南部鉄器とは?
南部鉄器の歴史
南部鉄器は、17世紀中頃、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりといわれます。以来、良質な原材料に恵まれたことや、藩が保護育成に努め各地より多くの鋳物師、釜師を召抱えたことで発展を続け、その製造品も茶釜から日用品にいたるまで広い用途に応じていました。
日本的伝統美の南部鉄器
南部鉄器はその優れた品質により多くの人に親しまれ、日本の代表的伝統工芸品として揺るぎない地位とブランドを築いてきました。その逸品の数々は日本的伝統美のひとつの到達として近年さらに評価を高めています。
南部鉄器の特徴
使い込むほど馴染む
使い込むほどに風合いが出てくる。使い手によって味わいが変わる。使う人のくらしが、そのまま写しとられる。それが南部鉄器です。
南部鉄器は丈夫で長持ち
熱で溶け出す温度を融点といいますが、鉄の融点は何と1000度を超えます。そのため、不用な空焚きにも耐え、たいへん丈夫で錆に注意すれば一生使用できます。
急須について
南部鉄器の急須と鉄瓶の違いとは?
使い方とお手入れ方法
錆びてしまったときは…
デザイン性抜群の南部鉄器の急須あれこれ♪

最近の南部鉄器は、カラフルなものから現代的なデザインにアレンジされたものまで、そのバリエーションは多岐にわたります。近年、その美しさ・クールな機能性は、海外の方にもたいへん人気があるようです。
丈夫でデザインの美しさに定評のある、国内の代表的な南部鉄器のブランドをご紹介します。
OIGEN(及源)
東屋(あづまや)
釜定(かまさだ)
白やピンクも!人気の南部鉄器カラーポット

海外を中心に人気なのが、南部鉄器のカラーポット。こちらは、南部鉄器専門店「オドゥラデメール」のオリジナルデザインですが、れっきとした岩手・盛岡の伝統工芸品。
直火にはかけられないので、ティーポットとしての使用となります。

カラーはどれもこれも絶妙な色合い。実直な昔ながらの南部鉄器ももちろん素敵ですが、軽い印象のカラーポットはインテリアにもすんなり馴染んで、飾りたくなる可愛らしさです。

どこか北欧を感じさせる色とフォルムは、和にも洋にも使える可愛らしさ。

こちらは「カモミール」という名前のカラーポット。花のような模様が並んだ可愛らしく北欧食器とも難なく馴染みます。

こちらのコロンとまんまるな形が印象的なティーポットは、壱鋳堂のもの。ビビットなピンクですが、意外と食卓にも馴染みます。シンプルな和食器に合わせてティータイム。
実はとても歴史が長い南部鉄器。はじまりはなんと17世紀中頃だそう。江戸時代からこんなに立派な物があったなんて驚きですね。