今回ご紹介の「上高地」「車山」「八島ヶ原湿原」「志賀高原」「戸隠」は、信州ならではの絶景を満喫できる人気の観光地／
トレッキングスポット。

モータリゼーション以前からの登山のメッカで、古くからバスの便がきめこまかく整備されており、鉄道からバスを乗り継げば、憧れの場所のすぐ近くまで行くことができます。

登山経験がなくても、長時間歩く自信がなくても、年配のお母さまを連れていきたい方も大丈夫☆

アクセス方法やホテルを調べたら、信州の美しくダイナミックな山岳風景と出会う旅を計画しませんか？ひと休みできる近隣のカフェなども併せてご紹介します。

バスが上高地エリアに入り、最初に出合う絶景スポットです。後出の河童橋まで3kmほど。1時間強のハイキングコースが整備されています。
画像は6月初旬の大正池と梓川。ケショウヤナギの新緑が鮮やかです。

穂高連峰と焼岳の眺め、清冽な梓川の流れに架かるカラマツ製の吊り橋「河童橋」。最初に掛けられたのは1891（明治24）年とも1910（明治43）年とも言われており、現在で5代目だそう。「上高地バスターミナル」から歩いて450m。

河童橋から大正池の中間に広がる湿原（池）。湿原をみながら歩けるよう、木道が整備されています。

「上高地帝国ホテル」バス停から3分、「上高地バスターミナル」バス停からでは10分ほど。
「帝国ホテル」の創業者により、1933（昭和8）年に開業した日本の山岳リゾートホテルの草分け的存在です。

霧ヶ峰は、八ヶ岳中信高原国定公園の一部で、茅野市・諏訪市・下諏訪町・長和町をカバーする広大な高原エリアです。
なだらかな起伏を歩くハイキングコースがありますが、今回は標高1000mあまりのビーナスラインを走るバスを利用してアクセスできる「車山高原」「八島ヶ原湿原」をご紹介します。
画像は霧ヶ峰の最高峰で日本百名山の1つ・車山の山頂（標高1925m）付近。

初心者向けトレッキングコースとして知られる車山ですが、長く歩く自信がなかったら、バスからリフトに乗り継げば山頂まで苦もなく到着。よく晴れた日は、八ヶ岳から中央・南・北アルプス、富士まで、雄大な眺望を楽しむことができます。画像真ん中に小さく見えるのは白樺湖。

車山高原の中腹に位置するバス停「車山肩」から歩いて60秒ほど。創業は1956年と、ビーナスラインが開通する以前からの歴史を誇る山小舎です。

車山を眺めながらお食事できるウッドデッキ。画像は『はちみつとシナモンの厚切りトースト』。

霧ケ峰には3つの湿原があり、いずれも国の天然記念物に指定されていますが、最も規模が大きいのがここ「八島ヶ原湿原」。この眺めのある湿原の入り口まで、同名のバス停からわずか数分♪

ハイカーに混じってお散歩♪疲れる前に引き返すのがポイントです。（筆者撮影）

画像右手の青い屋根が「ヒュッテみさやま」。湿原沿いの木道を歩いて25分で到着するカフェ／宿泊施設／お土産屋さんです。50年の歴史があり、休眠期間を経て、2009年にリオープンしました。

快晴時には北アルプスや富士山も一望できます。

志賀高原の紅葉は9月下旬に始まり、10月上旬に最盛期を迎えます。淡い緑のじゅうたんのように見えるのは熊笹♪

もともとは戦後に作られた農業用のため池でしたが、湖面に映る戸隠山塊がいかにも“神話の里”らしいと、四季を通して多くの観光客が訪れるように。近年、休日はマイカー規制が敷かれるようになりました。

※季節運行となりますが、戸隠エリアの4カ所から出ているシャトルバスで池のほとりまで往復できますよ♪※詳細は後出のリンクをご参照ください。

池の手前には公園のような芝生広場があり、本を読んだりお弁当を広げるひとも。（筆者撮影）
池を見おろす高台にはカフェ「鏡池どんぐりハウス」があります。

ロッジ風の建物で、蕎麦粉のクレープ「ガレット」を提供してくれるカフェ／ギャラリーです。

画像はゴールデンウィーク頃の植物園。水芭蕉の群落がすぐそばに広がります。