bonponさんとインスタグラムの「あれから」
国内外から「理想の夫婦」「ファッションが素敵」と、海を超えて人気のインスタグラマーbonponさん。今やインスタグラマーを代表する存在です。
本連載にご登場いただいたのが約1年半前。ご主人bonさんのご退職後に、新天地での生活をスタートさせたばかりでした。その後、書籍を出版されたり、ファッションブランドとコラボしたりと、ますますご活躍の様子。書籍ではその暮らしぶりや老後に対する考え方にもフォーカスされています。
最終回となった今回は「ぜひまたお会いしたい」と、お2人との再会に胸を膨らませ『仙台うみの杜水族館』へ。bonponさんと水族館をまわりながら、その後の生活、そしてご夫婦でともに歳を重ねていくこれからのことを伺いました。
本連載にご登場いただいたのが約1年半前。ご主人bonさんのご退職後に、新天地での生活をスタートさせたばかりでした。その後、書籍を出版されたり、ファッションブランドとコラボしたりと、ますますご活躍の様子。書籍ではその暮らしぶりや老後に対する考え方にもフォーカスされています。
最終回となった今回は「ぜひまたお会いしたい」と、お2人との再会に胸を膨らませ『仙台うみの杜水族館』へ。bonponさんと水族館をまわりながら、その後の生活、そしてご夫婦でともに歳を重ねていくこれからのことを伺いました。
退職後のリスタート。今が一番、自由で楽しい
――前回キナリノにご登場いただいたのは、仙台に越されてすぐの約1年半前でしたね。そろそろ暮らしも落ち着きましたか?
pon:だいぶ仙台の暮らしには慣れました。秋田から越してきて冬の雪かきから解放されたのが何より幸せです(笑)。
bon:少し土地勘は出てきましたけど、あちこち出かけるのが楽しくてまだ新鮮さもあります。『仙台うみの杜水族館』も2人とも大好きな場所なので嬉しいです。
pon:だいぶ仙台の暮らしには慣れました。秋田から越してきて冬の雪かきから解放されたのが何より幸せです(笑)。
bon:少し土地勘は出てきましたけど、あちこち出かけるのが楽しくてまだ新鮮さもあります。『仙台うみの杜水族館』も2人とも大好きな場所なので嬉しいです。
――フォロワー数も80万人に届く勢いですね!本を出されたりとインスタ以外でもお見かけすることが増えましたが、フォロワーさんは変わらず海外の方が多いですか?
pon:そうですね。いろんな国の言葉がコメント欄に並んでいます。日本のフォロワーさんも増えて、歩いていると以前よりも広い年代の方が声をかけてくださって。幸せなことですね。
――幅広い年齢の方に知られているんですね。最近はイベントや雑誌などさまざまな方面でご活躍ですが、面白かったお仕事はありますか?
pon:三越伊勢丹さんや新潟でボーダー作られてる『G.F.G.S.』 さんとコラボをさせていただきました。今日着ているのもそうなんですが、お洋服のデザインを考える仕事がすごく楽しかったです!そんなお話をいただくとは思ってもいなかったので、驚きましたけど。
pon:そうですね。いろんな国の言葉がコメント欄に並んでいます。日本のフォロワーさんも増えて、歩いていると以前よりも広い年代の方が声をかけてくださって。幸せなことですね。
――幅広い年齢の方に知られているんですね。最近はイベントや雑誌などさまざまな方面でご活躍ですが、面白かったお仕事はありますか?
pon:三越伊勢丹さんや新潟でボーダー作られてる『G.F.G.S.』 さんとコラボをさせていただきました。今日着ているのもそうなんですが、お洋服のデザインを考える仕事がすごく楽しかったです!そんなお話をいただくとは思ってもいなかったので、驚きましたけど。
少しずつ、夫婦で歳を重ねて
――初めてお2人にお会いしたときにすごく心地よさを感じて、今回もお会いするのをとても楽しみにしていました。人付き合いのなかで何か意識されていることはあるのですか?
