キラキラな世界観に引き込まれる、よしいちひろさんのインスタ
ふんわりドリーミーなイラストを得意とするイラストレーターのよしいちひろさん。インスタグラムの投稿には、イラストで描く雰囲気そのままの世界観が詰まっていて、いつの間にか"よしいワールド"に引き込まれてしまいます。見ているだけで「お気に入り」に囲まれて暮らすよしいさんのキラキラした気持ちが伝わってくるよう。
「好き」を集めたインテリアに、わくわくするファッション。お子さんがいても、とても自由に生活を楽しんでいる様子が印象的です。どれも何気ない日常を記録した自然体の写真ですが、その日常がとにかく素敵!と、おしゃれ感度の高い女性を中心に高いフォロワー数を誇るインスタグラマーさんです。
「好き」を集めたインテリアに、わくわくするファッション。お子さんがいても、とても自由に生活を楽しんでいる様子が印象的です。どれも何気ない日常を記録した自然体の写真ですが、その日常がとにかく素敵!と、おしゃれ感度の高い女性を中心に高いフォロワー数を誇るインスタグラマーさんです。
出典:www.instagram.com(@chocochop2)
そんなよしいさんの魅力に迫るべく、旦那さまとお子さん、そして愛犬「おいも」と暮らす都内のお宅に伺い、インスタグラムのこと、ファッションや暮らしぶりのことなど、あれこれ伺ってきました。
よしいさんと、インスタについて
――まずは、インスタグラムを始めたきっかけを教えてください
シンガポールに住むアーティストの友人から誘われたのがきっかけで、子どもが生まれる1年ほど前からはじめました。
――始めて良かったと思うことはなんですか
海外の方ともコミュニケーションとれるのがいいなって。それに日本にいるとどうしてもイメージや先入観でその国の人をみてしまいがちですが、インスタグラムだと国ではなく個人が見えてくるのがいいですね。
シンガポールに住むアーティストの友人から誘われたのがきっかけで、子どもが生まれる1年ほど前からはじめました。
――始めて良かったと思うことはなんですか
海外の方ともコミュニケーションとれるのがいいなって。それに日本にいるとどうしてもイメージや先入観でその国の人をみてしまいがちですが、インスタグラムだと国ではなく個人が見えてくるのがいいですね。
――自分なりのテーマや決めていることってありますか?
なにか最近思ったこととか「伝えたいこと」をできるだけ添えるようにしてます。ブログなりなんなり、見ていただいた人になにか得るものがあって欲しいので。ただキラキラした部分だけではなく、身近に感じてもらえるよう生身の人間として正直に思ったことを書いています。子どもに対して思ったこととか。
――「子どもに合わせて我慢するのは性に合わない」という投稿をみて、正直だなと思いました(笑)
我慢が苦手なので、子どものごっこ遊びに付き合うのも毎日だと苦痛を感じて……。「ごっこ遊び 苦痛」とか検索したりして(笑)そこは、子どもと一緒にそれぞれが満足できる時間をどう過ごすか、という風に考えています。夫も協力的なので、私にしかできないことはやって……というので帳尻が合うかな、と。
――インスタグラムをはじめて、変わったことはありますか?
写真への探究心が湧きました。みなさんすごく写真も加工も上手なので、そういう方の投稿をみて研究しています。「どうしたらこんな風に撮れるの」って、カメラマンの友人に聞いてみたりして(笑)
なにか最近思ったこととか「伝えたいこと」をできるだけ添えるようにしてます。ブログなりなんなり、見ていただいた人になにか得るものがあって欲しいので。ただキラキラした部分だけではなく、身近に感じてもらえるよう生身の人間として正直に思ったことを書いています。子どもに対して思ったこととか。
――「子どもに合わせて我慢するのは性に合わない」という投稿をみて、正直だなと思いました(笑)
我慢が苦手なので、子どものごっこ遊びに付き合うのも毎日だと苦痛を感じて……。「ごっこ遊び 苦痛」とか検索したりして(笑)そこは、子どもと一緒にそれぞれが満足できる時間をどう過ごすか、という風に考えています。夫も協力的なので、私にしかできないことはやって……というので帳尻が合うかな、と。
――インスタグラムをはじめて、変わったことはありますか?
