沖縄、私だけのやちむんに出会う旅。

沖縄、私だけのやちむんに出会う旅。

約400年も前から、沖縄の職人たちによって作られてきた「やちむん」。アジアと和のテイストが程よく混じったカジュアルな器は、日常の中にするんと馴染むものばかり。やちむんが生まれた沖縄で、お気に入りの器たちに出会ってきました。2017年04月19日更新

カテゴリ:
旅行・お出かけ
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沖縄県食器旅行お土産陶器
お気に入り数466

「やちむん」って?

「やちむん」とは、沖縄の言葉で「焼き物」のこと。すべてが一点ものの素朴な味わいの器は、沖縄の人たちにとっての日常品でもあります。そのため、使い勝手のよさと飽きのこない色柄が特徴的です。
沖縄、私だけのやちむんに出会う旅。
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絵付けや削りの入れ方の技法はもちろん、土の質や釉薬の種類、その年の天気や湿度、さらには火の種がマツかスギかによっても、やちむんの仕上がりは変わってくる。人が制御しきれない自然まかせのもの作りに、やちむんの魅力が詰まっている。
出典:www.okitour.net
特にやちむんの工房が集まっているのが、読谷村にある「やちむんの里」。やちむんの種類の一つである「読谷山焼(よみたんざんやき)」の工房が19もあります。
出典:

特にやちむんの工房が集まっているのが、読谷村にある「やちむんの里」。やちむんの種類の一つである「読谷山焼(よみたんざんやき)」の工房が19もあります。

やちむんの里に入り歩いていくと、見えてくる「登り窯」。登り窯とは、坂の上に向かって設けられた窯のことです。中はいくつもの部屋に分かれた窯が構えられています。
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やちむんの里に入り歩いていくと、見えてくる「登り窯」。登り窯とは、坂の上に向かって設けられた窯のことです。中はいくつもの部屋に分かれた窯が構えられています。

やちむんの里|沖縄県読谷村の総合情報サイト
読谷村観光協会│観光地や史跡情報、飲食店、宿泊施設など、読谷村の観光情報ならおまかせ!
国際通りの近くにある「壷屋やちむん通り」もやちむんの工房やショップが軒を連ねています。こちらはやちむんの中でも「壺屋焼」が中心。
出典:

国際通りの近くにある「壷屋やちむん通り」もやちむんの工房やショップが軒を連ねています。こちらはやちむんの中でも「壺屋焼」が中心。

沖縄焼物のふるさと 壺屋やちむん通り会

「やちむんの里」にある工房

読谷山焼 北窯

「読谷山焼 北窯(きたがま)」は、宮城正享さん・與那原正守さん・松田米司さん・松田共司さんの4工房の共同窯です。
13房の大型の登り窯を使って、年5回だけ作品が焼き上げられています。
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「読谷山焼 北窯(きたがま)」は、宮城正享さん・與那原正守さん・松田米司さん・松田共司さんの4工房の共同窯です。
13房の大型の登り窯を使って、年5回だけ作品が焼き上げられています。

松田共司さんの作品。鮮やかな青の絵付は、のびやかな文様と相まって、沖縄の海を彷彿させます。
出典:

松田共司さんの作品。鮮やかな青の絵付は、のびやかな文様と相まって、沖縄の海を彷彿させます。

宮城正享さんの、個性的な角皿。中の筋は指で掻いたものなので、それぞれテイストが異なります。
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宮城正享さんの、個性的な角皿。中の筋は指で掻いたものなので、それぞれテイストが異なります。

松田米司さんの「魚紋」のお皿。この魚をモチーフにした「魚紋」、魚はたくさん卵を産むことから子孫繁栄の象徴として、やちむんでよく使われるデザインです。
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松田米司さんの「魚紋」のお皿。この魚をモチーフにした「魚紋」、魚はたくさん卵を産むことから子孫繁栄の象徴として、やちむんでよく使われるデザインです。