bon:実は、基本的に2人とも人付き合いは苦手な方なんですよ。あまり社交的でもないし饒舌なほうでもないので、その分「ニカッ」と笑うしかない……という感じでしょうか(笑)。
pon:そうそう、だからなるべく笑顔で(笑)。人付き合いは来るもの拒まず、でもあまり深入りもせず、という距離感が私たちにはちょうどいいみたいです。
bon:実は、基本的に2人とも人付き合いは苦手な方なんですよ。あまり社交的でもないし饒舌なほうでもないので、その分「ニカッ」と笑うしかない……という感じでしょうか(笑)。
pon:そうそう、だからなるべく笑顔で(笑)。人付き合いは来るもの拒まず、でもあまり深入りもせず、という距離感が私たちにはちょうどいいみたいです。
――毎回、取材自体も楽しんでくださるので、こちらまで嬉しくなります。いろいろと新しいことに挑戦されていますが、何をするにも楽しむ秘訣のようなものはあるんでしょうか。
bon:若い頃は仕事や子育てでとにかく時間がなくて、やりたいことができないことも多かったので。ようやく時間ができた今は「興味を持ったらまずやってみよう」と思うんです。
pon:気分が乗らないときは無理はしませんが、あまり臆せずに「やってみようか」といった感じですかね。
bon:若い頃は仕事や子育てでとにかく時間がなくて、やりたいことができないことも多かったので。ようやく時間ができた今は「興味を持ったらまずやってみよう」と思うんです。
pon:気分が乗らないときは無理はしませんが、あまり臆せずに「やってみようか」といった感じですかね。
――それは、2人だからというのもあるんでしょうか。
pon:そうだと思います。1人だと挑戦しづらいことでも、2人だと心強いですね。
――確かに。素敵ですね!
bon:散歩するのもね、1人じゃつまらないから夫婦で歩きますし(笑)。
pon:ね(笑)。
pon:そうだと思います。1人だと挑戦しづらいことでも、2人だと心強いですね。
――確かに。素敵ですね!
bon:散歩するのもね、1人じゃつまらないから夫婦で歩きますし(笑)。
pon:ね(笑)。
――著書『セカンドライフ、はじめてみました』でのbonさんのひと言「2度目の新婚生活のようで新鮮」が印象的でした。とても素敵ですね!
pon:そこまでラブラブではないですが(笑)。 働いてたときは夫婦の時間もまったくない状態だったので、やっと今、のんびり暮らせることが幸せだなぁと。
bon:親と同居してたときは、言いたいことを我慢したり夫婦の会話がしづらかったりもしたんですよね。でもいざ2人になったら、あまりしゃべることもないんですけど(笑)。
pon:会話は少なくても、それぞれ好きなことをしてるのが心地よい。それだけで「いいなぁ」と思うんです。
pon:そこまでラブラブではないですが(笑)。 働いてたときは夫婦の時間もまったくない状態だったので、やっと今、のんびり暮らせることが幸せだなぁと。
bon:親と同居してたときは、言いたいことを我慢したり夫婦の会話がしづらかったりもしたんですよね。でもいざ2人になったら、あまりしゃべることもないんですけど(笑)。
pon:会話は少なくても、それぞれ好きなことをしてるのが心地よい。それだけで「いいなぁ」と思うんです。
――会話がないだなんて意外です!でもいろいろあったからこそ今が楽しいんですね。そのほかにも、bonさんがご退職されて大きな変化を感じることはありますか?
pon:ガラッと変わりました。
bon:僕なんて、もう性格自体が変わったんじゃないかと思うくらい(笑)。以前は絶えず仕事のこと考えていて、多分家でもしかめっ面してたと思うんですけど、今はだいぶ柔らかくなりましたし生き生きしてます。まったくやってなかった家事も、いろいろとやってみたら面白くて。
――夫婦の関係にも変化はありましたか?
