海と山に囲まれ、多くの自然が溢れる房総半島は春のお出かけに最適。都心からたった2時間程度で長閑な田園風景や豊かな自然の景観に触れることができます。今回は半島を横断する「いすみ鉄道」と「小湊鉄道」の2路線で巡る、それぞれ1泊2日のコースをご案内。週末のプチトリップの参考にしてくださいね。

昭和の国鉄型車両キハ28やムーミン列車の車内テーブル席で食事しながら電車旅を楽しめる週末限定グルメ列車のレストラン・キハ。

その名の通り“ほっぺが落ちる”ほど美味しい「紅ほっぺ」、甘くて大きな「やよいひめ」、爽やかな甘さと上品な薫りが特徴の「かおり野」の3種類のイチゴを味わえる「増田いちご園」。広々とした高架式のハウスなので衛生的で屈まずにイチゴ狩りを楽めるのも◎

1日3組限定の温泉宿。四季折々の自然に囲まれ、全室に露天風呂がついています。

朝ごはんも囲炉裏端で。海の幸が有名な房総ですが、太陽の恵みをたっぷり浴びて育った野菜やお豆腐なども美味です。

鴨川グランドホテルが運営するコンドミニアムタイプのホテル。客室にはリビングやキッチンが備えられ、まるで自宅で寛いでいるように滞在することができます。

客室にキッチンが完備されているので朝市や近くのスーパーで食材を調達して自分で料理することもできますが、館内にあるレストランでは南房総ならではの豊富な海の幸や季節の料理を味わえます。

特に菜の花は全線26.8kmのうち約15kmに渡って開花するので、ほとんどの区間で楽しむことができます。

お土産に持って帰りたいキュートなウリ姫まん（左）とウリ坊まん（右）。ウリ姫まんは黒胡麻餡に胡桃を練り込んだあんまん、ウリ坊まんイノシシ肉＆筍入りの肉まんです。両方とも店内でも食べられますよ。

全長39.1kmの小湊鐵道の路線のうち、上総牛久駅から養老渓谷駅までの18.5kmの区間を走る「里山トロッコ」。大正時代に実際に走っていたSLを再現した列車はレトロ感満載。春から秋にかけて平日2往復、休日は2～3往復運行し、片道約1時間かけてのんびりと走ります。

すべての車両の天井は大部分がUVカット加工を施したガラス張りな上、中間の2号車と3号車は窓も取り去った展望車になっていて、里山の風を肌で感じることができ、開放感抜群です（1号車と4号車はエアコン装備の窓あり）。

房総半島のほぼ真ん中に位置する房総随一の温泉郷「養老渓谷」。渓谷には滝が幾つも点在し、中でも千葉県最大の「粟又の滝」を含む主要な5つの滝を巡る「滝めぐりコース」は多くの人で賑わう人気のハイキングコースになっています。

養老渓谷を訪れたら、ぜひ立寄りたいのが、こちらの手作りのスティーム耐熱煉瓦釜でパンを焼いているパン屋さん。隠れ家のような雰囲気で、人気のお店です。

養老渓谷の名所「粟又の滝」が眼下に広がる山奥深い一軒宿。滝見苑には3つのそれぞれに趣向を凝らした露天風呂があり、大自然の中で粟又の滝の音、渓流の水の音を聴きながら、ゆったりとお湯に浸かることができます。

山の幸、海の幸、川の幸に恵まれ、旬のもの、地のものにこだわった見て楽しい食べて美味しい料理の数々。一目見た瞬間、笑顔になること必至です。お腹いっぱいご堪能あれ。

道の駅｢あずの里いちはら｣に隣接する「安藤いちご園」では章姫・紅ほっぺ・とちおとめの3種類のイチゴを味わえます。イチゴはすべて水耕栽培で、腰の高さほどの棚上で栽培されているため、いちご狩りも楽ちんです。

首都圏とは思えない長閑でレトロな鉄道に乗って自然溢れる房総の旅は、いかがでしたか？ かわいい鉄道で巡るいちご狩りや温泉を楽しんでみてくださいね。