写真への探究心が湧きました。みなさんすごく写真も加工も上手なので、そういう方の投稿をみて研究しています。「どうしたらこんな風に撮れるの」って、カメラマンの友人に聞いてみたりして(笑)
――投稿される写真は自然体で日常の風景が多いですが、撮影はどのようにしているのですか?
外で子どもと2人で写っているのは夫が撮ってくれたものです。家のなかで1人で写っている写真はセルフシャッターで自分で撮っています。スマホをリモコンにしてデジタルカメラで撮れる機能があるんです。
――どんな写真にするか、事前に決めて撮るのですか?
定点観察的にベッドルームでその日のコーディネイトを撮るっていうのは、妊娠中から今まで定期的にやっています。でも、狙って撮るほど上手ではないので、基本的にはたくさん撮ってその中から選ぶ感じですね。何気ない暮らしのなかの瞬間が多いです。
外で子どもと2人で写っているのは夫が撮ってくれたものです。家のなかで1人で写っている写真はセルフシャッターで自分で撮っています。スマホをリモコンにしてデジタルカメラで撮れる機能があるんです。
――どんな写真にするか、事前に決めて撮るのですか?
定点観察的にベッドルームでその日のコーディネイトを撮るっていうのは、妊娠中から今まで定期的にやっています。でも、狙って撮るほど上手ではないので、基本的にはたくさん撮ってその中から選ぶ感じですね。何気ない暮らしのなかの瞬間が多いです。
投稿に込められたメッセージ
「希望をもってもらえる発信を」
「希望をもってもらえる発信を」
――投稿する時になにか気をつけていることはありますか?
親ばかっぽいのはやめようって(笑)その判断は難しいですが、できるだけ客観的なものを選んでいるつもりです。自分が子どもを生む前の感覚を思い出して、あのころの自分に見られている感じはずっと意識しています。
親ばかっぽいのはやめようって(笑)その判断は難しいですが、できるだけ客観的なものを選んでいるつもりです。自分が子どもを生む前の感覚を思い出して、あのころの自分に見られている感じはずっと意識しています。
――お子さんがいてもおしゃれなインテリアを実現して、自由に暮らしを楽しんでいる様子が伝わりますよね。
子どもが生まれると、自分の好きなことが制限されると思う人は多いですが、でもこれから子どもを生む人や若い人に「子育てってたしかに大変だけど、いいこともあるよ」っていうのを感じてほしいんです。
子育ての話に限らずですが、多くの方に希望をもってもらえるようなものでありたくて。「何気ない日常を大切にできる日本になってほしい」そんな願いからインスタグラムで暮らしぶりを発信しています。
子どもが生まれると、自分の好きなことが制限されると思う人は多いですが、でもこれから子どもを生む人や若い人に「子育てってたしかに大変だけど、いいこともあるよ」っていうのを感じてほしいんです。
子育ての話に限らずですが、多くの方に希望をもってもらえるようなものでありたくて。「何気ない日常を大切にできる日本になってほしい」そんな願いからインスタグラムで暮らしぶりを発信しています。
最愛なるファッションについて
――インテリアもファッションも、簡単にジャンル分けできないような独自の世界観がありとても素敵です。きっと今まで見てきたものや好きなものが今につながっていると思うのですが、そのなかでも強く影響を受けたものはありますか。
その時々であまりこだわりなく選んで、時には捨てて……というのを繰り返して今があるという感じです。好きなお店も「東京で1番好きかも!」と言いつつ3年後には行かなくなったり(笑)申し訳ないと思うんですけど、その時の気分によっていつも夢中になるものは違うんです。
ただ、学生時代に神戸に住んでいた影響で古いもの、特にヨーロッパのものは大好きなので、それが根底にあると思います。
その時々であまりこだわりなく選んで、時には捨てて……というのを繰り返して今があるという感じです。好きなお店も「東京で1番好きかも!」と言いつつ3年後には行かなくなったり(笑)申し訳ないと思うんですけど、その時の気分によっていつも夢中になるものは違うんです。
ただ、学生時代に神戸に住んでいた影響で古いもの、特にヨーロッパのものは大好きなので、それが根底にあると思います。
どうしようもなく愛してるものだけで
クローゼットを埋め尽くしたい
クローゼットを埋め尽くしたい
――今日着ている古着のワンピースもとてもお似合いです!ファッションにハマったきっかけなどはありますか?