bon:以前は夫婦のことより、親や子ども、仕事に近所付き合いのことなど2人で悩んだり考えたりでしたけど、今は夫婦のことだけ考えていればよくなったので気楽になりましたね。
pon:夫婦お互いしか頼れる人がいなくなったので、健康でいなきゃとか、いろいろと不安はありますけどね。
pon:ガラッと変わりました。
bon:僕なんて、もう性格自体が変わったんじゃないかと思うくらい(笑)。以前は絶えず仕事のこと考えていて、多分家でもしかめっ面してたと思うんですけど、今はだいぶ柔らかくなりましたし生き生きしてます。まったくやってなかった家事も、いろいろとやってみたら面白くて。
――夫婦の関係にも変化はありましたか?
bon:以前は夫婦のことより、親や子ども、仕事に近所付き合いのことなど2人で悩んだり考えたりでしたけど、今は夫婦のことだけ考えていればよくなったので気楽になりましたね。
pon:夫婦お互いしか頼れる人がいなくなったので、健康でいなきゃとか、いろいろと不安はありますけどね。
忙しくても、歳を重ねても。
その時できることを楽しむ
その時できることを楽しむ
――キナリノ世代もそうですけど30代半ばを過ぎると、歳を重ねていくことに漠然とした不安を感じることも。お2人は老いを肯定的に捉えてるようにも見えますが、実際はどう感じていますか?
pon:やっぱり体力は衰えてくるし、いろいろ思い出せなくなるし(笑)。 脳の衰えも体力の衰えも本当に痛感してるので、健康第一でなるべくポジティブに過ごしたいとは思っています。年相応に、その時できることを楽しむしかないですよね。
――逆に、歳を重ねて良かったと思うこと、新たに興味が湧いたことはありますか?
bon:若い時と同じことはできないけれど、そのおかげで違う視点がもてるようになりました。例えば、散歩するにしても長い距離は歩けないけど、その分あちこち目が向いて意外な気づきがある。それは若い時の「どこまで行けるか」という歩き方では発見できなかったなぁと。同じことをするにも、やり方も感じ方もまた違うんですよね。それを面白いと思えるかどうか、かもしれないですね。
pon:あとは、歳を取るとフレンドリーになれますね。怖いものなしになるのかな(笑)。 経験値が増えた分、いろいろなことへの対処法が分かっているし、気持ち的にはラクになりましたね。
――お2人は、今ある状況から楽しみを見いだすのがお上手なんですね。
pon:楽天的といえばそうなんでしょうね。あまり先のことを気に病まないというか、「なるようになるさ」みたいな感じで生きてきたので。対処はしつつ、あまり思い悩まない方がいいのかもしれないですね。
pon:やっぱり体力は衰えてくるし、いろいろ思い出せなくなるし(笑)。 脳の衰えも体力の衰えも本当に痛感してるので、健康第一でなるべくポジティブに過ごしたいとは思っています。年相応に、その時できることを楽しむしかないですよね。
――逆に、歳を重ねて良かったと思うこと、新たに興味が湧いたことはありますか?
bon:若い時と同じことはできないけれど、そのおかげで違う視点がもてるようになりました。例えば、散歩するにしても長い距離は歩けないけど、その分あちこち目が向いて意外な気づきがある。それは若い時の「どこまで行けるか」という歩き方では発見できなかったなぁと。同じことをするにも、やり方も感じ方もまた違うんですよね。それを面白いと思えるかどうか、かもしれないですね。
pon:あとは、歳を取るとフレンドリーになれますね。怖いものなしになるのかな(笑)。 経験値が増えた分、いろいろなことへの対処法が分かっているし、気持ち的にはラクになりましたね。
――お2人は、今ある状況から楽しみを見いだすのがお上手なんですね。
pon:楽天的といえばそうなんでしょうね。あまり先のことを気に病まないというか、「なるようになるさ」みたいな感じで生きてきたので。対処はしつつ、あまり思い悩まない方がいいのかもしれないですね。
――やっと夫婦として2人で向き合えるようになって、長年積み重ねてきたお互いの関係や気持ちは今どうなのか、気になります。
bon:自分のことを全部分かってくれてる人がいるのはありがたいですよね。ダメだなと思ってるかもしれないけど(笑)。
pon:でもどの夫婦もそうでしょうけど、私たちだって結婚した当初からずっと仲良しだったわけではなく、喧嘩もしたし、いろいろとありました。それでもそこで別れなかったから、なんとかここまでこれた。諦めずにきて良かったなって(笑)。
――「理想の夫婦」にも歴史ありですね。これからお2人で挑戦されたいことはありますか?