沖縄の焼物(やちむん)読谷山焼-北窯 北窯.com
読谷山焼は沖縄伝統の陶器。北窯で読谷山焼、沖縄のご紹介・読谷山焼の販売を行っております。
読谷北窯の器の通販 (読谷山焼 北窯 壺屋焼 やちむん) | みんげい おくむら
沖縄県の読谷村北窯。名工四人の共同窯。壺屋焼(やちむん)の里。みんげいおくむらでは松田米司さん、宮城正享さんを中心にセレクト。やちむんの名工の良品をお届け致します。

読谷山焼 横田屋窯

知花實さんご夫妻により営まれている「読谷山焼 横田屋窯(ゆくたやがま)」。伝統ある手法で、登り窯を使って焼き上げています。
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知花實さんご夫妻により営まれている「読谷山焼 横田屋窯(ゆくたやがま)」。伝統ある手法で、登り窯を使って焼き上げています。

唐草文様の「マカイ」。マカイとは、沖縄で「お椀」のこと。このような大胆なタッチの絵付けはやちむんの多くの作品に共通して見られる特徴です。
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唐草文様の「マカイ」。マカイとは、沖縄で「お椀」のこと。このような大胆なタッチの絵付けはやちむんの多くの作品に共通して見られる特徴です。

目を引く白い波線と直線。これらはイッチンというスポイトから釉薬を出す道具を使って描かれています。シンプルだけど飽きが来ない奥深さがあります。
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目を引く白い波線と直線。これらはイッチンというスポイトから釉薬を出す道具を使って描かれています。シンプルだけど飽きが来ない奥深さがあります。

花のような模様がかわいらしいお皿。不規則なにじみが味わい深いですね。
出典:

花のような模様がかわいらしいお皿。不規則なにじみが味わい深いですね。

読谷山焼 横田屋窯/やちむん | monsen(器のセレクトショップ)

読谷山焼 山田真萬(やまだしんまん)

日本だけでなく世界各国で個展を開催し、数々の受賞歴を持つ山田真萬(やまだしんまん)さん。沖縄を代表する陶芸家と言える彼の登り窯もやちむんの里にあります。
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日本だけでなく世界各国で個展を開催し、数々の受賞歴を持つ山田真萬(やまだしんまん)さん。沖縄を代表する陶芸家と言える彼の登り窯もやちむんの里にあります。

絵柄はシンプルですが、大胆な筆のタッチから模様には表情が生まれ、奥深さがあります。
出典:

絵柄はシンプルですが、大胆な筆のタッチから模様には表情が生まれ、奥深さがあります。

「呉須」という青い釉薬と「飴釉」という飴色の釉薬が使われたカップ&ソーサー。「点打ち」という方法で付けられた模様は力強さと同時に温かみも感じさせます。
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「呉須」という青い釉薬と「飴釉」という飴色の釉薬が使われたカップ&ソーサー。「点打ち」という方法で付けられた模様は力強さと同時に温かみも感じさせます。

山田真萬| Instagram photos and videos
商品検索 - 和食器通販|うちる|和食器の皿、鉢、飯碗など

その他の工房

田村窯 やちむん工房

大宜味村で、田村将敏さん・麻衣子さんご夫婦が営む田村窯。小さな窯ながらも、モダンで力強い器が揃っています。
出典:

大宜味村で、田村将敏さん・麻衣子さんご夫婦が営む田村窯。小さな窯ながらも、モダンで力強い器が揃っています。

将敏さんは大阪出身、麻衣子さんは愛媛県の出身で、ふたりともいわゆる「島ないちゃー」(移住して沖縄で暮らす人)だ。将敏さんはBEAMSに勤務していた際に商品として出会ったやちむんに魅了された。ともに沖縄のやちむんを学ぶために移住し、読谷村にある北窯で修行を積んだ。
出典:okinawaclip.com
3.5寸のこども用マカイ。ポップな絵付けでご飯が楽しく食べられるマカイは子供にぴったり。田村さんのお子さんもこれでご飯を食べているのだとか。
出典:

3.5寸のこども用マカイ。ポップな絵付けでご飯が楽しく食べられるマカイは子供にぴったり。田村さんのお子さんもこれでご飯を食べているのだとか。

そばちょこサイズのフリーカップ。伝統的な技法で作られているのですが、デザインがモダンなので他の食器との相性も良さそう。
出典:

そばちょこサイズのフリーカップ。伝統的な技法で作られているのですが、デザインがモダンなので他の食器との相性も良さそう。

田村窯ぶろぐ
沖縄北部大宜味村のやちむん工房「田村窯」のブログです。ねことやちむんもよろしく。
商品検索 - threetone うつわと生活雑貨|Online Shop

漂窯(ひょうがま)

「やんばる」と呼ばれている沖縄県北部にある「漂窯(ひょうがま)」。既にご紹介した「北窯」松田共司さんの工房で修行した畑田耕介さんが開いた工房です。
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「やんばる」と呼ばれている沖縄県北部にある「漂窯(ひょうがま)」。既にご紹介した「北窯」松田共司さんの工房で修行した畑田耕介さんが開いた工房です。

手描きの点打ちが温かみのあるお皿。中央には白くて丸い線が入っていますが、これは「蛇の目」というもの。器を重ねて焼くときに、上の器と下の器がくっついてしまわないように、釉薬をはがすためにできる模様です。この蛇の目もやちむんの特徴の一つ。
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手描きの点打ちが温かみのあるお皿。中央には白くて丸い線が入っていますが、これは「蛇の目」というもの。器を重ねて焼くときに、上の器と下の器がくっついてしまわないように、釉薬をはがすためにできる模様です。この蛇の目もやちむんの特徴の一つ。

「オーグスヤ」という青緑の釉薬が使われたマグカップ。色の組み合わせがきれいですね。柔らかい曲線が用いられることが多いやちむん、V字の模様は斬新な印象。
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「オーグスヤ」という青緑の釉薬が使われたマグカップ。色の組み合わせがきれいですね。柔らかい曲線が用いられることが多いやちむん、V字の模様は斬新な印象。

漂窯(畑田耕介) - 和食器通販|うちる|和食器の皿、鉢、飯碗など

やちむん 工房双子堂

京都の大学を卒業した折尾あやさん・菊井いくさんの「工房双子堂(こうぼうふたごどう)」。読谷村にあるこの工房から生まれる作品は、大胆なタッチの絵付けが特徴であるやちむんの概念を打ち破るような繊細な絵付けがされています。
出典:

京都の大学を卒業した折尾あやさん・菊井いくさんの「工房双子堂(こうぼうふたごどう)」。読谷村にあるこの工房から生まれる作品は、大胆なタッチの絵付けが特徴であるやちむんの概念を打ち破るような繊細な絵付けがされています。

カラフルな作品もあれば、モノトーンの作品も。どこか北欧を感じさせるデザインですね。
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カラフルな作品もあれば、モノトーンの作品も。どこか北欧を感じさせるデザインですね。

こんなシンプルなデザインのお皿も。表情のある水玉がかわいいプレート、どんな料理やスイーツにも合せやすそうですね。
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こんなシンプルなデザインのお皿も。表情のある水玉がかわいいプレート、どんな料理やスイーツにも合せやすそうですね。

工房双子堂&うつわとzakka双子堂
読谷村にある陶器の工房「工房 双子堂」と、 工房双子堂のギャラリーSHOP「うつわとzakka双子堂」の日々のブログです♪
工房双子堂|和食器通販|うちる|和食器の皿、鉢、飯椀など

おわりに

個性的なのに、日常的。武骨なのに、モダン。そんな相反する魅力を備えたやちむんは、使い込むほどに馴染む器ばかりです。コツコツと一枚ずつ買い集めるファンも多いのも頷けますね。そして、一枚置くだけでテーブルをパッと明るくしてくれます。あなた好みの「やちむん」が、今もどこかで焼き上がっていますよ。
出典:

個性的なのに、日常的。武骨なのに、モダン。そんな相反する魅力を備えたやちむんは、使い込むほどに馴染む器ばかりです。コツコツと一枚ずつ買い集めるファンも多いのも頷けますね。そして、一枚置くだけでテーブルをパッと明るくしてくれます。あなた好みの「やちむん」が、今もどこかで焼き上がっていますよ。

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