30歳のころ、なにかに対して深くないことがすごくコンプレックスで……「自分もなにかのオタクになろう!」と思ったんです(笑)それがファッション。ちょうどツイッターが登場して、スタイリストの友人たちの間で、かわいいブランドの情報をあげ合いっこしていたので情報収集したり、海外ブランドやオンラインセレクトショップなどもよく見たりして、オタクになるために勉強していました。
30歳のころ、なにかに対して深くないことがすごくコンプレックスで……「自分もなにかのオタクになろう!」と思ったんです(笑)それがファッション。ちょうどツイッターが登場して、スタイリストの友人たちの間で、かわいいブランドの情報をあげ合いっこしていたので情報収集したり、海外ブランドやオンラインセレクトショップなどもよく見たりして、オタクになるために勉強していました。
――以前の投稿内容で「クローゼットの一枚一枚すべてが、どうしようもなく愛しているものだけで埋め尽くされる日を夢見ています」とありましたが、お買い物のときはどのように選んでいますか?
「貧欲帖」とよんでいる手帳があるのですが、たくさん情報を取り入れた後、欲しいものはそこにリストアップしてすごくすごく吟味します。でも結局それがベストバイだったかどうかの判断は、2,3年、少なくとも1年経ってようやく見えてくることが多いです。そういう風に、答えが簡単に見い出せないからこそお洋服に夢中になるのかもしれません。
――「貧欲帖」!いいですね!参考になります。
落書き程度でも、自分の手で書いて後々見返したりすることで整理されるんです。貧欲帖には「急いでるときに買わない」など、お買い物の戒めなんかも記してます(笑)
「貧欲帖」とよんでいる手帳があるのですが、たくさん情報を取り入れた後、欲しいものはそこにリストアップしてすごくすごく吟味します。でも結局それがベストバイだったかどうかの判断は、2,3年、少なくとも1年経ってようやく見えてくることが多いです。そういう風に、答えが簡単に見い出せないからこそお洋服に夢中になるのかもしれません。
――「貧欲帖」!いいですね!参考になります。
落書き程度でも、自分の手で書いて後々見返したりすることで整理されるんです。貧欲帖には「急いでるときに買わない」など、お買い物の戒めなんかも記してます(笑)
――洋服はどういった視点で選んでいますか?
最近は「こんな大人になりたい」という少し先の自分をイメージして選ぶようにしています。
どんなに可愛くても来年には飽きて身につけなそうなものは選ばないようにしていますが、1枚でコーディネートを楽しめる”遊べるアイテム”には弱いんです。つい難易度の高いものに挑戦して見事に撃沈なんてことも(笑)
でも、失敗はたくさんしないとダメだと思います。20代の頃に「もう本当に大事なお洋服だけを手元におきたい」って言ったら「まだまだだよ」って年上の方に諭されて(笑)やっぱり経験値も大事だなって思います。
最近は「こんな大人になりたい」という少し先の自分をイメージして選ぶようにしています。
どんなに可愛くても来年には飽きて身につけなそうなものは選ばないようにしていますが、1枚でコーディネートを楽しめる”遊べるアイテム”には弱いんです。つい難易度の高いものに挑戦して見事に撃沈なんてことも(笑)
でも、失敗はたくさんしないとダメだと思います。20代の頃に「もう本当に大事なお洋服だけを手元におきたい」って言ったら「まだまだだよ」って年上の方に諭されて(笑)やっぱり経験値も大事だなって思います。
イラストのお仕事について
――イラストを始めたきっかけは?
イラストのお仕事は10年していますが、きっかけはバンドをやっていたころにフライヤーのイラストを描いたことです。もともとモノを作るのが好きだし「バンドをやりながら出来る仕事」と思って始めました。エディトリアルデザイナーになりたいと思った時期もあるけど、今思うと自分には絶対イラストのほうが合ってましたね。
――お子さんが生まれる前と後で、クリエイトすることに何か変化はありましたか?