pon:今まであまり旅行に行けなかったので、ゆっくりとヨーロッパの教会巡りなんかもいいですね。
――これからも、お2人がいろんなところへ行かれるのをインスタで拝見できそうですね。
pon:そうですね。これからもインスタを2人で楽しんでいきたいと思います。
bon:自分のことを全部分かってくれてる人がいるのはありがたいですよね。ダメだなと思ってるかもしれないけど(笑)。
pon:でもどの夫婦もそうでしょうけど、私たちだって結婚した当初からずっと仲良しだったわけではなく、喧嘩もしたし、いろいろとありました。それでもそこで別れなかったから、なんとかここまでこれた。諦めずにきて良かったなって(笑)。
――「理想の夫婦」にも歴史ありですね。これからお2人で挑戦されたいことはありますか?
pon:今まであまり旅行に行けなかったので、ゆっくりとヨーロッパの教会巡りなんかもいいですね。
――これからも、お2人がいろんなところへ行かれるのをインスタで拝見できそうですね。
pon:そうですね。これからもインスタを2人で楽しんでいきたいと思います。
最後に――これからの「インスタとわたし」
インスタとともに夫婦で歩む
"私たちのインスタグラムは、bonの退職間近に娘にすすめられて軽い気持ちで始めました。思いもよらず多くの方々にフォローしていただき、本当に晴天の霹靂でした。世界各国の方からコメントをいただいたり、外出先でお声をかけていただくことも増えて、毎日刺激があってとても嬉しく幸せに思っています。
雑誌等の取材や、お洋服のコラボのお話など、今までの生活では考えもしなかった体験をすることができて、私たち夫婦の世界が大きく広がりました。
60歳を超えてから皆様に注目され、とてもありがたいことだと思っていますが、自分たちの備忘録として始めたインスタグラムなので、これからも無理せずゆっくりとマイペースで続けていきたいと思っています。"
雑誌等の取材や、お洋服のコラボのお話など、今までの生活では考えもしなかった体験をすることができて、私たち夫婦の世界が大きく広がりました。
60歳を超えてから皆様に注目され、とてもありがたいことだと思っていますが、自分たちの備忘録として始めたインスタグラムなので、これからも無理せずゆっくりとマイペースで続けていきたいと思っています。"
さまざまなことに楽しんで挑戦されているbonponさん。
若い頃のようにできなくなることも増えたと言いつつ、ファッションを楽しみ、積極的にあちこち出かけるインスタでの投稿は、生き生きとされています。
人生を謳歌している先輩がいると、私たちの世代のお手本になってくれているようでとても心強いものです。「60歳を過ぎたら、どんなふうに暮らそうか」そう考えるのにわくわくが伴うような気すらしてきます。
できないことを数えるよりも、今だからこそ楽しめることに目を向けている。それが、お2人があらゆる世代の人から支持を得ている理由のひとつかもしれません。
若い頃のようにできなくなることも増えたと言いつつ、ファッションを楽しみ、積極的にあちこち出かけるインスタでの投稿は、生き生きとされています。
人生を謳歌している先輩がいると、私たちの世代のお手本になってくれているようでとても心強いものです。「60歳を過ぎたら、どんなふうに暮らそうか」そう考えるのにわくわくが伴うような気すらしてきます。
できないことを数えるよりも、今だからこそ楽しめることに目を向けている。それが、お2人があらゆる世代の人から支持を得ている理由のひとつかもしれません。
bonponさんご夫婦のインスタグラムはこちら。
仙台うみの杜水族館
今回撮影にご協力いただいたのは2015年にオープンした仙台うみの杜水族館。迫力満点の大水槽や小さな生き物が見られる川の水槽をはじめ、ペンギンやアシカ等とのふれあいなど、豊かな東北の海の魅力を、見て・さわって・感じることができます。
『仙台うみの杜水族館』
宮城県仙台市宮城野区中野4丁目6番地
TEL:022(355)2222
(取材・文/西岡真実)