神聖な場所でゆったり過ごそう。都内の《神社・お寺・教会》にあるカフェ

お茶の水と秋葉原の中間にある「神田明神」には、商売繁盛のえびすさま、縁結びの大黒さま、勝負事のまさかどさま、3柱の神さまが祀られています。創建は730年（天平2年）と古く、地元の人々に“明神さま”呼ばれて親しまれているんですよ。

カフェは、鳥居をくぐった左側の「文化交流館」にあります。店名には、日本で古くから使われている「升」と「ますます繁盛するように、縁が結ばれるように」との願いがこめられ、神社と参拝される方との縁をつなぐお店としてオープンしました。

枡を器にした贅沢な「益々繁昌御膳」。左に見える2つの枡は「枡がふたつ（＝益々）で益々繁昌」、右手の半升枡は「繁昌＝半升枡」の願いをこめた粋なランチです。発酵玄米や白和え、高野豆腐や野菜を素揚げにして煮含めたオランダ煮など、江戸時代から食べられてきた海や山の幸が季節ごとに登場します。

縁起をかついだ「勝カレー」も。神さまのもとでいただけば、どんな勝負にも勝てそうな気がしませんか？

味はもちろん、見た目にもこだわったスイーツはどれも絶品。営業は不定期なので、事前にFacebookを確認してください。秘密にしたくなるような大人の空間に、ぜひ足を運んでみませんか？

「赤門テラス なゆた」は、西武池袋線・椎名町駅前にあるカフェ。創建500年以上の歴史がある金剛院というお寺の境内にあり、赤い門とガラス張りの外観が目印です。

店内からは、駅前とは思えない緑豊かな境内が見えます。弘法大師の修業像やお地蔵さまなどもあり、散策するのも気持ちが良いんですよ。都心にいながらゆったりとした時間を過ごせるのも、お寺カフェならではの魅力。

ランチもいただけます。「本日のお寺ごはん」は、精進料理をベースにしたおかずなど、ヘルシーな食材体をつかった優しいものばかり。辛みや酸味など、飽きずに食べられるように味付けも工夫されていて、ぺろりと食べてしまえるおいしさです。

店内では、コンサートやワークショップが開催されることも。興味のある方はこちらに参加して、さまざまな世代交流をはかってみてはいかがでしょうか？

東京メトロ東西線の神楽坂駅から歩いて2分のところにある「赤城神社」は、火防の神さまである「磐筒雄命」が祀られています。境内には「出世稲荷神社」や聖徳太子が祀られている「八耳神社」などもあるので、訪れた際はぜひお詣りしたいですね。

赤城神社は再生プロジェクトにより再建工事が行われ、リニューアルしました。境内及び社殿は著名建築家である隈研吾氏。スタイリッシュな建物にも注目しましょう。

食後は神社らしいスイーツをいただきましょう。手前のジェラートはお神酒で作られているそう。口に入れた瞬間、ほんのりお酒の甘さを感じ、あとからミルクのまろやかさがやさしく広がります。神聖な場所でいただくイタリアンは、カジュアルなのに特別感があります。

九段下にある「靖国神社」は、1869年（明治2年）に建てられた招魂社を前身としています。1879年（明治12年）に名称を改め、現在に至ります。靖国とは、「国を靖（安）んずる」という意味で、「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いがこめられています。

2019年に創建150周年を迎えた靖国神社。そのプロジェクトの一環としてオープンしたのが「attic room YASUKUNI-GAIEN」です。カフェをプロデュースするのは、都内で数軒の屋根裏カフェを手がけるアティックプラニング社。初めて手掛ける路面店ということもあり、オープン前から注目されていました。

ラテアートはデザインを4種類からセレクトできます。神社ならではの風格あるカフェラテは、いつもとはひと味違いそうですね。テラス席もあるので、暖かい季節は外の風を感じながら過ごすのもおすすめですよ。

表参道の閑静な住宅街に見える大聖堂は、ヨーロッパのお城のような佇まい。結婚式場として有名な「セントグレース大聖堂」ですが、実はレストランも併設されているんですよ。

キュートな見た目もさることながら、味もお墨付き。パティシエが心をこめたスイーツは至福の時間を運んでくれます。