イラストに関しては「共感してもらえるものを」って思うようになりました。今まで内面的なことや自分が惹かれるものしか見ていなかったのですが、人と感覚をシェアするっていうところに意識が急に生まれたんです。
さっき言った「多くの方に希望をもってほしい」という気持ちも、子どもが生まれてから考えるようになったことのひとつです。
イラストのお仕事は10年していますが、きっかけはバンドをやっていたころにフライヤーのイラストを描いたことです。もともとモノを作るのが好きだし「バンドをやりながら出来る仕事」と思って始めました。エディトリアルデザイナーになりたいと思った時期もあるけど、今思うと自分には絶対イラストのほうが合ってましたね。
――お子さんが生まれる前と後で、クリエイトすることに何か変化はありましたか?
イラストに関しては「共感してもらえるものを」って思うようになりました。今まで内面的なことや自分が惹かれるものしか見ていなかったのですが、人と感覚をシェアするっていうところに意識が急に生まれたんです。
さっき言った「多くの方に希望をもってほしい」という気持ちも、子どもが生まれてから考えるようになったことのひとつです。
最後に――ズバリ、よしいさんにとってインスタグラムとは?
希望や願い
“世の中がこんなふうになったらいいのにな、ふんわり思うこと、いくつもあります。
中にはもうすでに願っていた方向に船首を向けているふうに見える事柄もあったりそうでないものもあったり。
そんな願いや希望を込めて、私はインスタグラムを更新しているのかもな、とふと気付きました。
船をキラキラひかるその先へ、押し進める風の一部であれたらなあ、ありたいなと、最近はよく思います。”
中にはもうすでに願っていた方向に船首を向けているふうに見える事柄もあったりそうでないものもあったり。
そんな願いや希望を込めて、私はインスタグラムを更新しているのかもな、とふと気付きました。
船をキラキラひかるその先へ、押し進める風の一部であれたらなあ、ありたいなと、最近はよく思います。”
日々、忙しくしていても大切なものが明確なよしいさん。ふわふわとした優しい笑顔が魅力的でした。
子育ては本当に大変な仕事。いつも笑顔でいたいけれど、思い通りにいかずにイライラしたりそんな自分に落ち込んだり……心が折れそうな日もあります。そんなとき、子育てに奮闘しながらも暮らしを楽しみ、好きな仕事をしているよしいさんのインスタグラムを覗くと、キラキラした気持ちを思い出させてくれる。そして投稿に添えられた文章には、よしいさんの等身大の姿がみえ、自分と同じだと身近に感じられるのです。
子育て中のママさんは、自分のことは後回しになりがちです。でも、お気に入りのものだけに囲まれた暮らしも、自分らしく暮らすことも諦めなくてもいい。なぜなら「LOVE」に囲まれた暮らしは確実に自分を救ってくれるものだから。
素敵な暮らしやファッションだけでなく、その裏にある大事なことも教えてくれるよしいさんのインスタグラム。そこには、子育てに奮闘している仲間や多くの女性に対する、よしいさんのメッセージが込められていました。
子育ては本当に大変な仕事。いつも笑顔でいたいけれど、思い通りにいかずにイライラしたりそんな自分に落ち込んだり……心が折れそうな日もあります。そんなとき、子育てに奮闘しながらも暮らしを楽しみ、好きな仕事をしているよしいさんのインスタグラムを覗くと、キラキラした気持ちを思い出させてくれる。そして投稿に添えられた文章には、よしいさんの等身大の姿がみえ、自分と同じだと身近に感じられるのです。
子育て中のママさんは、自分のことは後回しになりがちです。でも、お気に入りのものだけに囲まれた暮らしも、自分らしく暮らすことも諦めなくてもいい。なぜなら「LOVE」に囲まれた暮らしは確実に自分を救ってくれるものだから。
素敵な暮らしやファッションだけでなく、その裏にある大事なことも教えてくれるよしいさんのインスタグラム。そこには、子育てに奮闘している仲間や多くの女性に対する、よしいさんのメッセージが込められていました。
よしいちひろさんのインスタグラムはこちら。
(取材・文/西岡真実)
「よしいさんにとってのインスタグラム」を写真で表現していただいたのがこちらの一枚。