源が左側にあると、鉛筆を持つ左手で影を作ってしまうから。学習効率UPのためにも、一度子供部屋をチェックしてみてください。