京都の紅葉の見頃は、平年は11月下旬～12月上旬といわれています。2018年の予報は、平野部は11月中旬頃～、山間部は11月下旬頃～と、少しだけ早めの様子。ただ、天候・気温によって前後する可能性もあります。天気予報など確認して、しっかり予定を立てお出かけしましょう。

京都の中心部から東側、「洛東」と呼ばれる地域は、中心部からもほど近く、ライトアップをしている神社仏閣も多いのでおすすめです。今回は「洛東」エリアの神社仏閣をメインにご紹介します。コースも組みやすいので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まずは、定番「清水寺」から。言わずと知れた有名スポットですが、やっぱり見逃せないこのロマンチックな雰囲気。夜のライトアップには毎年多くの人が訪れます。夜間の特別拝観の期間は年毎に変わりますので、ご確認のうえ、訪れてみてください。

もちろん、お昼にはお昼の魅力があります。清水の舞台から眺める紅葉は、何度観ても贅沢！また、清水の舞台を背景に紅葉を楽しむのもオツなものです。清水寺は市バスの清水道、または五条坂で下車して徒歩約10分のところにあります。

こちらも、人気紅葉スポット「高台寺」。市バスで東山安井を下車、歩いて約7分の距離にあります。豊臣秀吉の正室・北政所（ねね）が、亡くなった秀吉を弔うために建てた寺院です。美しい庭園と建物は、海外からの観光客にも人気です。

浄土宗の総本山でもある「知恩院」。市バスの知恩院前を下車、徒歩約5分のところにあります。境内には御影堂、大鐘楼など大伽藍が並びます。国宝の三門は日本最大級で、そのダイナミックさに圧倒されますよ。紅葉も素敵ですが、歴史的な建造物も堪能したいですね。

昼間の顔とはガラリと変わる、夜のライトアップ風景も魅力です。こちらは境内にある「友禅苑」の様子。どこか妖しげで美しい景色に、魅了されること間違いなし。境内は広いので、ゆっくり参拝できるように時間も調整したいところです。

天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡でもある「青蓮院」です。国宝でもある仏画「青不動明王」が祀られています。門からのぞく紅葉のライトアップが、厳かな雰囲気で素敵ですね。青蓮院は、先にご紹介した「知恩院」の北隣に位置します。市バスで神宮道を下車、徒歩3分でアクセス可能です。

春と秋に行われる夜間特別拝観では、青蓮院の名のとおりの青い光でライトアップされます。幻想的な青色の照明で、一味違った紅葉を楽しむのはいかがでしょう。

こちらは、青蓮院からさらにタクシーで約10分、「将軍塚 青龍殿」の庭園です。ライトアップは、紅葉だけでなく、この美しい枯山水にもご注目。思わず立ち止まって、ずっと観ていたくなる空間です。

南禅寺の塔頭のひとつでもある「天授庵」。池泉回遊式と枯山水、ふたつのお庭から紅葉を楽しめます。書院の奥に見える紅葉は、芸術的な美しさ。思わず写真に残したくなる絶景です。

ライトに照らされるお庭の景色も素敵。どこを切り取っても絵になるので、ついつい長居してしまいそう…！「天授庵」は市バスで南禅寺永観堂道を下車し、徒歩約7分のところにあります。

市バスで南禅寺永観堂道を下車、徒歩約3分のところにある「禅林寺 永観堂」は、昔から紅葉の名所として知られ「秋はもみじの永観堂」とまで言われるほど。華やかで豪華な紅葉が楽しめます。本堂に祀られた「みかえり阿弥陀」様も有名です。

夜のライトアップも、上品に照らされた紅葉が綺麗。しっとり大人な雰囲気なので、デートやひとり旅にも◎。

縁結びの神としても人気を集める「貴船神社」も、おすすめの紅葉スポット。こんなロマンチックな景色を観ながらの散歩は最高ですね！貴船神社へは京都バスの貴船神社で下車、そこから徒歩約5分です。

穴場スポットとしておすすめしたい「宝泉院」です。京都バスの大原を下車して歩くこと約15分という、市内から少し離れていることもあって、こんなに素晴らしい「額縁庭園」がゆっくり楽しめるのが魅力です。また、廊下の天井に伏見城の遺構で「血天井」があるのも見どころ。紅葉だけでなく、境内の隅々までお見逃しなく。

市バスにて嵐山天龍寺前で下車、徒歩約5分のところにある天龍寺の塔頭「宝厳院」。かなり広めの敷地で、紅葉観光も大満足。「獅子吼（ししく）の庭」は、嵐山を借景として造られた回遊式庭園となっています。その美しさを、特別拝観の際にぜひご堪能あれ。

夜のライトアップも行われる神社仏閣をご紹介してきました。せっかく京都で紅葉観光を楽しむのなら、朝やお昼だけでなく夜までたっぷり堪能しましょう。今年の秋は、京都で紅葉めぐりの旅を楽しんでくださいね。